豊岡市議会 > 2007-02-21 >
平成19年全員協議会(第1日 2月21日)

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  1. 豊岡市議会 2007-02-21
    平成19年全員協議会(第1日 2月21日)


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    平成19年全員協議会(第1日 2月21日) ────────────────────────────────────────────────      平成19年第1回豊岡市議会(全員協議会)会議録(第1日)                             平成19年2月21日(水曜日) ────────────────────────────────────────────────                          平成19年2月21日 午前9時30分開会 1.報告事項 (1)豊岡市総合計画前期基本計画(中間案)について         ───────────────────────────────                    出席議員(29名)          1番 森 本 陸 夫         2番 芝 地 邦 彦          3番 椿 野 仁 司         4番 古 谷 修 一          5番 門 間 雄 司         6番 福 田 嗣 久          8番 青 山 憲 司         9番 広 川 善 徳          10番 森 井 幸 子         11番 稲 垣 のり子          12番 谷 口 勝 己         13番 川 口   匡          14番 升 田 勝 義         15番 野 口 逸 敏          16番 上 坂 正 明         17番 伊 藤   仁          18番 伊 賀   央         19番 森 田   進          20番 吉 岡 正 章         21番 岡 谷 邦 人          22番 木 谷 敏 勝         23番 綿 貫 祥 一
             24番 森 田 健 治         25番 岡   満 夫          26番 安治川 敏 明         27番 奥 村 忠 俊          28番 古 池 信 幸         29番 村 岡 峰 男         ───────────────────────────────                    欠席議員(なし)         ───────────────────────────────                    欠  員(2名)         ───────────────────────────────                   事務局出席職員職氏名   局長        田 中 茂 樹  庶務係長      前 田 靖 子   次長        阪 根 一 郎  議事係主任     大 槻   稔   主幹        松 本 幹 雄  技能職員      藤 井 正 吾         ───────────────────────────────                 説明のため出席した者の職氏名   市長        中 貝 宗 治  建設部長      黒 坂   勇   助役        奥 田 清 喜  建設部参事     福 井 與司光   収入役       塚 本 信 行  企業部長      竹 本 政 充   技監        宮 里 憲 一  城崎総合支所長   齋 藤 哲 也   企画部長      神 尾 與志廣  竹野総合支所長   神 田 美 稲   行革推進室長    谷 岡 慎 一  日高総合支所長   小 西 康 夫   国体推進部長    西 村 昇 一  出石総合支所長   多 根   徹   総務部長      中 川   茂  但東総合支所長   松 本 和 洋   総務部参事     北 垣 哲 夫  教育長       石 高 雅 信   防災監兼消防長   菅 村 和 弘  教育次長      村 田 正 次   市民生活部長    植 田 政 由  監査・選管事務局長 池 上   晃   健康福祉部長    岡 本 幹 雄  農業委員会事務局長 井 谷 勝 彦   健康福祉部参事   湯 口   敏  企画課長      山 下 康 雄   商工観光部長    砂 田 利 正  企画課主幹     田 中 道 男   コウノトリ共生部長 太田垣 秀 典         ───────────────────────────────      ◎午前9時30分開会 ○議長(古谷 修一) おはようございます。  開会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。  例年になく足早に春の到来を感じるきょうこのごろでございますが、議員各位にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。  本日は、それぞれ大変お忙しい中、ご参集賜りまして、まことにありがとうございます。  それでは、ただいまから平成19年第1回豊岡市議会全員協議会を開会いたします。  議事に入ります前にご報告いたしておきます。  まず、去る2月15日に梅谷光太郎議員から、一身上の都合により議員辞職願が議長に提出され、同日付をもって辞職を許可いたしましたので、ご報告いたしておきます。  次に、本日の会議に遅刻届がありましたのは、安治川敏明議員であります。  次に、各行政委員会の長については、当会議への出席要求をいたしておりませんので、ご了承願います。  次に、当局から説明補助員として企画課の山下課長及び田中主幹を出席させたい旨の申し出があり、許可いたしておりますので、ご了承願います。  次に、本日の全員協議会の議事運営について、議会運営委員長の報告を求めます。  23番、綿貫祥一議員。 ○議会運営委員長(綿貫 祥一) おはようございます。23番、綿貫です。本日の全員協議会の議事運営についてご報告をいたします。  本日の議題は、報告事項、豊岡市総合計画前期基本計画(中間案)についてであり、当局説明の後、質疑を行うことといたしております。  質疑は1人3回以内とし、自席で行っていただくようお願いいたします。  また、発言に当たりましては極力簡潔、明快に述べていただくとともに、当局答弁も適切、簡明になされるよう要望いたしておきます。  以上、議事運営についてよろしくご協力をお願いいたします。以上でございます。 ○議長(古谷 修一) 以上、報告のとおりご了承願います。  それではこれより、報告事項、豊岡市総合計画前期基本計画(中間案)についてを議題といたします。  当局より説明願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) おはようございます。全員協議会の開催に当たり、ごあいさつを申し上げます。  本日は、平成19年第1回全員協議会を開催し、豊岡市総合計画前期基本計画(中間案)についてご報告申し上げる機会を与えていただき、厚くお礼を申し上げます。  また、豊岡市基本構想につきましては、先般の臨時市議会において、一部修正の上、全会一致をもって議決をいただきましたことに、改めてお礼申し上げます。  さて、ただいま議題となりました豊岡市総合計画前期基本計画(中間案)についてですが、前期基本計画は、基本構想におけるまちの将来像「コウノトリ悠然と舞うふるさと」を実現するための施策を体系的に明らかにし、本市のまちづくりを総合的に進めていく指針とするものです。  計画の構成については、基本構想第6章の分野別の取り組み方針を具体化する施策を50の分野に区分し、それぞれの現況、課題や基本方針、また基本施策、重点・関連事業などを取りまとめたものです。  また、すべての施策の推進に当たっては、他の施策との有機的な連携とその拡大を意識しながら、戦略的な取り組みを進めることを冒頭に宣言し、多様な分野で豊岡モデルの具体化を目指すこととしています。  本日は、前期基本計画を中間案としてご報告し、議員各位のご意見を賜りました上で、今月中に最終案を取りまとめ、3月初旬には議員各位に配付する予定といたしております。  詳細につきましては担当部長からご説明いたしますので、どうか格別のご理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(古谷 修一) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 失礼いたします。  中身の説明に入ります前に、ちょっとおわびを申し上げたいというふうに思ってます。  実は、お手元に基本計画(中間案)ということでお渡しをしたわけですけども、その中の関連データの部分で、幾つかにつきまして読み取りができない部分がございました。印刷の関係でございました。それからまた、国調の年度の関係で一部誤りがありまして、差しかえをしたいというふうに考えてますが、ちょっと準備ができずにおりまして、この後の休憩の際にお渡しをしたいというふうに考えてます。どうかよろしくお願いいたします。  それでは、説明させていただきます。  実は、せんだって、2月17日の日でしたけれども、最終の総合計画審議会を開催いたしまして、その場におきましてもこの中間案についてご説明を申し上げ、ご意見をいただいてまいりました。本日の協議会の中でまたいろんなご意見をいただくと思うんですが、そういったご意見を踏まえまして、市長が申し上げましたように、2月の末を目途に計画を策定したいというふうに考えてますので、よろしくお願いいたします。  まず、フレームの部分からでございますが、2ページから4ページにかけましてフレームを挙げてます。フレームの左側の1から5までの大項目と、1−1から5−2ということで中項目がございます。これが基本構想第6章の分野別取り組み方針に符合してるというものでございまして、4ページの下の方に基本計画の実現に向けてということで大項目を設定いたしておりますが、全体的には構成としましては、6つの大項目と15の中項目、そして50の施策と145の基本施策、これから成ってるというようなことでございます。本体の構成につきましては、各施策につきまして現況と課題を掲げまして、その後参考データを付すとともに、現況・課題を受けた目指すべき方向を施策の基本方針として掲げておるところでございます。なお、関連計画なり基本施策を記載をして、各基本施策の概要と重点・関連事業についても挙げてるということでございます。  それでは、ページを追いながら、各施策に付随します145の基本施策の概要につきましてご説明申し上げます。少し時間かかりますが、ご辛抱の方よろしくお願いいたします。  まず、5ページの防災・減災力の向上でございますが、ここでは5つの基本施策がございまして、7ページからその内容を記載いたしてます。  1つ目の治水・治山・砂防対策の強化の中では、河道掘削とか築堤など河川改修関係のこと、そして内水対策としての排水ポンプの設置あるいは増強のこと、そしてまた堤防改修や無堤防区域の解消に向けて、国県への要望を強めるといったこと、そして土砂災害への対策を講じる、こういったことを挙げてます。  2つ目の防災・危機管理体制の充実の中では、情報の共有や伝達体制の強化、そしてまた支援や応援協定の締結といったことも挙げてますし、また、避難所となります公共施設の耐震化を進めていくといったことも挙げてます。また、防災行政無線の拡充あるいは防災ネットへの加入促進、こういったことも掲げているところでございます。  3つ目の自主防災活動の支援の中では、自主防災組織の体制づくりあるいは行動マニュアルの作成につきまして支援をしていくといったこと、また資機材の整備あるいは災害時要援護者対策への支援、こういったことも挙げてます。  4つ目の防災教育の推進の中では、防災訓練や防災・減災授業の実施のこと、そしてまた被災体験を災害文化として後世にしっかりと伝えていく、こういったことも挙げてます。それからまた、自助・共助・公助、この考え方の啓発についても挙げているところでございます。  5つ目の復旧・復興体制の充実の中では、ボランティア活動の円滑化をにらんだ環境整備、あるいは兵庫県が実施をいたしてます住宅再建共済制度への加入促進、また災害時における被災者生活支援体制の充実、こういったことを挙げてるところでございます。  10ページの消防・救急体制の充実でございますが、ここには3つの基本施策がございます。12ページからその内容が挙げられております。  1つ目の消防力の強化の中では、高機能消防指令センターの設置、あるいは消防ポンプの更新といったこと、また青年層や女性の消防団への加入促進といったこと、そしてまた、2つ目の火災予防対策の充実、この中には、防火管理・安全管理講習や研修会による意識の高揚といったこと、そして住宅用火災警報機の普及啓発、あるいは予防査察体制の充実、こういったことを挙げてるところでございます。  3つ目の救命・救急対策の充実の中では、救急救命士や認定救急救命士の養成についてといったこと、そしてまた、自動対外式除細動器の取り扱いを含めた救命講習会のことも挙げております。  次、14ページでございますが、安全な暮らしの構築というのが挙がってます。これについては3つの基本施策がございまして、16ページからその中身が挙がっておりますが、1つ目の交通安全対策の推進の中では、交通安全教育の推進ということと交通安全運動の展開のこと、あるいは通学路の歩道整備やバリアフリー化による道路交通環境の整備といったことを挙げてます。  2つ目の防犯対策の推進の中では、関係区と連携をした防犯灯の整備のこと、あるいはまた、関係団体等と連携をした地域ぐるみの防犯意識の啓発といったこと、そしてまた犯罪防止に向けた監視活動の強化、こういったことを挙げてます。  3つ目の消費者意識の高揚の中では、消費者の被害を防ぐために、情報誌とか市の広報あるいは防災行政無線等を活用しました情報提供といったこと、そしてまた、くらしの相談室を充実する、こういったことを挙げてます。  次、18ページの健康づくりの推進には4つの基本施策がございまして、20ページからその中身が挙がってます。  1つ目には、生活習慣病の予防の支援というふうなことを挙げてまして、まず初めに、市民総合健診の受診率を高め、早期発見、早期治療につなげていくといったことを挙げてますことと、保健指導の充実や健康教室あるいは健康相談などによって、健康知識の向上を図っていくといったことも挙げてます。  2つ目の健康づくり支援の環境整備の中では、医師、保健師、管理栄養士、健康運動指導士などの連携の強化といったこと、そしてまた、立野の病院跡地で考えております総合健康ゾーンの整備をして、健康づくりの拠点の充実を図っていくといったこと、そしてまた、食育の推進についても掲げております。それから、幼児期、学齢期の虫歯予防、あるいは成人期の歯周病予防対策についても進めていくというようなことを挙げてます。  3つ目の心の健康づくりの推進の中では、相談体制の整備、あるいは研修会の開催といったこと、4つ目の地域での健康づくりの推進につきましては、現在活動を願っております健康をすすめる会の活動を支援していく、あるいは運動普及サポーターの養成についても挙げているところでございます。  それから、23ページの医療環境の充実でございますが、ここには3つの基本施策がございます。25ページから内容を挙げてます。  1つ目の地域医療連携システムの構築の中では、かかりつけ医についての普及啓発に努めていくといったこと、それから、病院と診療所の連携などによって、いわゆる地域医療連携システムの構築、こういったことを図っていくといったこと、そしてまた、神鍋と森本と高橋にあります市立診療所の充実に努めていくといったことを挙げてます。  それから、2つ目の救命・救急医療体制の充実の中では、救命・救急医療体制の体系的な整備といったことや、先ほども申し上げましたけれども、救急救命士あるいは認定救急救命士の養成といったことも挙げてます。それからまた、普通救命講習の実施を行って応急手当の普及啓発にも努めていくといったことも挙げてますし、また、現在大きな課題になっております公立病院の医師確保に向けた支援に努めていく、こういったこともそこに挙げているところでございます。  3つ目の血液の確保と臓器移植などの普及啓発の関係では、献血に関する普及啓発や高校生を対象といたしました献血啓発サポーター事業を検討する、こういったことも挙げてますし、また、臓器の移植等に対するドナーの登録の普及啓発についても挙げているところでございます。  27ページの安心して暮らせる地域社会の構築につきましては5つの基本施策がございまして、29ページからその内容が挙がってます。  1つ目の地域福祉に参加する仕組みづくりにつきましては、地域での交流活動の支援といったこと、そしてまた地域福祉に関するニーズの把握にも努めていくといったこと、それからまた防災の取り組みの促進によって地域力の強化を図っていく、こういったことをそこに挙げているところでございます。  2つ目の福祉サービス提供体制の整備の中では、近隣住民や、あるいは民生児童委員による見守りの促進といったこと、あるいは相談ネットワーク体制の整備といったことを挙げております。  3つ目の地域福祉を支える支援体制の整備の中では、福祉教育の充実や地域福祉エリアの設定といったことを挙げてますことと、4つ目の外国人にも暮らしやすいまちづくりの中では、教育、医療、災害時などの支援体制や外国語による情報提供などのサービス、こういったことを挙げてます。また、市内に居住する外国人の生活サポートなどについて挙げてます。  5つ目のユニバーサルデザインのまちづくりにつきましては、歩道の整備、段差の解消、あるいは点字ブロックの設置、こういったことを挙げてますことと、ちょっとした思いやりの心など、ハード、ソフトを通じたユニバーサルデザインの推進を行っていくといったことを挙げてます。  32ページの高齢者福祉の充実につきましては2つの基本施策がございまして、33ページからその中身を挙げてます。  1つ目は、総合的な高齢者福祉の推進でございまして、ここでは高齢者が地域で自立して生活をすると、こういったことに対する支援といったことを挙げてますことと、高齢者を在宅で介護している家族の負担の軽減を図っていくと、こういったことを挙げてます。それからまた、ひとり暮らし高齢者の見守り支援についても努めていきたいというようなことでございます。  2つ目の生きがいづくりと社会参加の促進の中では、老人クラブ活動への支援といったこと、あるいはまた、働く意欲のある高齢者の方に対しまして、いわゆる就労の機会の確保、そういったことにも努めていくといったことを挙げてます。  35ページの介護保険制度の充実でございますが、これには3つの基本施策がございまして、37ページから内容を挙げてます。  まず1つは介護予防の推進でございまして、これは、高齢者を対象とした介護予防の普及啓発のこと、あるいは介護予防サービスの効果的な提供に努めていくといったこと、あるいはまた要支援・要介護状態の高齢者に対する自立への支援、そしてまた地域包括支援センターの充実、こういったことをそこに挙げているところでございます。
     2つ目の介護サービス利用者の支援の中では、介護施設の計画的な整備、充実に努めていくといったことと、介護サービスに携わる人材の養成とか資質の向上といったことも挙げてます。  3つ目の介護保険基盤の安定化の中では、介護予防事業の実施による保険給付の低減化や介護給付適正化事業の推進によりますところの保険給付費の適正化、こういったことを図っていくといったことを挙げてますことと、また介護保険料の適正な収納確保、こういったこともそこに挙げてます。  次に、39ページでございますが、障害者福祉の充実について挙げてます。3つ基本施策がございまして、41ページから内容が挙がってます。  1つ目の総合的な障害者福祉施策の推進の中では、障害のある人が地域で自立をして生活ができますように障害者福祉計画をつくってますが、この計画に基づいて施策の推進を図っていくといったことを挙げてます。  2つ目の自立と社会参加の促進の中では、障害者自立支援法に基づく給付や、働く場あるいは活動の場を確保していく、いわゆる社会参加の促進をやっていくといったことを挙げてます。  3つ目の相談支援体制の充実の中では、生活全般にわたって相談ができる体制をつくっていくといったこと、あるいはまた、情報提供体制の充実にも努めていきたいといったことを挙げてます。  次、43ページの社会保障の適正実施でございますが、ここには4つの基本施策が挙がってまして、47ページから内容を挙げております。  1つ目は、国民健康保険の安定的な運営について挙げてますが、ここでは疾病予防を始めとする保健事業の強化を図っていく、市民の健康の保持・増進に努めていくといったこと、このことによって医療費の適正な支給を確保していきたいというようなことを挙げています。それからまた、医療保険制度改革の動向を見きわめて、制度の啓発を徹底して、円滑な制度運営を図っていきたいということと、そしてまた、国民健康保険税の収納率の向上にも努めていく、そういう中で安定した制度運営に努めていきたいということを挙げております。  2つ目の福祉医療の適正な運用の中では、社会経済情勢の変化に的確に対応した福祉医療制度の運営に努めていくといったこと、3つ目の低所得者福祉の適正実施の中では、困窮の程度に応じて支援施策を活用して、自立の助長に努めていくといったことをいったことを挙げてます。  4つ目のひとり親家庭への支援の中では、資格の取得に向けた支援策の構築を行って、母子家庭の就労促進にも努めていくといったこと、そしてまた、既存制度の有効活用や相談体制の充実にも努めていきたいといったことを挙げてます。  次に、49ページでございますが、コウノトリも住める豊かな自然の保全がございます。これには2つの基本施策がございまして、52ページにその内容を挙げております。  まず1つは自然の保全ということを挙げてまして、ここでは12月の定例議会でお世話になりました環境基本条例、そしてまた環境基本計画環境行動計画、こういったものがございますが、これらを総合的に展開していくといったことをまず挙げてますことと、市民や事業者、市民団体、行政などが連携をして、環境に優しい取り組みを行っていきたいというようなことを挙げてます。それからまた、もう一つは、絶滅の危機にあるものがございますが、希少な野生動物があるわけですが、野生動植物の保護についてもそこに掲げております。  2つ目のコウノトリ野生復帰の推進につきましては、一つには環境創造型農業の推進や河川の自然再生などによって豊かな自然環境を創造していくといったこと、そしてまた、こういった取り組みを市内外へ広くPRすることを挙げてますことと、そしてコウノトリ自然博物館構想・計画と連携した取り組みを行っていくといったことを挙げさせてもらっております。  次に、53ページのコウノトリと共生する文化の保全というのがございますが、ここには2つ基本施策がございます。54ページにまず挙がってます。  1つ目は、環境学習、環境教育の推進といったことを上げてまして、市民、事業者、市民団体などが相互に連携をして、豊岡にふさわしい豊岡型の環境学習、環境教育、こういったことを進めていきますといったことを挙げてます。  2つ目の風土に培われた生業の促進の中では、豊岡の風土に培われた産業を保全して次の世代へ引き継いでいくといったこと、そしてまた、自然と共生する農村環境の整備についても挙げているところでございます。  次に、55ページの環境経済戦略の推進という柱を挙げてますが、ここには5つの基本施策がございまして、57ページからその内容を挙げてます。  まず1つ目は、豊岡型の地産地消の推進について挙げてます。地元の農家や企業を地元で支える仕組みをつくっていって、豊岡産品のブランド力を高めて地域経済を循環させる、こういったことをまず挙げてます。  2つ目の豊岡型環境創造型農業の推進では、いわゆる栽培技術の確立を図っていくということで、そういったことを通じて環境創造型農業への転換を促していくといったこと、そして、田園自然環境を保全し、農薬に頼らない農業の推進に努めていくといったこと、3つ目のコウノトリツーリズムの展開の中では、コウノトリの絶滅と復活の物語や体験型学習のプログラムの確立を図って、観光資源などとつないだ豊岡にしかできないツーリズム、こういったものをつくり出していくということを挙げております。  4つ目の環境経済型企業の集積の中では、環境経済に関心を持つ企業間や、あるいは企業と研究者をつないで取り組みの支援を行っていくといったこと、そういったことを通じて環境経済に取り組む企業の集積に努めていきたいということを挙げてます。  5つ目の自然エネルギーの利用の中では、太陽光発電システムの設置支援を行っていくといったことと、バイオマスエネルギーの活用策を検討していくということ、こういったことを通じて自然エネルギーの活用に努めていくということを挙げてます。  60ページの循環型社会の構築には3つの施策がございまして、63ページから中身を挙げてます。  1つ目は、ごみの減量・再資源化の推進でございまして、これは申し上げるまでもなく、ごみの排出を抑制する、再利用していく、再生利用する、不要なものは受け取らない、あるいはまた修理して使用すると、いわゆる5R運動の推進というものをそこにまず挙げてますことと、また、分別収集を行うとともに、集団回収の支援も行っていく、あるいは不法投棄等の防止、あるいは不適性保管の解消に向けた普及啓発にも努めていくといったこと、そしてまた、新たなごみ処理施設については、北但1市2町が共同して、平成25年度の稼働を目指して建設について取り組んでいくといったことを挙げてます。  2つ目の省エネルギーの推進、新エネルギーの利用の中では、化石燃料の使用量を減らすために、市民や事業者の理解を得て、省エネルギーに向けた取り組みを行っていく。先ほど申し上げました太陽光発電やバイオマス燃料などの導入を促進をしていく。  3つ目の環境ビジネスの創出支援につきましては、環境負荷の軽減に向けた技術開発や、その技術によって製品を製造する企業の集積の促進を図っていく、こういったことを挙げてます。  それから、65ページの美しい環境の確保には3つの施策がございまして、67ページから内容を挙げてますが、1つ目として、環境美化の意識の高揚を挙げてます。これはずっと継続して行ってますクリーン作戦、そういったことを通じて、いわゆる美化意識の高揚を図っていくと、そしてまた、水生生物調査などを通じた海岸や河川愛護の意識の高揚を図っていく、そういったことを挙げてます。  2つ目の公害防止対策の推進の中では、公害防止意識の普及とか発生原因者の責任を明確にして、指導の強化に努めていく、そしてまた、不法投棄についてはパトロールを強化する、こういったことを挙げてます。  3つ目のし尿処理対策の推進の中では、下水道の普及によりまして処理量が減ってますので、共同処理によってし尿処理の効率化に努めていく、こういったことを挙げてます。  それから、68ページの水道・下水道の整備には2つ施策がございまして、71ページからその中身を挙げてますが、1つ目の水道の整備の中では、飲料水の安定供給を確保するために、給水区の見直しや施設の統廃合、あるいは老朽施設の整備を計画的に進めていくといったことを挙げてます。それからまた、もう一つは、貴重な水を有効に利用する観点から、有収率の向上と節水意識の高揚にも努めていくと、こういったことを挙げてます。  2つ目の下水道の整備の中では、水洗化の促進を図っていくということをまず挙げてますことと、施設の再編や老朽施設の改築を計画的に進めていくといったことを挙げてます。もう一つは、雨水幹線を整備して、雨水排水対策についても進めていくことを挙げているところでございます。  それから、73ページに行きまして、火葬場の改修・霊園の整備ということで挙げてますが、次のページにまず1つ目の火葬場の改修について挙げてます。ここでは、既存の施設の維持管理をやっていくということと、ひつぎの大型化に伴いまして大型規格炉への改修を進めていくといったことをまず挙げてます。  2つ目の新霊園の整備につきましては、今ある霊園の維持管理に努めていくということと同時に、新しい霊園の整備についても取り組みを行っていくといったことをそこに挙げさせてもらっております。  それから次、75ページの観光の振興には3つの基本施策がございまして、77ページからそれぞれ内容を挙げてます。  1つ目は、観光資源の充実と活用について挙げてまして、まず一つは、観光客の増加を図るために、豊富な観光資源を有機的に連携をして、多彩な周遊ルートを整備していくといったこと、そして、交流人口の増加や市内での滞在時間の拡大を図るために、グリーンツーリズムやエコツーリズムなどの参加体験型、滞在型の観光を推進するということを挙げてます。また、コウノトリ野生復帰の取り組みを全国へ発信いたしまして、豊岡でしかできない体験、そういった学習プログラムをつくりまして、交流人の増加に努める、そういったことを挙げてます。  2つ目の観光客の受け入れ環境の整備に関しましては、マイカーから鉄道や飛行機利用への転換、あるいは駅と主要観光地を結ぶ路線バス、そういったことで、公共交通機関の利用促進を図っていくということを挙げてます。また、多言語を併記した観光マップとか案内サインの設置、休憩スペースあるいはポケットパークの整備、充実、こういったことも挙げてます。また、観光ガイドや語り部、体験メニューの指導者などの育成にも努めていく、こういったことを挙げてます。  3つ目の観光推進力の強化の中では、豊岡の知名度を高めるために、さまざまな媒体を活用して地域情報の発信に努めていきたいということを挙げてますことと、宿泊客の増加を図るために、需要の拡大が期待できます関東、中京地区などへのPR事業の強化を行っていきたいということを挙げてます。また、誘客の促進を効率的に行うという観点から、但馬地域はもとよりなんですが、県内と、あるいは北近畿地域など、いわゆる広域的な観光の推進にも努めていきたいということを挙げてます。それからまた、観光事業を担うという形で、人材の確保・育成、あるいはまた観光協会の組織の強化の支援、こういったことも挙げております。  次、79ページでございますが、農業の振興について挙げてます。82ページからそれぞれ施策の内容を挙げてます。  1つ目は、環境創造型農業の推進でございまして、これについては、コウノトリの舞とかコウノトリ育む農法などの認証制度の普及を図っていくといったこと、安全や安心な農産物の生産の拡大を図って有利販売につなげていくといったことを挙げてます。また、生産者と消費者との交流活動の支援をいたしまして、環境創造型農業の担い手の育成にも努めていくといったことを挙げてます。  それから、2つ目の元気の出る農業づくりの推進につきましては、収益性の高い農産物の生産、加工、販売の促進を図っていく、そして耕作放棄地の拡大の防止に努めまして、農業生産活動など多面的機能の確保を図っていくといったこと、そしてまた地産地消の拡大に努めるとともに、国あるいは県の指定産地となっておりますキャベツ等の野菜、そしてまたソバやチューリップなどの特産農産物の振興を図っていくといったことを挙げてます。  3つ目の農業の担い手への支援の中では、認定農業者と集落営農組織の育成のことをまず挙げてますことと、あるいは新規就農希望者や農業後継者の支援についても挙げてますこと、そしてまた、加工グループなどさまざまな担い手の育成に努めていくといったこともそこに挙げてます。また、担い手を中心に農地の集積をして、有効利用を促していきたいというようなことも挙げてます。  4つ目の野生動物対策の推進の中では、計画的な駆除・防除活動を実施をするということ、そういうことを通じて個体数の適正化を図っていく。特に駆除対策を重視するということを挙げてます。猟友会と緊密な連携を保って、対策の強化を図っていきたいというようなことを挙げてます。また、有害獣の生息環境を改善するという観点から、健全な森づくりの推進にも努めていきたい、こういうことを通じて共生を目指すといったことにも取り組んでいきたいというようなことでございます。  5つ目の畜産業の振興がございますが、この中では、県などと一体となって但馬牛の育種改良あるいは頭数計画の推進を図っていって、産地としての確立を目指していきたいということを挙げてますことと、耕作放棄地があるとすれば、そういったところに牛の放牧を行って、畜産農家の省力化と経営コストの削減を促進していきたいということを挙げてます。  それから、6つ目のグリーンツーリズムの推進の中では、農家民宿とか、あるいは市民農園などによって、交流・体験型農業の推進を図っていく、観光産業などとの連携によって、おいしい食と農のネットワークづくりに努めていきたいということを挙げております。  それから、85ページでございますが、今度は林業の振興ということを挙げてます。87ページから施策の内容を挙げてますが、1つ目は、林業の生産基盤の整備を挙げてまして、ここでは造林、施業の推進といったこと、あるいは木材の伐採搬出、森林の多面的利用を促進するといったこと、あるいはまた林道、作業道の整備、そういったことも挙げてます。  2つ目の森林の公益的機能の維持増進の中では、保水能力の高い広葉樹の植栽の推進を図っていく、そして間伐やボランティアなどによる森林管理を進めていくといったことを挙げてますことと、森林の持つ公益的機能を維持増進すること、あるいは松くい虫の防除などによって景観の保全にも努めていく、こういったことを挙げてます。  3つ目の林業の担い手の育成支援と地元産材の利用促進の中では、北但東部森林組合と連携をいたしまして、担い手の確保・育成を支援していきたいということ、そして森林ボランティアや緑の少年団の育成を進めていきたいということ、そしてまた地元産材の利用促進を図っていくために、特に公共施設などについては木造・木質化を進めていきたいということを挙げております。  次に、89ページでございますが、水産業の振興について挙げてます。92ページから施策の内容を挙げてます。  1つ目は、漁業生産基盤の整備について挙げてまして、沿岸海域での漁場の造成に向けて、ずっと継続してますけれども、並型魚礁をずっと継続して設置したいということをまず挙げてます。それから、豊富な漁獲物の産地ブランド化によって流通の活性化にも努めていきたいということ、そしてまた、但馬栽培漁業センターとの連携によって、育成あるいは放流事業を継続的に行っていきたいと、そしてまた、円山川とか竹野川での稚魚などの放流事業を支援をして、内水面漁業の振興も図っていきたいということを挙げています。  2つ目の漁業経営の安定とブルーツーリズムの推進の中では、経営の安定化を図るという観点から、漁獲共済への加入を促進するといったこと、あるいは漁業研修制度の導入によって就業者の育成とリーダーの養成にも努めていきたいといったこと、そしてまた、釣り船を中心とした観光漁業の促進も図っていきたいといったことも挙げてます。  次、93ページの商業の振興を挙げてます。95ページから内容を挙げてますが、まず1つは、魅力ある創造空間の創出について書いてます。消費者ニーズにこたえられる商業空間の形成、あるいは空き店舗の有効活用を促進していきたいということ、それから、都市的機能の活用を図って商業の振興をし、中心市街地の活性化を図っていきたいということ、観光と商業を融合して、観光客の回遊性を高める商業空間づくりを進めていきたいということを挙げてます。また、地域密着型のにぎわいを生むイベントの開催などについても挙げているところでございます。  2つ目の商業経営の安定強化の中では、商工関係団体が自主的に行う経営改善事業などについて支援を行っていくといったこと、あるいは融資制度の充実、経営の近代化、合理化の支援、こういったことも挙げてます。  それから、97ページの工業の振興には4つ施策がございまして、99ページから中身を挙げてますが、1つ目には企業の誘致ということを挙げてまして、ここでは工業等企業誘致推進指針を策定して、関係機関と連携をして企業誘致を進めていきたいということを挙げてます。  2つ目には、地場産業の振興について挙げてまして、これは、高品質で付加価値の高い製品の産地として認知がされますように、地域ブランドの確立と育成に取り組んでいくといったこと、そして後継者の育成、企画力、技術力の向上に向けた人材の育成、こういったことを支援していきたいということを挙げてます。  3つ目の伝統産業の継承の中では、これは観光関連の産業と連携をして産地のPRの強化を図っていきたいということ、そしてまた、4つ目の新たな産業の創出と育成の中では、環境経済戦略による産学官、異業種間の連携に取り組んで、新しい産業の創出を促していく、そして新技術の開発や起業を支援したいと、こういったことを挙げてます。  101ページに行きまして、雇用対策の推進というのがございますが、103ページから内容を挙げてます。  1つは、雇用機会の確保について挙げてまして、ここでは、ハローワークなどと連携をして、中途離職者あるいは新規学卒者、高齢者などの雇用促進を図っていきたいということ、2つ目の職業能力の開発の中では、但馬技大と、あるいは各事業所との連携によって技術の習得に努めていく、そういうことを通じて個人の能力の向上を促していきたいと、こういったことを挙げています。  3つ目の勤労者福祉の充実につきましては、いろんな制度があるんですが、各種福利厚生制度の普及啓発に努めるといったことと、勤労者住宅資金融資制度の利用促進を図っていく、あるいは関係機関との連携によって労働時間の短縮、あるいは育児・介護休暇の取得などの普及啓発を図っていくといったことを挙げてます。  それから、105ページは総合的な土地利用について挙げてまして、3つ施策がございますが、1つは計画的な土地利用の推進、これは、今マスタープランをつくってますが、土地計画マスタープランによって開発と保全を図っていくといったことを挙げてます。それから、2つ目は農地の保全といったこと、3つ目には地籍調査の推進を図っていくといったことを挙げてます。  109ページの住環境の整備の中では、2つありまして、1つは良好な住環境の形成といったこと、それから2つ目は良好な宅地の供給、これは民間の宅地開発への指導強化を行っていきたいということを挙げてます。  それから、113ページの道路網の整備の中に4つございますが、1つは高規格道路の整備促進といったことで、北近畿の道路の関係と鳥取豊岡宮津道、この整備促進のことを挙げてます。2つ目には国道、県道の整備促進といったことを挙げてます。3つ目には市道の整備について挙げてまして、特にこの中では橋梁について、寿命を延ばす観点に立った維持管理を進めるといったことを挙げてます。4つ目は道路環境の整備について挙げてます。  117ページに行きまして、公共工事の充実について挙げてまして、4つ挙げてます。1つは公共交通体系の充実、2つ目には空港の利用促進と利便性の向上、この中には東京直行便の早期実現といったことも挙げてます。3つ目の鉄道の輸送サービスの向上と利用促進の中では、特に駅舎の整備のこともちょっとこの中で触れさせてもらっております。4つ目のバス交通の充実と利用促進の中では、バス交通の維持確保に努めていくといったことを挙げさせてもらってます。  121ページの魅力ある景観の形成には3つ施策がございまして、1つは自然景観の形成といったこと、2つ目は都市的景観の形成といったこと、3つ目には伝統的な景観の形成に努めていくといったことで、この中では、城崎温泉地区と出石城下町地区が県指定になってますので、町並みの保全を図っていくといったことを挙げてます。  124ページに行きまして、緑豊かな公園の整備の中には3つございますが、1つは都市公園の整備について挙げてますことと、2つ目には個性を生かした公園の整備、3つ目には公園の活用と維持活動といったことを挙げてます。  127ページには地域情報化の推進について挙げてまして、平成23年7月の完全移行します地上波デジタルテレビの放送化、これについての対応についてもその中でうたっております。  それから、129ページには若者の定住化促進について挙げてますが、ここでは131ページの方に関連します施策をたくさん挙げてます。こういった施策を総合的に展開をしたいということでございます。  それから、132ページには子育て環境の充実ということで4つ挙げてます。1つは次世代育成支援対策の推進といったこと、2つ目には親子の健康づくりの推進、3つ目には子育て支援の充実を図っていくということ、4つ目には児童の育成環境の整備について挙げてます。  137ページに行きまして、今度は教育の分野に入るんですが、基礎となる力の定着と個性を伸ばす教育の推進が上がってまして、3つ、139ページから挙がってます。1つは基礎学力の向上についてということで、2つ目には基礎体力の向上、3つ目には命をとうとぶ心と個性を伸ばす教育の推進について挙げてます。  141ページには教育環境の充実について挙げてまして、4つありますが、143ページ以降に挙げてますが、1つ目は、学校施設整備の推進について挙げてます。特にこの中では学校給食について、調理・配送業務の民間委託とか、老朽化した施設の整備、配置のあり方について検討を行うといったことも挙げてます。2つ目には、安心して学べる環境と信頼される学校づくりについて挙げてます。それから、3つ目には教職員の資質の向上について、いわゆる研修等のことについて挙げてます。4つ目は、高等教育との連携について挙げさせてもらっております。  145ページには、今度は家庭と地域の教育力の向上について挙げてまして、2つございますが、1つは家庭におけます教育力の向上について挙げてます。2つ目に、今度は地域におけます教育力の向上について挙げさせてもらっております。  ちょっと走りますが、149ページに行きまして、ふるさとを愛する心の育成について挙げてますが、ここでは、ふるさとを愛する教育の推進について挙げてることと、2つ目として、伝統文化の学習と次世代への継承といったことを挙げてます。  151ページに行きまして、国際交流の推進について挙げてます。ここで1つ目は友好・姉妹都市等との交流の推進のこと、あるいは2つ目には国際理解の推進といったことを挙げてます。  153ページには国内交流のことを挙げてます。  それから、154ページには生涯学習の推進について挙げてまして、3つありますが、1つは生涯学習の機会の充実といったこと、2つ目には生涯学習環境の整備のこと、この中には公民館の整備のことも挙げてます。3つ目は人権教育・啓発の推進といったことを挙げてます。  それから、158ページには芸術文化の振興と文化財保護について挙げてまして、2つありますが、1つは芸術文化の振興といったことについて、いわゆる伊藤清永美術館の活用、あるいは教育者、東井義雄さんの関係、そういったことも挙げさせてもらってます。それから、2つ目には文化財の保護と活用といったことで、出土文化財管理センターにありますもの、あるいは但馬・国分寺館にある遺物の適切な保護、活用、こういったことも挙げてます。  それから、162ページには生涯スポーツのことを挙げてまして、2つありますが、1つは生涯スポーツの充実を図っていくといったこと、2つ目には競技スポーツの振興を図っていくと、国体の開催実績も踏まえてレベルの高い競技の誘致もしていきたいといったことも挙げてます。  それから、166ページには高齢者の社会参加・生きがいづくりを挙げてまして、166ページ下の方に5つの関連施策を挙げてますが、こういった施策を総合的に取り組んでいきたいということでございます。  それから、167ページには地域力の向上について挙げてまして、3つありますが、1つはコミュニティー意識の高揚といったこと、2つ目にはコミュニティー活動の育成、支援について挙げてます。3つ目にはコミュニティー施設の充実といったことで、地区の集会施設の機能の向上、施設の充実、こういったことを挙げてます。  それから、最後になりますが、最後の大項目でございますが、今度は基本計画の実現に向けてということで挙げてまして、3つの中項目を設けてます。  1つは特色ある地域の成長と連携でして、2つ目には参画と協働のまちづくり、3つ目には新しい時代にふさわしい行政経営を挙げてますが、170ページには、まず特色ある地域の成長と連携の関係で、豊岡市域の内容を挙げてます。豊岡市域については都市機能が集積してますので、中心市街地の活性化を図っていきたいといった観点、それから、コウノトリ自然博物館構想の進む環境創造の拠点としての取り組みを行っていきたいといったこと、あるいは豊岡かばんの地域ブランドの確立に努めていきたいといったこと等々を挙げてます。  次のページには城崎の地域のことを挙げてまして、滞在型観光の推進を図っていきたいといったこと、あるいは町並みの保全にも努めていくといったことを挙げてます。  それから、172ページの方には竹野地域のことを挙げてまして、ここでは快水浴場百選の竹野浜、竹野海岸、竹野川や里山、こういったものの保全を図っていく、ブルーツーリズムとかグリーンツーリズムの推進を図っていく、こういったことを挙げています。  次のページには日高地域のことを挙げてまして、ここでは特に神鍋を生かすということで、スポーツのメッカとしての観光スポットとしての活用、振興を図っていくといったことを挙げてます。  174ページには出石のことを挙げてまして、町並みの保存のこと、あるいは皿そばとか出石焼を生かした観光の推進、あるいは永楽館の生かし方についても挙げさせてもらっているところでございます。  それから、次のページには但東地域のことを挙げてまして、ここでは、グリーンツーリズムの推進あるいは既存の但東シルク温泉館、そばの郷、そういったものを観光資源として生かしていく、そしてまた、現在取り組んでます仮称の但東北部温泉、こういったものも生かしていきたいということを挙げております。  176ページに行きまして、6つの地域のことがあるわけですが、それぞれがしっかり連携をして、一体的に結びついて、そういう面からの豊岡市づくりということで、連携のことをそこに挙げてます。3つありまして、1つは、魅力あふれる資源を有機的に連携をさせて、いわゆるコウノトリツーリズム、グリーンツーリズム、そういった等々のことに取り組んで、滞在型観光を進めていくといったこと、2つ目には、新たな産業の創出とか地産地消に取り組んでいく、地域の魅力の情報発信を行っていって、一方では地域の魅力の再発見、こういったことも行っていくといったことがあります。3つ目には、図書館のネットワークの整備あるいは防災行政無線の整備によって地域間の交流の活発化も図って、市全体の一体感の情勢、こういったことも要るということを挙げさせてもらってます。  次に、177ページに行きまして、市民・行政パートナーシップのことを挙げてます。1つ目に、参画と協働の推進ということで挙げてまして、これは、より一層これから市民の方々と一緒になってのまちづくりが必要となってきますので、ガイドラインをつくるといったことを挙げさせてもらってます。2つ目には、参画と協働の仕組みづくりということについて挙げてまして、十分な情報提供を図っていくといったことを挙げております。  179ページには男女共同参画社会の推進について挙げてまして、2つありますが、1つは昨年11月につくりましたプランの推進について挙げてますことと、2つ目には男女共同参画の社会づくりについて挙げてます。  182ページに行きまして、今度は行政経営について挙げてますが、まず、効率的、効果的な行政組織の構築について挙げてまして、3つありますが、1つは効率的、効果的な組織の編成について挙げてます。いわゆる組織のスリム化、こういったことをうたってます。2つ目には人事管理の適正化、いわゆる定員適正化計画に基づいた定員管理、職員管理を行っていきますよということを挙げてます。それから、3つ目の人材育成の推進については、特に職員の意識、資質の向上を図っていきたいということで、職員みずからの自己研さんを支援しようといったことも挙げさせてもらっております。  それから、185ページに行きまして、今度は効率的、効果的な行財政運営の推進を挙げてますが、188ページからその内容を挙げてまして、1つは持続可能な財政運営の確立について挙げてます。いわゆる中・長期的な視野に立った財政計画をつくっていくといったこと、そしてまた、財源の重点配分、あるいは経費の支出の効率化を図っていくといったこと、そういったことを挙げてます。そしてまた、いわゆる受益者負担の適正化、自主財源の確保、こういったことを努めていきたいといったことも挙げています。  2つ目の行政改革の推進の中では、さきに策定をいたしました行政改革大綱と実施計画に基づきまして、着実に改革を推進するといったこと、そしてまた、総合計画に沿った事務事業の編成を行って、計画・実行・評価、こういったことの取り組みを行っていきますよということを挙げてます。  3つ目には、電子自治体の推進について今後も取り組みを行っていくということを挙げていますことと、4つ目には新庁舎建設の推進について挙げてまして、市民の利便性に十分に配慮をし、幅広く意見をお聞きして、時代の要請に対応できるような庁舎をつくっていきたいということを挙げさせてもらってます。  最後になりますが、190ページには、周辺市町や関係自治体との連携について挙げてまして、1つには広域行政の推進といったことを挙げてます。2つ目には関係自治体との連携、県外の市町を含めて広域的な課題については連携をして解決を図っていきますよといったことを挙げております。以上でございます。 ○議長(古谷 修一) 説明は終わりました。  暫時休憩いたします。再開は10時30分。     午前10時20分休憩 ────────────────────     午前10時31分再開 ○議長(古谷 修一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  質疑はありませんか。  9番、広川善徳議員。
    ○議員(9番 広川 善徳) 9番、広川です。勉強不足で通告の時間に間に合わなくて、直接ですけど、よろしくお願いします。  それでは、何点かお尋ねをいたします。  まず、12ページ、1−1−2の消防・救急体制の充実について、一つは、高機能消防指令センターの設置ということが掲げられていますが、以前、朝来市でこういうのができて、電話がかかってくればどこから電話がかかってきたかいうのがぱっとわかるような、そういう地図まで出るというようなことが出ておりましたが、どのようなことを考えておられるのかお尋ねします。  それからもう1点、消防力の強化で、青年層、女性への積極的な消防団への加入促進ということが掲げられておりますが、今、消防団、自警団に入る人がなかなか少ないということから、行政の力強い支援が必要と思いますけども、どのような考え方でやられるのかをお尋ねします。  次に、13ページの基本施策3番の救命・救急対策の充実について、AEDによる普通救命講習というのが掲げられております。ここで、AEDの配置の現状とか今後の配置計画、また配置場所を表示した方がよいと思うのですが、この辺のお考えをお聞きします。  次に、23ページの1−2−2、医療環境の充実、これにつきましては、今の医師不足、また出石病院の診療科の問題、また豊岡病院の小児科医師の問題、こういう点で、今回の計画にも関係があると思いますので、現状と今後の対策等をお知らせ願います。そしてまた、施策の基本方針の地域医療の充実ということから、市民へ安心を与えることと、また開業医との連携、これについて、どのように考えておられるのかをお尋ねします。  次に、60ページ、2−2−1、循環型社会の構築の中ですが、ここで、事業者に対する現状の対策、これをもう少し強く打ち出してもいいんじゃないかというふうに思いますが、基本構想の中に、市民、団体、企業、行政を始め、まちにかかわる人を私たちというふうに表現して計画をしているということから、このごみの減量・再資源化推進の中で、企業へのアピールをもう少し強く出した方がいいんじゃないかと思います。  それからもう一つは、来訪者へのアピール、これも目に見えるものでやった方がいいんじゃないかと。それは一つは、ポイ捨て禁止条例をつくっとるんだということを表面に出して、コウノトリの住める、そういう環境を大事にする豊岡市ですので、来訪者に対してもそういうアピールをするということが大事になるじゃないかと思いますが、考えをお知らせください。  それから、重点・関連事業の中の空き容器回収機による資源化事業と、これは出石に設置してある空き缶のああいう回収の機械だと思いますが、これの今後増加計画等をされようとされるのか、お考えをお知らせください。  それから、73ページの2−3−3の火葬場の改修・霊園の整備ですが、これが、ここの項目でいいんかなというふうな思いがあるんですけど、むしろ安心して穏やかに暮らせるまちづくりという中に入るんじゃないかというふうな思いがするんですが、この項目を挙げることは別にいいと思うんですけども、持っていくところがここでいいんかなという思いがありますので、ここに来たそういうお考えをお知らせください。  それから、95ページ、3−1−5、商業の振興について、基本施策1の魅力ある商業空間の創出、ここにあります空き店舗の有効活用の促進、都市的機能の活用、それから観光客の回遊性を高める商業空間づくり推進、この3つについて、今後5年間どうしていこうとお考えなのかをお尋ねをします。  それから、101ページ、3−1−7の雇用対策の推進ですが、現況にあるように、団塊の世代の大量退職ということが現実にあるわけですけども、これを含めて、Iターン、Uターンの若者とか地元の若者、また失業者に対する雇用機会の確保、これはもう大変大事であるし、また難しいと思いますが、今後5年間の計画で雇用機会が確保され、労働環境が充実しているというふうにする施策達成後の姿、これは大変難しいと思うんですけども、見通しの明るい施策があるのかどうか、お願いをいたします。  それから、121ページ、3−2−5、魅力ある景観の形成、これについては、基本構想のこの項目には、にぎわいと魅力をつくるまちづくりの項目には入ってなかったと思うんですけども、これもむしろ16ページの快適で美しいまちづくりの範疇かなというふうに思うんですけども、この辺についてもお考えをお願いします。  それから、122ページの基本施策2、都市的機能の集積した中心部では、周辺地域との調和に配慮した緑地やオープンスペースを確保しというふうにありまして、その中で景観行政団体の指定ということがありますが、これについてご説明と、指定された場合のどういう得策があるのかをお尋ねします。  それから、123ページの基本施策3の景観形成地区に指定されている国道312号沿道地区とはどこを指すのかを教えてください。また、景観形成修景助成制度について説明をお願いします。  最後ですけども、185ページの6−3−2の新庁舎建設の推進ということで、現況・課題の中にも早期に整備する必要があるというふうにあるわけですけども、19年度から準備にかかって20年度中に位置を決定するというふうなことはお聞きしていますが、今後5年間の計画があれば教えていただきたいと思います。  以上、第1回目といたします。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは、まず医師不足、出石病院小児科医に関するご質問にお答えをいたします。  医師不足対策自体は来年度以降も引き続きあることでありますから、基本計画の5カ年の間にも相当力を入れる必要があります。ただ、基本的には病院組合ないし病院においてまず一義的になされるものと、このように考えているところです。当然豊岡市の立場や豊岡市としても積極的な働きかけをしてまいりたいと思います。特に地元出身者の医師の情報等いただきながら、病院組合と一緒になって、カムバック・ツー・ふるさとというようなことをやっていく必要があるかなと思います。  それから、出石病院や現在豊岡病院で問題になってる小児科のことでございますが、これは来年度以降という話ではなくって、出石病院の問題についても近々にはもう決着をさせるつもりでおります。また、小児科医の現在新聞等で報道されてることについても、これはもう喫緊の課題でありますので、基本計画の課題というよりも、目の前の、当面の課題であるというふうに考えています。  出石病院につきましては、豊岡病院組合が示しました原案に出石病院が現に果たしている、あるいは今後果たすべき機能、また地元の方々の思いを織り込んで最終案を策定すべく、現在精力的にその作業を行っているところです。ただ、出石病院だけを見てこの案をまとめるわけにまいりませんので、当然のことながら村岡病院、それから梁瀬病院といったところが同じような歩調で進む必要がございますので、他地域との調整も、今、精力的に行っているところでございます。小児科医につきましても、県の方にも強く要望をし、その対策を現在練っていただいているところでございます。  また、開業医との連携といいますのも、実は市の直接の仕事ではございません。これは言うなれば病院と開業医との連携ということでございますので、第一義的には豊岡病院組合の経営する病院と診療所との連携ということになろうと思います。これは現時点でも保険制度等によって強く促されているところでもございますので、相当病診連携は進んでおります。しかしながら、この厳しい医師不足の中でございますので、病院と開業医あるいは診療所の機能をこれまで以上に明確に分化をして連携をする必要がございますので、豊岡市の立場でも積極的に促してまいりたいというふうに考えております。  その他につきましてはそれぞれから答弁させていただきます。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  防災監。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 私の方からは、高機能指令センターと、それから消防団の関係につきましてお答えをさせていただきます。  高機能指令センターにつきましては、議員ご指摘のとおりに、近隣では朝来市で設置がされたというふうな記事が載っておりました。内容につきましてはほぼ同様のものでございまして、多様な災害あるいは複雑化する災害に的確に対応していきたいというのが大きな目的でございまして、その大きな特徴の一つが初動態勢の充実をしていきたいというふうなことで、電話等で通報があった場合、即時に通報地点がわかるというふうなことが特徴の大きな一つでございます。  それから、消防団の関係でございます。基本計画にも書いておるわけですけども、なかなか消防団の入団促進というのは大変難しいのが率直な実態でもございます。経験豊富な幹部の皆さんですとか、あるいは団員の方々から、個々に地道に勧誘をしていただくというのが現在の実態でもございます。今後につきましては、ここにも書いておりますように、企業のご協力をいただくとか、そんなふうなことにも視点を変えながら、より一層強めてまいりたいなというふうに考えております。以上です。 ○議長(古谷 修一) 健康福祉部参事。 ○健康福祉部参事(湯口 敏) 私の方からは、13ページにありますAEDについてご質問をいただきました。設置につきましては、民間の診療所に22台、それから市の関係で21台というふうにしております。そのほかに県立の施設等、あるいは大規模店舗等に設置をされているというふうに承知をいたしております。設置場所のPRにつきましては、市の設置につきましては一応看板等で表示をしております。保健センター等にも一応設置というふうなことで、玄関等の表示を行ってます。今後につきましては、救命講習等の促進等図っていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(古谷 修一) 市民部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 63ページにごみのことを書いております。2点ありまして、企業へのアピールということでございますが、63ページの上の方にも書いておりますように、確かに事業者へのアピールは大事だと思っております。ご存じのように、事業ごみについては若干微増の傾向にありますので、ごみ減量化をやることが経営的にも、また企業のイメージもアップすることをアピールしながら現在も訪問してるわけですし、そういったことをさらに進めることが大事だと思っております。  それから、そこに書いておりますように、当然来訪者についてもこのことについては、不法投棄の防止であるとか、そういったことは当然アピールをしていかなきゃなりませんので、来訪者についてもこの基本計画の中でそういったアピールをするべきものと考えております。  それから、2点目のRVM、空き容器の回収のことでございますが、これにつきましては、新年度以降についてもふやす計画を現在立てております。  それから、3点目の73ページの火葬場とか霊園の項目がふさわしくないではないかということでございますが、これにつきましても環境面という側面もあろうかと思いますので、担当課としましては、ここの美しい環境のとこでいいのではないかなというふうに考えております。以上です。 ○議長(古谷 修一) 商工観光部長。 ○商工観光部長(砂田 利正) まず、魅力ある商業空間の創出に関連してでございますけれども、現在あります中心市街地活性化計画でありますとかTMO構想があるわけですけれども、こういったものに基づく事業を展開するいうふうな形の中で、商業空間づくりを進めまして、商業振興を図っていきたいというふうに考えておるところでございます。  それから、雇用の関係でございますけれども、確かに団塊の世代が大量に退職というふうな事態を迎えるわけでございまして、このことは若者にとっては若干雇用面では有利になるのかなといった思いはありますけれども、団塊の世代にとりましては、まだまだ退職後も働く意欲をお持ちの方等もございます。そういうふうな中で、ここに書いてありますような、まず雇用の機会を確保するためには、企業の誘致であるとか、それから新産業の創出であるとかいうふうな形で雇用機会を確保するとともに、また、ハローワーク等と、さらには高齢者職業相談室等を活用しまして、雇用の確保に努めていきたいというふうに考えておるところでございます。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 私の方からは、まず一つ、構成についてご指摘をいただきました。  まず一つ目は、73ページですけども、火葬場の改修・霊園の整備について、これは安全に安心して穏やかに暮らせるまちのところに入った方がいいんじゃないかというご指摘がございましたけども、実は、一番最初にずっとフレームに書いてますように、安全・安心の部分、これは福祉の関係がずっと入ってまして、ところが火葬場の場合ハード整備が入ってきますもので、そういう観点があってこの場所に入れたわけですけども、議員のご指摘もございましたので、ちょっとまだ検討余地がありますので、検討してみたいなというふうに思ってます。  それからもう一つ、構成の面で、121ページでございますけども、魅力ある景観の形成について、これはちょっとこの場所がどうかと、ふさわしいのかというふうなご指摘でございました。快適で美しいまち、そういうところの方がいいんじゃないかというご指摘であったと思うんですけども、ただ、ここで景観ということでうたってますけども、景観の中に都市構造的な部分というのがかかわっておりましたので、そういう都市構造という面がありましたもので、この中の方がいいんじゃないかなということで入れております。また改めて、ご指摘もありましたので、どうなるか結果はわかりませんが、検討を加えてみたいなというふうに思います。  それからもう一つ、庁舎の関係でご質問いただきました。実は庁舎につきましてはたびたび議会でご質問いただいておるわけですけども、この19年の4月から、いよいよ具体的に庁舎の建設へ向けた検討を始めるということで、組織もつくって取り組みを始めたいと考えてまして、19年度と20年度で庁舎の基本構想なり基本計画といった部分も整理したいなと、それを整理をして、20年度には位置も決めて、その後、21年度からいよいよ設計といいますか、21年度以降に設計から移っていくという格好になろうかなと思ってます。ただ、整備につきましては、これは合併の際に協議もございまして、合併特例債を使うという格好になってますので、27年度がその最終年度になりますので、それをにらみながらの整備になるのかなと。まだ5年間、具体的に細かいとこは決まってませんが、今申し上げた線に沿って取り組みを行っていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(古谷 修一) 建設部長。 ○建設部長(黒坂 勇) 私の方からは、伝統的景観の形成についてのご質問の中で、国道312号の沿道地区が指定されているが、どこの地区かということなんですが、これにつきましては、平成18年の4月1日に指定をされてるわけですが、詳細につきましてはちょっと資料を持っておりませんで、どこということはちょっと今のところ申し上げられません。  また、景観形成の助成制度なんですが、これにつきましては、兵庫県が定めております屋外公共物条例が一つは当てはまると思います。その中では出石町の城下町地区の広告景観モデル地区でありますとか、日高の神鍋高原地区の景観モデル地区等々があると思います。その制度の内容等でございますが、それぞれに異なっておりますので、一概に率がどうだとかいうようなことは申し上げられません。以上でございます。 ○議長(古谷 修一) 質疑はありませんか。  9番、広川議員。 ○議員(9番 広川 善徳) 2回目ですけども、まず、AEDの関係ですけども、配置場所、いろいろと配置されてますけども、その場所には、市の施設にはそういう表示がしてあるということですけども、市民の方に、民間含めて、豊岡市内、どこにこういうAEDが設置されているかということを明確に知ってもらう必要があると思いますけども、いざというときにどこにAEDが設置してあるんかわからんということでは効果が薄いと思いますけども、それを広報等で設置場所をお知らせ願いたいと思いますが、それを一つお聞きします。  それから、下がって、ごみの減量・再資源化の関係で、企業、来訪者、特に来訪者の方にはアピールをもっとしていただきたい。これ、先ほど触れましたけども、豊岡市はポイ捨てを禁止しているんだということを目に見える形でしていただきたい。ポイ捨て条例ができるできないは別として、かなり国道、また市道等、ポイ捨てが目立ちます。豊岡市の方は環境にいろいろと配慮されているのでほとんどされないんですけども、言ったら悪いんですけども、来訪者かなという思いがしますので、コウノトリと絡めて、環境に配慮している豊岡市であるということを目に見える形でアピールをしていただきたいと思います。  それから、項目をいろいろと申し上げましたけど、この項目については私の考えをちょっと言ったまでですので、また検討していただけたらと思いますけども、とりあえずその2つ、お願いします。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  健康福祉部参事。 ○健康福祉部参事(湯口 敏) それでは、AEDについてご答弁申し上げます。  まず、設置場所等の広報等につきましては、また機会等見つけて検討してまいりたいと思います。消防機関等とはやってるわけですけど、一般市民というふうなことです。ただ、その機械が設置してあってもそこで本当に使える人がいるのかどうか等も含めまして、今後の広報をどうしていくのかというようなことを検討させていただきたいというふうに思います。以上です。 ○議長(古谷 修一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 来訪者へのごみのポイ捨て等の問題でございますが、確かに環境等をアピールしておる豊岡市でございます。関係のほかの部署、それからまた民間団体、それから県の方とも協調しながら、そういったことを今後呼びかけていきたいというふうに考えております。 ○議長(古谷 修一) 9番、広川議員。 ○議員(9番 広川 善徳) 大体お聞きしました。先ほどのAEDの関係で、使える人がそこにあるんかどうかという、今、消防の方でいろいろと大変そういうAEDの講習を一生懸命されて、受講される方、また資格を取られた方もかなりふえていますし、これからもふえてくると思いますので、特に表示、場所については、市民の通行の方がいざというときにぱっと使えるような、そういう表示をしっかりお願いしたいなと思います。それだけをお尋ねして、終わります。 ○議長(古谷 修一) ほかに質疑はございませんか。  29番、村岡峰男議員。 ○議員(29番 村岡 峰男) 基本構想審査特別委員会の委員として審査に参加をしてまいりました。全体として文学的な表現が多くて具体性に欠ける議論となったことは、審査にこの基本計画が示されなかったことが大きな原因であったと思います。基本計画が示されていたら、もっと多くの時間を要したというふうにも思いますが、基本構想の具体化でもある計画ですので、市民の置かれた現状の上に立って、方向性と疑問について、また問題点などを質問をしたいと思います。  構想の審査で最も多くの時間と議論が白熱したのは、豊岡モデルでもコウノトリでもありませんでした。将来人口の考え方でありました。定住人口を幾らにするのか。平成17年の国勢調査で8万9,208人と合併時の9万3,000人を大きく下回ったこと、将来の人口予測がさらに大きく減少すると見込まれる中で、当局提案の8万8,000人とするのか、もっと多くするのか、議論が白熱をしましたが、私は単に人口の数の問題ではなくて、これが5年後、10年後を目指すまちづくりの基本、社会基盤づくりの基本であるからこそだと思います。9万人の人口にふさわしいまちづくりとそこに暮らす市民の暮らし、福祉の前進こそ、基本計画が目指す目標とすべきだとの立場から、以下、数点質問いたします。  まず第1は、安全に安心して暮らせるまちづくり、その中で、第1に、消防の問題で2点質問しますが、国による常備消防の広域化の検討という項目が前文に入っています。この広域化とはどういう指導があるのか、あるいは検討する必要があるのかどうかもあわせて、まず第1点です。  第2点は、消防力の強化で、消防設備や、あるいは設備整備事業は別途するわけですが、常備消防の人員の問題が全く触れられていません。但東の駐在所がつくられて、全体として消防力、基準消防力から見ても下回っていることは明らかでありますが、この点で、行革方針は、4年後には2名の増にとどまっています。これで安心、安全が保障できるのかどうかお答えをください。私は、この基本計画の中に当然人員の配置が入るべきだというふうに思いますが、どうでしょうか。  それから次は、健康づくりの推進の問題ですが、病院跡地計画です。私は、行革の中でもあったわけですけども、お金がないと、財政がないということが盛んに言われておりましたけども、いま一度これは見直しが必要じゃないかなと。  特に温水プールを中心とする健康増進施設は、新市になって出石地区に、あるいは日高地区に、また旧豊岡市にあっても民間の施設があります。これとの経営の関係で私はいま一度の検討が要るんじゃないかなというふうに思いますが、その点での検討はされて、なおかつこの計画でしょうか。  次は、高齢者福祉の充実の問題です。高齢者が地域の中で安心して生き生きと暮らせるまちを目指すことは、極めて重要な課題です。しかし、今多くの高齢者は、国の施策の中でまさに不安だらけの中に暮らしをしています。  そのことが前提としてあるわけですが、なおその中でも老人クラブの活動を支援するとありますけども、具体的に行政改革との、行革方針との関係で矛盾はないんでしょうか。  さらに高齢者を敬愛し、長寿を祝う機運を醸成するとありますが、これまた年金額の引き下げあるいは介護保険利用の制限、後期高齢者医療制度の創設など高齢者の不安が一層募っています。市としての独自の施策が検討されてしかるべきだと思いますが、いかがでしょうか。  さらに生きがい活動支援通所事業というのが入っておりますが、具体的にこれはどういう事業でしょうか。  次に、障害者福祉の問題ですが、この中では通所授産施設、小規模作業所などの支援とありますけども、この点でも障害者自立支援法が施行されて1年近くがたちます。私は、この施行後、多くの障害者の中からこれは支援法ではなくて一層障害者を苦しめるような法律になってるということで、多くのまちで市独自の支援策が検討されています。計画の文言を見る限り国の施策をそのまま書かれている。市独自の施策が求められると思いますが、独自といいますか、追加といいますか、どうでしょうか。  次に、社会保障の適正実施の問題であります。  まず国保ですが、滞納者対策で収納率向上に向けた取り組みがうたわれています。私は、収納率向上、滞納者の皆さんに国保税を納めるというのが極めて大事な課題だとは思うわけですが、一方で滞納者に対して短期の保険証であるとか資格証明書が発行されています。これはまさに受診抑制につながらないか。医療費の抑制という観点からこれが出されてるとするならば、これは一大事であるわけですが、その点で滞納者に対する対策として短期証、資格証明書の発行についての見解をお聞かせをいただきたいと思います。  次に、生活保護の問題であります。生活保護の中に文言として資産、能力その他あらゆるものを活用して云々というふうにあるわけですが、これはどうでしょうか。生活保護というのは憲法25条に保障された生活の最後のセーフティーネットであります。そういう観点でこの表現があり、あるいは施策が行われているのかどうか、お聞かせください。  また、ひとり親、いわゆる母子家庭についても就労の支援であるとかということが入っておりますけども、一方で子供の養育のために必要な児童扶養手当が減額されています。国においてですが。この点で本当の意味の支援が求められると思うんですが、いかがでしょうか。  あと農政の問題で何点か質問をしておきます。  まず環境創造型農業の推進、さまざまな施策がありますけども、いわゆる農業者としての採算と支援額との関係でこれはどのようにお考えでしょうか。  さらに農業の担い手への支援ということで、これは議会の一般質問の中でも取り上げてまいりましたけども、品目横断的経営安定対策と集落営農との関係でどちらもそれぞれ支援をここに集中する、ここだけにしかしないという点で果たしてどうかなと。私は、むしろ家族的な家族経営農家に対する支援策がこの中には見られないというふうに思いますが、どうでしょうか。  さらに野生動物の問題、野生対策ですが、これまた行革との関係でこれまで県との間で、県と市で行ってきた野生動物防護さく集落連携設置事業補助金は、県がやめたから市もやめたとあります。こういう姿勢が一方でありながら、また基本計画の中で一層これは強めていかなきゃならないわけですが、どういうことでしょうか。  さらに水産業の振興の問題で1点だけ。いわゆる内水面漁業の問題が支援として入っています。内水面漁業、この新市にあっては竹野と円山川とあるわけですけども、文言どおりにこれは支援をしていくというふうに素直に受け取ってよろしいんでしょうか。以上、第1回です。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私から病院跡地計画に関するご質問にお答えいたします。  見直しが必要だけれども、やっているのか、あるいは踏まえた上での結論かということですが、見直しをする必要は全く思っておりませんので、これにつきましては着実に計画を進めさせていただきたいと考えているところです。  議員の論旨は、お金がないないと言って行革をする一方で、こういったことにお金使っていいのかというご趣旨だと思いますが、こういうことにお金を使うがためにこそ行革を進めなければいけない。  この病院跡地もそうですし、それ以外にもごみ汚泥処理施設という大変大きなお金を必要とする事業もございます。あるいは健康対策に対する市民のニーズも大変高いものがございます。子育て支援についても、あるいは教育についてもさまざまな分野で市民の新しいニーズは出てまいります。それに対して行革をせずにいた場合には全く対応は不可能であります。もちろん経済の規模は拡大をして財政規模がどんどん膨らんでくるような時代であれば可能であったかもしれませんけれども、もはやそれが望めないという時代でございますので、行革をするということと幾つかの分野について予算を重点的に配分するということは全く矛盾しないというふうにご理解を賜りたいと思います。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(古谷 修一) 防災監。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 私の方からは、消防で2点お尋ねがございました。  まず、広域化の関係でのお尋ねでございます。実は昨年消防組織法が改正になりまして、国の指導として広域化の計画が打ち出されてきております。それで19年度に県の推進計画が樹立されるというふうに聞いておりまして、したがってその県の推進計画にあわせて当然検討をしてまいらなきゃならないというふうに考えてはおります。考えの根幹といたしましては、やっぱり自治体消防ということを原則に考えるべきではないのかなというふうに私自身は考えております。  それから常備消防の人員の関係でのお尋ねもございました。現有の体制の中で市民の皆さんの安心・安全にこれ努めてまいりたいと、そんなふうに考えております。以上です。 ○議長(古谷 修一) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) 私の方からは、まず高齢者の関係で特に老人クラブへの支援ということでのお尋ねがございました。一応今の老人クラブ活動への市の支援ということについて、今回の計画の中にもきっちりと盛り込まさせていただいたということです。そうした中にあって、いわゆる行革大綱における補助金の削減で一部本部、いわゆる本部組織に対する支援について、3カ年間で一応これをゼロとするというような実施計画を取りまとめたということでございまして、そんな中で一部においてはそういうふうな形で補助金の削減についての協力をお願いをしたということでございますけれども、いわゆる個別のクラブに対する支援とか、それから本部組織に対する支援についてはちゃんと残っているというようなことで、全体においての支援体制というのはきっちりと組まさせていただいたというふうに考えております。  また、生きがい活動支援通所ということについての中身でございますけれども、これにつきましては一応生きがいデイサービスというふうに言っております。これは非常に高齢者の方の中で、特に介護保険には該当しない。しかしながら身体虚弱で日常的にいろいろと制約のある方、こういう方たちを一応デイサービスの方に送迎をさせていただいて、一日遊んでいただくというような施策でございます。これらについても今後とも取り組んでいくというふうなことでございます。  それから、障害者の支援の中で市独自というふうなことです。追加の考え方ということですけれども、今般自立支援法の施行ということで、平成18年度から施行がなされたということです。そうした中にあって介護給付、さらには訓練等給付、さらには自立支援医療や、それから補装具、こういうようなものが一応体系化されたということです。  そうした中にあって、とりわけ利用料についての負担ということが大きな問題になったというふうな認識でおります。そうした中において一応今般、国の方で制度利用についての軽減策が講じられたということ、あわせて県においても市町と、それから事業者との連携によって軽減策を組み立てられたというふうなことで、こういうようなものに対しては市としても一応協調的に対応していくというふうなことで、現在検討を進めているというふうなことでございます。
     それから生活保護の関係でございますけれども、これにつきましては特に資産と能力、さらにはそういうあらゆるものを使って、それで最低限度の生活維持のために活用することを要件に、一応この生活保護については適用がなされるというふうなことで、これは国で法律で定められております補足性の原理というふうなものに基づくものということで、これはいわゆる生活保護を適用するに当たっての基本的な要項であるというふうに認識をしておるということでございます。 ○議長(古谷 修一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 国保の資格証明書と、それから短期被保険者証の件でございますが、ご存じのようにこの2つにつきましては国民健康保険法の関係法令で認められております。ご存じのように、国保については一定の医療のことを行う相互扶助の制度でございますので、やはりこういったことを行って税の収納率の向上に向けたことに役立てることについてはやむを得ないことだと思っております。  なお、ご存じのように所得の少ない方等については賦課の段階で国保税の軽減とか、そういった措置もされておりますので、やはり国保という相互扶助の制度を維持するためには、目的税としての国保税を確保するためにこの2つの制度は必要な制度ではないかと思っております。以上です。 ○議長(古谷 修一) 健康福祉部参事。 ○健康福祉部参事(湯口 敏) 私の方からはひとり親家庭への支援について答弁します。  確かに母子家庭等が現在増加傾向にあります。児童扶養手当についても今後段階的に減額をされるというふうな中で、やはり自立のために就労が必要だというふうに考えております。48ページに記載をしておるとおり、資格を取っていただくための支援を今後新たに創設をしていって、就労支援あるいは相談等の強化をしてまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(古谷 修一) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(太田垣秀典) まず農業の方の採算性の問題でございますけれども、まず観光の農業のままでは米価にしましても野菜の値段にしましてももう市場に対応できないということで、下がる一方じゃないかというふうに思います。そのために環境創造型農業に力を今入れとるということで、現にはぐくむ農法の場合でも減農薬タイプでプラス20%、無農薬タイプでプラス50%、価格を高く農協も引き取っておるという状況がございます。確かに手間もかかるかもわかりませんし、収量減も多少ございますけれども、トータルの採算性はむしろ十分向上性で上がっている、採算はとれてるものだというふうに認識をいたしております。  それから担い手支援の関係でございます。国の施策ということもございまして、現在推進チームを設ける中で集落営農組織の設立に力を注いでおりますが、市としては集落営農組織の育成だけに頑張っておるという意味合いではなくって、やはり三本柱と申しますか、一つはやはり認定農業者の育成という問題がございますし、それからさらに特に豊岡市のような高齢人口が多いという中で、多様な担い手の育成というにも頑張っております。特に女性あるいは退職年代の方に焦点を当てまして、いろんな研修講座なんかも設けて今その育成を努めておるということでございます。  それから野生動物の関係でございますけれども、今集落連携事業のことが例として挙がりましたが、決して県事業がなくなったから市としては知らんわいやということではありませんで、例えば19年度に向けましては別に県の方では自治振興事業や対策事業なんかの施策はあるわけでございますので、そういう面と連携を、県と連携をしながら進めていくという姿勢には変わりありません。  なお、その後の情報では、集落連携事業につきましても県は継続をするということがございました。引き続き駆除、防除両面で頑張ってまいりたいという姿勢でございます。  それから内水面漁業の関係でございますが、現在竹野川の方では稚アユとアマゴについて助成をしております。それから円山川については、ハマグリについて助成制度を設けて予算措置をしておりますけれども、河川の整備との関係の中で今事実上休止みたいな形になっております。決して放置をしているわけではございません。竹野川と比べて円山川についての扱いがということをお聞きをするわけですが、これにつきましては今河川整備が進められておるということもございますので、その動向も見ながら、これからの一つの課題としてこれは受けとめておるという状況でございます。以上でございます。 ○議長(古谷 修一) 29番、村岡議員。 ○議員(29番 村岡 峰男) それでは、基準消防との関係ですけども、先ほども答弁の中では現員の中で頑張っとんだと。もちろん現員の中で頑張ってもらっておるからこそ、市民が今現在火事にしても救急にしてもありがたいなと思うわけですが、日高なり出石の分署がスタート当時、記憶が違っとれば指摘をしてもらったらいいと思いますが、たしか19名でスタートしたというふうに思うんですね。ところが今17名ですね。消防署員の皆さんに頑張ってもらう。しかし、私は限度があるんじゃないかなと。もう工面をして工面をして但東の駐在所に10名の人員をつくった。しかし、それは本当に無理をして、あるいは苦労してつくられたわけですから、やっぱり不足をしてるということは明らかなわけですから、現員で頑張るというだけじゃなくて、私は行革の中でも申し上げたと思うんですが、補充はするけども、結果としては2名の増にとどまるという点については、私はこの計画の中できちっと目指していくということがうたわれて当然だというふうに思うんですが、再度お答えをいただきたいというふうに思います。  それから私、市長が病院跡地計画の問題で全く見直しの必要はないと。また、健康ゾーンなり、あるいはごみの処理施設をつくるがために行革をせんなんのやというあたりについては若干異論を持ってます。  まず温水プール、健康ゾーンについては、これまで私どもも強く反対ということは言ってまいりませんでした。しかし、いろいろ聞く中で、例えば出石の施設ですね、利用する人から、もうがらがらですと、もう日によっては1人であのプールを泳いでますんやと。広くて安心ではあるけども、不安になると、全く1人というのは、いう話も聞くんですね。ですからその方は豊岡の方です。出石にあって、日高にあって、なおかつ豊岡に必要なのかなということの、やっぱりもう一度検討は要るんじゃないかなということを私は思います。  それといわゆる大型施設であるわけですから、財政を圧迫するというのはもう事実です。この点では見直しが私はあってもいいように考えます。  それと社会保障の関係ですが、まず国保ですけども、法で短期証、資格証明書は認められています。しかし、自治体によっては、特に資格証明書については発行しないというまちもあるんですね。私は、さまざまな理由で滞納があると思うんですが、滞納の克服に行政として努力する、そのことについてはやぶさかではありません。しかし、どうしても払いたくても払えない市民があったと。悪質な分についてもあるでしょう。しかし、払いたくても払えないという市民の方ですね、この方に例えば資格証明書を発行する。家族が病院を出る。病院はどういう対応するか。まず、市民の方は10割をその場で払わなきゃなりません。10割払うということは、それだけのお金を持っていかなきゃならない。お金が工面できない。病院に行かない。結局重病化するということが全国でも起きています。豊岡でそんなことはないと思いますけども、この国保の問題については制度の維持ももちろん大事です。しかし、滞納の問題ですね、収納率向上という問題で、程度の問題をしっかり見ておかなきゃならないなと。滞納者の実態をしっかり把握をしていただきながらという部分が、私はないといかんというふうに思いますので、その点でもし答弁がありましたら再度お答えください。  さらに国保は、相互扶助という一面もありますけども、同時に社会保障の制度です。そのことを申し上げておきたいと思いますが、どうでしょうか。  それから生活保護ですが、この点についても私は、大変ありがたいことに、資料をいただきますと国にあって今格差と貧困が大きな問題になっています。しかし、豊岡市でこの生活保護世帯がふえていませんね。本当にこれがふえてないという点ではありがたいと思うわけですが、同時に一方で、申請の抑制といいますか、扱いの厳しさといいますか、それが反映された数字であるとするならば、私はこれまたちょっと困ったことだなというふうに思うんですが、そのあたりで見解がありましたらお答えを下さい。  それから母子家庭の問題についても自立をするために就労は必要です。しかし、就労支援というよりも就労のための指導が常識的でなければならんというふうに思うんですね。子供の年齢もあわせて加味された指導がされなきゃならないと思いますので、その辺が加味されたものになっているのかどうか、お答えをいただければと思います。以上、2回目で。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  防災監。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 常備消防と人員のことで再度お尋ねがございました。昨年の10月の1日の但東駐在所の開設ということを前提に、市全体の常備消防の人員配置等々含め、あるいは勤務体制等々含め精いっぱい消防として検討したという結果が現在の現有の体制でございます。それで今後もやってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(古谷 修一) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) 生活保護の状況については、本市におきましては若干傾向としては増加と言いながらもほぼ横ばいという、そういう認識でおります。これは単に、議員が若干触れられまして、いわゆる判断そのものに、適用について厳しくしてることのないようにというふうなこと、これは基本的にこの制度そのものの私ども趣旨というものについては十分認識いたしております。とりわけ本当に最後のセーフティーネットとしての位置づけというふうなことを前提に指導等にも当たっているということです。  その中では、厳正な判断ということも当然ご理解をいただきたいということで、今後ともそういうふうな姿勢のもとにこれからの指導に当たってはいきたいというふうに考えております。 ○議長(古谷 修一) 健康福祉部参事。 ○健康福祉部参事(湯口 敏) 母子家庭の関係でございます。確かに就労の支援、指導等が必要と考えております。特に子育ての中でも保育所ですとか児童クラブ等で子供さんを預かるというようなことも相談しながら、その人に合った自立のための支援を今後とも積み重ねていきたいというふうに思います。以上です。 ○議長(古谷 修一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 資格証明書のことでございますが、確かに資格証明書については仰せのように一たん10割を払って、後で償還するということでございますので、その方が医療機関にかかることについてちゅうちょされることがないかといえば、完全に100%ないと言えないと思います。ただ、ほかの市町でも資格証明書を発行してないとこもあるということでございますが、現豊岡市ではそういった一つの滞納対策というようなこともあって現段階ではこういった方法によっておりますので、今後問題は残ろうかと思いますけども、現段階ではこの方法で進んでいきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(古谷 修一) 29番、村岡議員。 ○議員(29番 村岡 峰男) 基本計画が市民の暮らしや、あるいは福祉を大事にするということをこの基本計画のトップに、一番最初に挙げられてるという点では、私はその点では評価をするところなんです。  しかし、福祉や社会保障というのは本当にきめ細かでなければならないということを思いますので、文言にこだわることなく本当にそういう、いわゆる対象者という言い方はよくないんでしょうか、母子家庭であったり生活保護世帯であったり、その皆さんの立場に立って行政を進めていただきたい。どうも窓口が国保の滞納者にしても、あるいは生活保護の申請者にしても、まず拒否をするという姿勢から始まったらいけないということを思いますので、その点では強調をしておきたいというふうに思います。  それから1回目、2回目では言わなかったんですが、にぎわいと魅力をつくるまちづくりの関係で、いわゆる公営住宅政策ですけども、市営住宅の建設については新たにマスタープランをつくっていくということが言われました。このマスタープランはいつできるのかが1点と、民間の賃貸住宅の活用ということがこの文言の中にあるわけですが、具体的にはどういうことを指しているんでしょうか。私は、昨年の4月ですか、申し込みをして1年が近くなるんですが、公営住宅の入居をいまだに待っている市民が200ですか、数百の皆さんが待っているというのが実態であるわけですので、そのことを踏まえたマスタープランにならなければいけないというふうに思うんですが、そういうふうになってるのかどうか。何か民間の住宅の活用ということで、このマスタープランの中で公営住宅の建設がどうも手控えられるといいますか、おくれるといいますか、になるような気がして仕方がないんですが、そんなことになっていないというふうに確信をしながら質問をしておきたいと思います。以上です。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  建設部長。 ○建設部長(黒坂 勇) 現在市住の住宅のマスタープランにつきましては、この3月を考えております。現在素案ができた段階で、今検討をいたしてるところでございます。  それから民間住宅の活用なんですが、この制度がありまして、それぞれの民間の住宅を契約住宅というようなことで、それを一定の基準でもって補助していく制度がございます。ですからそれらも含めて検討してはどうかなということで今進めております。以上でございます。 ○議長(古谷 修一) ほかにありませんか。  21番、岡谷邦人議員。 ○議員(21番 岡谷 邦人) 21番、岡谷でございます。まず最初に、3点お伺いしたいと思います。  基本計画全体についてお伺いいたします。6つの大項目、145の施策を盛り込んだ基本計画になっておりますが、基本計画策定について、財政はもちろんですが、特に留意した点はどんなことがあったのでしょうか。  2点目、計画策定の趣旨の中に持続可能な成熟したまちになるためという文言がありますが、成熟したまちになるための施策の特筆は何か、お伺いをしておきたいと思います。  3点目に基本計画の期間は5年になっております。基本構想の中で豊岡モデル、オンリーワンの一つのプログラムが示されました。キーワードはコウノトリ。それに続くものが示されていないような気がします。5年間ですから、基本構想10年間のうちの2分の1に当たります。一つでは寂しい気がいたしますが、いかがでしょう。まずこの3点をお伺いいたします。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私から豊岡モデルに関するご質問にお答えをいたします。  これ基本構想のときにも随分議論をいただきまして、私たちもまだ明確なイメージを持ってるわけではないというお答えをさせていただきました。ですからこそこれから5年間の間にいかに具体案、具体的な姿を出してくるかということが大きなポイントだろうと思っています。  私としては、ただ幾つか可能性があるのではないかと思っておりますのは、一つは昨日新エネルギービジョンあるいはバイオマスタウン構想についての報告書を委員会からいただいたところでありますが、これ自体が、かなり多様な分野のものが有機的につながっていかなければできない事業でございます。例えばバイオマスタウン構想ですと、それだけ見ますとエネルギー対策のように見えますけれども、例えば木質系のチップ等に着目いたしますと森林保全ということにかかわります。また、菜の花プロジェクト等も当然柱の一つになるわけでありますが、これは環境教育という観点も持ちます。また、菜の花ということに着目しますと、美しい景観づくりということにも関係をいたします。  したがいまして、このバイオマスタウン構想なり新エネルギービジョンを進めること自体の中で、豊岡モデルの例として出てくるんではないかというふうに考えております。  また、子育て支援ということに着目いたしましても、当然小さな子供を育てる向こうには学校教育が待っておりますので、学校教育との連携ということが当然のことながら絡んでまいります。そして学校教育にしても子育て支援にいたしましても体力はどうであるのか、精神力はどうか、学力はどうか、あるいは地域との連携はどうかというふうに多様な広がりを持ってまいりますので、この子育て支援、それは単に幼児だけではなくって、私たちが責任を持っております、おぎゃあと生まれてから中学校を卒業するまでの間へのアプローチの中で、豊岡モデルも出てくるのではないかというふうに考えております。今はまだこの辺に網を投げれば魚がいそうだなというぐらいな話でございますので、私といたしましては意識しながらできるだけ早く第2、第3の豊岡モデルをお示しできるように努力をしたいと考えております。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(古谷 修一) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) まず1つ目の計画をつくる中で特に留意したところはどこかという質問ございました。  一つには、特に持続可能な力を高めるまちづくりというところがあるんですけども、総合計画の審議会の中でいろんなご意見もいただいてまいりました。その中で特に若者の定住対策、若者の存在、これは非常にまちの元気を高めるというのに大きな役割持っているんじゃないかというご指摘もいただきまして、そのあたりに関心を持ってプランをつくったわけですが、活力を生むまちづくりの中項目を設けておりまして、施策として若者の定住化促進、こういったことを柱の中に含めてるということが一つございます。  もう一つは、特に安全・安心を築くという、これ3つのテーマの中の大きな一つの柱でございますけども、特にその中で基本構想の第3章の中にあるわけですけれども、コミュニティーの衰退がどういう結果を生んでいくんかということを如実に記述をさせていただきました。その中でいわゆるコミュニティーの機能を高める取り組みというものが非常に重要であるという認識がございまして、お互いを支え合うまちづくりの中、その中項目を設けて、施策として地域力の向上と、こういったことを挙げた、このあたりが一つのポイントになるのかなというふうに思っております。  もう一つは、持続可能な成熟したまちになるための特筆の施策は何かというご質問いただきました。基本構想の中でも基本的な考え方として持続可能な成熟したまちということを基本に据えておりましたので、そのことを念頭に置いて全体の構成等についても取り組んだという格好になってます。したがって、基本的にはここに挙がっているすべての施策、こういったものは持続可能な成熟したまち、これ目指すというふうな方向でつくったつもりという格好になってます。  ただ、その中で特筆といいますか、特にどういう点かということがあるかと思うんですけども、一つには環境経済戦略という豊岡がこれからのまちづくりの基本に据えるべき、特に持続可能な豊岡をつくっていくという観点からそういった戦略の推進ということを挙げておるということと、特に循環型社会の構築ということで、その中には環境ビジネスの創出の支援、こういったことも含めてると、がございます。  それからまた、先ほど申し上げました地域力の向上ということで、特にコミュニティーに対していろんな意識の高揚を図ってもらったり育成を支援するとか、そういった点で地域力について意識をしてる、こういった点も特筆になるのかなと思ってますし、また合併をして、6つの地域があるわけですけども、それぞれが同じようにこの地域にこの建物ができればうちも欲しいんじゃなくて、地域の特色といいますか、それぞれの地域の現状を見る中で、それぞれ特徴を生かす中で効率化も図りながらまちづくりを行っていくという面で6つの地域の方向を示してます。これも一つ該当するのかなと思ってます。  それからもう一つは、特に行政、市民のパートナーシップのこと、参画と協働によってまちをつくっていく、これも一つの観点になるかなと思ってますし、それからもう一つは効率的・効果的な行政組織の構築、そしてまた行財政運営の関係につきましても特に豊岡の将来をにらみながらつくりましたので、そういった点がポイントになるのかなというふうに思っております。 ○議長(古谷 修一) 21番、岡谷議員。 ○議員(21番 岡谷 邦人) それでは、内容について何点か質問をいたします。  安全を守るまちの中に防疫対策の記述がありません。災害マニュアルの中には防疫対策についてどうするかというようなことが書いてありましたが、この基本計画の中には脱落をしております。いつでしたか、SARSの問題で舞鶴から日和山の方にお客さん来られた、こういう問題がありました。こういうことも念頭に置いておかないと救急車もそれに対応した車が整備されないんじゃないか、こういう心配を持ちます。  それと阪神・淡路大震災のような災害が万が一起きた場合、台風23号でもそうでしたが、障害を持った方がどこに避難するんだ。例えば厚生労働省は、1997年、災害救助指針として福祉避難所の設置を呼びかけております。記述の中には、福祉避難所についての記述は一言も触れられておりません。これらもあわせて考えるべきだと私は思います。  それから防災訓練も確かに大事ですが、障害者市民の参加を今まで見たことがありません。ぜひこういうことを含んだ防災訓練に取り組んでいただきたいと思いますが、お考えをお尋ねしておきます。  それとボランティア等についてもですが、災害時ボランティア養成講座等の実施等が計画に挙がっておりますが、災害ボランティアも確かに大事ですが、まず減災を考えるなら防災ボランティア、例えば障害者の家に行ってたんすが倒れないようにする、こういうことに取り組むボランティアの養成も必要じゃないかと思います。そのあたりのお考えもお伺いしておきたいと思います。  次は、健康づくりについてですが、喫煙対策についての文言が一言も挙がっておりません。たびたび本会議でも質問をしました。きっと挙がってるんだな、そういう思いで基本計画を読んだんですが、一言もたばこという文言が挙がっておりません。過日新聞を読みました。慢性閉塞性肺疾患をCOPDと言うそうです。息切れ、たん、せきが出る、こういう病状だそうですが、肺は一たん悪くなると復旧しないそうです。日本全国で今現在推定530万人はいらっしゃる。そのうちの12万人ぐらいがお医者にかかってる、こういう結果だそうです。過日私の隣もおじさんが肺気腫なんですが、救急車でかつぎ込まれました。喫煙者です。ぜひ気をつけていただきたい。こういうことも基本計画の中にしっかり盛り込むべきだと、私はこう思います。ぜひお考えを改めてお伺いしたいと思います。  別分野に変わるわけですが、社会保障の適正化、この中にも47ページですが、医療費の適正化対策事業というのが挙がっております。喫煙者が減ることによって医療費の抑制にもなる、私はこう思っておりますので、このあたりとあわせてしっかり取り組んでいただきたいことをお願いしておきたいと思いますし、お考えをお聞かせ賜りたいと存じます。  それからユニバーサルデザインのまちづくりについて、歩道の整備、段差の解消や点字ブロックの設置、わかりやすい看板、案内板等が挙がっておりますが、ぜひ公共の施設について音声誘導装置、こういうものの取り組みも含めていただきたい。あわせて信号にも音声誘導装置の設置をお願いする、こういうまちにしていただきたいと思います。障害者にとって暮らしやすい社会は、健常者にとっても暮らしやすい、コウノトリもイコールですが、障害者にとって暮らしやすいまちは健常者にとっても暮らしやすい、私はこう思っております。  もう1点、自立と社会参加の促進について、自立支援給付の充実と挙がっておりますが、重点施策の中で、これは給付について支援をするのか、サービスを提供する母体を整備するのか、お尋ねをしておきたいと思います。  次に、コウノトリと共生する文化の保全について、農村環境の整備を進める、田園自然環境保全整備事業、環境保全は保存や再生、創造だと思うわけですが、具体的にじゃあどんなことを取り組むんか。耕作放棄地は村部の山合いの谷々から順次進んできております。この辺のところの文言で取り組みは牧畜の放牧や、これぐらいしか示されておりませんが、今但馬におる牛で全部そういうとこが解消できるんか。私はできない、こう思っておりますので、改めてお尋ねをしておきたいと思います。  環境経済戦略について取り組む企業の集積を進める、こうおっしゃるんですが、いかんせん人口が少ない。人材のあるところに企業は集まる、私はこう思っております。過疎のまちに企業集積をいかに図るのか、具体策があれば改めてお尋ねをしておきたいと存じます。  次に、効率的、効果的な行政組織の構築について。第1点に、効率的、効果的な組織の編成、こうありますが、私は施策の中で戦略、こういう文言が使ってありますので、ぜひ戦略的な組織をつくる。戦略ですから、必然的に計略があると思いますから、それを図るような組織という名目で戦略的な組織の構築、こういう取り組みをしていただきたいと思います。ご意見を賜ります。  最後に、行政改革の推進とあります。重点事項で大綱、実施計画の実施となっておるんですが、私はこの中にあわせて行政評価システムの構築、ちゃんとやる、こういうこともうたっていただきたい。何かこの計画だけを見ると概要だけを読んで、概要の中には書いてあります。でも重点施策としては取り組まない。こんな不都合があるのでは困る。以上お聞かせください。 ○議長(古谷 修一) 暫時休憩いたします。再開は午後1時。     午前11時50分休憩 ────────────────────     午後 1時00分再開 ○議長(古谷 修一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  午前中の21番、岡谷議員の質問に対し答弁願います。  防災監。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 私の方からは防疫対策、それから防災訓練並びにボランティアのことにつきまして少しお答えをさせていただきたく思います。  まず、防疫対策の項がないじゃないかというご指摘でございました。ただ、私どもといたしましては、8ページに防災・危機管理体制の充実ということで、その概要のところが何項目か挙げてるわけですけども、こういう危機管理という中で、例えば感染症対策ですとかそんなふうなことも含めて対応も考慮しなければならないんではないかなというふうにも認識をしております。  けれども、記述がないという観点につきましては、検討させてもらえればというふうに思います。  それから防災訓練並びにボランティアの関係なんですけども、ご指摘のように防災訓練のあり方等々いろんな工夫をしていかなければならないというのはご指摘のとおりだというふうに認識をしておりまして、やはり地域にはいろんな方が住んでおられます。したがって、地域との連携の仕方ですとか、あるいは地域でつくっていただいております自主防災組織の方々との連携ですとか、こんなふうな中で訓練あるいはボランティア、これらの課題につきましては対応をしていったらいかがかなというふうに考えております。 ○議長(古谷 修一) 健康福祉部参事。 ○健康福祉部参事(湯口 敏) 喫煙対策についてお答えをいたします。この喫煙対策の記述がないというふうなご指摘でございます。健康づくりの中で生活習慣病の対策というふうなものを真っ先に挙げております。特に生活習慣病の予防の中で運動、食生活、禁煙が3本の柱というふうになっております。当然喫煙の対策等については進めてまいりたいと思います。具体的なものにつきましては現在健康行動計画の策定作業中でございますので、その中で具体策等については盛り込んでいけたらというふうに考えております。以上です。 ○議長(古谷 修一) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) 私の方からは自立支援についてのここに掲げております充実と、これの中身についてのご質問でありました。基本的に今般、平成18年度から自立支援法が施行され、その中にあって障害者がその能力や適性に応じて自立した日常生活、社会生活を営む上においてこの自立支援給付というのは欠かせないものというふうに認識いたしております。  1点目は、まずやはりサービスの内容といいますか、その質の部分があろうと思います。特に提供体制、これを確保する、さらに拡大していくということがございます。それから質の高いサービス、これの提供ということも必要です。また、利用しやすい仕組みづくり、こういうようなものについても進めていく必要があるというふうなことで、今後ともこれについての体制の整備は図りたいということ。  それから給付についての支援ということに関しましては、さきの議員にもちょっとお示しをいたしたわけでございますけれども、今般国におきまして利用者負担のさらなる軽減策がとられることとなりました。あわせて兵庫県においても市町、それから事業者との連携と協調事業ということで、国の軽減策に加えまして独自の軽減策を講じることとなったということでございまして、豊岡市といたしましてもこの国、県の制度に基づいた軽減策について実施の方向で検討をしてるという状況でございます。 ○議長(古谷 修一) 建設部長。 ○建設部長(黒坂 勇) 安心して暮らせる地域社会のユニバーサルデザインの、その中で歩道の段差解消につきましてご質問いただいたわけですが、当初歩道の設置につきましてはマウンドアップ方式ということで、歩車道を分離するということで車道より大体15センチ程度高い歩道をつくっておったわけですが、近年その段差の解消ということで、交差点部分につきましてはそれぞれ対応を行っておるところでございます。ですから交差点では今までは15セン段差があったわけですが、大体1メーターから2メーターぐらいですりつけをしてるという状況でございます。  また、視覚障害者での今度はどういったことをしてるかということになりますと、信号機には音響による誘導装置いいますか、音が鳴って、青ですよという音が流れるわけですが、これらにつきまして公安委員会が設置をするということで、事あるごとに重要な路線につきましては公安委員会に要望してるというのが実態でございます。以上でございます。 ○議長(古谷 修一) 商工観光部長。 ○商工観光部長(砂田 利正) 企業集積についてお尋ねがあったわけですけれども、議員おっしゃるとおり優秀な人材がある地域に企業は集積するといった傾向はあるわけですけれども、企業誘致に必要な要件としては、労働力が確保されているということのほかにも奨励措置があるといったことや、それから企業の生産活動に必要な電気、水などエネルギー資源が確保できるようなインフラ整備がなされていること、それから交通輸送手段が効果的であること、あるいはまた企業を受け入れる地域の風土といいますか、地域の人々の思いや取り組みが企業のイメージやコンセプトに合っているかどうか、といったようなことが判断されて企業が立地されるというふうなことも聞いております。  そういうふうな中で環境経済戦略とも合致する新たな企業立地の奨励措置を設けまして、他都市との競争力を高める必要があるというふうに認識をいたしております。  そういうことから今回新たに環境経済型企業、あるいはまた新産業創造型企業、また雇用経済情勢に大きく貢献すると認められるような企業について立地を促進するため、条例改正案を次回の議会に提案をさせていただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
    ○議長(古谷 修一) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(太田垣秀典) 田園自然環境の保全整備事業についてお尋ねがございました。実はこれは国庫の補助事業でございまして、豊かな自然環境の保全・再生と活力ある農業が調和した美しい村づくりを目指すという目的を持ちまして、いわゆる交流ということが前提にあるわけですが、生態系保全型の農業を進める、あるいは農村の持つ多面的機能の発揮を図るというそういう事業でございます。この事業を活用いたしまして、過日報告を受けまして、議員にも配付をさせていただいた戸島湿地の整備ですが、この補助事業を活用して戸島湿地の整備をしたいということがございます。その事業が一つの典型ということがございますので、この計画では今の人と自然が共生するまちという項目に入れさせてもらったということですので、ご理解をちょうだいしたいと思います。  なお、そんな広範な事業でございますので、戸島湿地ということだけではなしに合併を挟みまして但東の坂野、あるいは日高の篠垣、それから出石の片間、これはふれあい公園でございますが、そういうところにいろいろな蛍水路などの多自然型の水路ですとか、あるいはビオトープですとか、あずまやですとか、そういうふうなものも施設整備をしとるというようなことでございますので、ご理解をちょうだいしたいと思います。以上です。 ○議長(古谷 修一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) 私からは組織と、あと行政評価システムについてお答えをさせていただきたいと存じます。  まず、戦略的な組織という文言にしたらどうかといったご指摘であったと思いますが、まずこの総合計画、今回の場合、基本計画の案でございますけれども、こういった基本計画そのものが目的でありまして、その目的を実現するために戦略的に運営していくことが重要であるというふうに考えています。その点では恐らく議員と考えを一にしているんではないかなと思います。  一方、戦略というのは、むしろ運営上のことであるというふうに思っております。一方で、組織というのは制度でありますとか機構のことを指すんであろうと思います。ですので最終的にはこういった文言でまとめさせていただいたところです。  続きまして、行政評価システムについて記載したらどうかといったご指摘でした。何度かこの議場でもお話をさせていただいたところでございますが、行政改革大綱においても政策・施策、事務事業の体系をつくってしっかり評価をやっていくということは既に何度も言っておりますし、むしろお約束をしているものというふうに考えております。  一方で、行政評価システムというふうに書きますと一般的には、もしくは対外的には成果指標による事務事業評価といった印象を与えるものであるというふうに考えています。その点につきましては多くの自治体で成果指標によって事務事業評価を行われておるところですけれども、成果指標の評価指標をつくる際に設定する基準がなくて有効な評価が導き出せない、もしくはそういった手間が物すごいかかる、そういった指摘がたび重ねていろんな自治体になされているところであります。ですので繰り返しになりますが、政策・施策、事務事業の体系を構築して、まずはフルコストの計算をして、どういった事務事業なりがあって、どういったお金がかかってるのか、まずはここを明らかにしたいというふうに考えているところです。  行政改革大綱におきましてもプラン・ドゥー・シー、計画、実行、評価のマネジメントシステムの構築を図るというふうに書いているところでありますので、こういった中でしっかり評価もやっていきたいというふうに考えております。 ○議長(古谷 修一) 防災監。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 失礼しました。福祉避難所のことを手抜きをしておりまして、申しわけございません。  現在、地域防災計画をお読みだと思いますけども、市内で9カ所福祉避難所として指定をさせていただいております。社会福祉法人で設立をしていただいておりますさまざまな老人ホームですとか、そんなふうなところが主でございます。  具体のどのような形で福祉避難所を運営していただくとか、あるいはどの程度ほど収容していただくとか、そんなふうな詳細なことにつきましては、まだ施設側とちゃんとした詰めはできてはいないんですけれども、福祉避難所として同意をしますということで快く同意はいただいておるという状況です。  また、あわせて普通の避難所なんかにおきましても、そういう障害者の方ですとか運営の仕方等につきましても配慮をしていく必要があるのかなともあわせて考えております。 ○議長(古谷 修一) 21番、岡谷議員。 ○議員(21番 岡谷 邦人) 福祉避難所については、台風23号のときに私の村も地区の公民館に逃げてくださいということで何名かを誘導しました。寝たきりの方がいらっしゃって用便ができない。目隠しのつい立てが要るなというような話から非常に苦労した経験があります。ぜひもっと福祉避難所がふえるような手当ても講じていただきたいと思います。  それから減災の立場にも立っておられるのですから、ぜひ減災に取り組む防災ボランティア、こういうもんも養成をしていただきたいと思うんです。  ちなみに大工さんなんかの組合が年寄りのとこの階段を直したり手すりを直したり、こういうボランティアをやっておられます。そういうもんをちゃんと活用して非常時にはたんすが倒れないとか、そういう取り組みも私は可能だと思いますので、ぜひそのあたりのコーディネートもお願いしたいと思います。  それから社会福祉協議会のちょっと研修会に行きまして、あるまちでは防災訓練を地区主導の防災訓練にしてると。防火訓練なんかに消火器よりもビニール袋を持ってきてくださいと。それを水をくんでそのまま投げつけるような訓練をやってるのをビデオで見ました。効果的には一番消火器よりもあるというお話を聞きました。そのあたりも有効に活用できるような防災訓練を考えていただきたいと思います。  それから喫煙の件ですが、私はもっと真剣に取り組んでいただきたいと思うわけであります。自分の体だから悪くなって医者にかかって当たり前だがな、個人の嗜好だ、こうおっしゃるかもわかりませんが、もう嗜好の領域は通り過ぎとると。一つは、自分の土地だから産業廃棄物ほってもいいがな、こういうわけにはいきません。自分の土地であってもちゃんと罰せられる。喫煙も私はその一例だと、考え方を広げればそういう思いに立ちます。ぜひしっかりした取り組みをしていただくことをお願いをしておきます。ご所見があれば改めてお伺いをしたいと思います。  それからユニバーサルデザインで歩道の切り下げの件がございましたが、一つは点字ブロックを、この統一化をお願いしたい。これは視覚障害者の方からもお聞きをしました。非常に見にくい、わかりにくい、いろんなタイプのものが使われてる、こうお聞きをいたします。やっぱりベターは黄色だ、そうお聞きしておりますので、ぜひその辺の点字ブロックの統一化も図っていただきたいと思います。建物なんかの中に階段にも設置されておりますが、非常に美観の関係があってもうさまざまのが使われております。ぜひ公の建物では統一化を図っていただきたい。そのあたりのご所見もお願いをしたいと思いますし、音声誘導装置というのは市役所にもあります。図書館にもあります。福祉会館にもついてます。ステッキ、ペンダント、2種類があるようにお聞きしておりますが、そういうものの設置を、公共の建物にはぜひ取りつけていただきたい。そういう配慮をお願いしたいと思います。ご所見があれば伺って、これで終わります。 ○議長(古谷 修一) 建設部長。 ○建設部長(黒坂 勇) 平成13年9月にJISの規格が示されたわけです。それには線状ブロックであるとか点の数とか、それ規格がなされました。ですから従来は大きさまで違ってたというのがございます。それらは今規格に合わせた形で設置はさせていただいております。  また、色でございますが、それにつきましても黄色がいいという、標準だという言い方をされておりまして、やはり先ほどおっしゃいましたように景観とか周りに合ったような形でそれぞれ色を使ってるわけですが、今後それは黄色に統一していきたいというふうに思っております。  また、公共施設の誘導装置でございますが、それらにつきましてはまた建築する段になって、その担当部署と協議を重ねて設置云々については検討していきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(古谷 修一) ほかにありませんか。  8番、青山憲司議員。 ○議員(8番 青山 憲司) ニュー豊岡の青山でございます。前の議員の質疑で重要な部分は大分議論されたかなと思いますが、まず私も冒頭3点についてお尋ねをしておきたいと思います。  今回のこの総合計画の基本計画、5年間の計画につきましては、大変短期間のうちに事務局、苦労されてまとめられたというふうな姿が見受けられます。基本構想の審議もしながらということで並行の作業でありましたけれども、大変中身の濃い内容になってるんではないかなというふうに見させていただいておりました。  まず1点目ですが、これは先ほどの行革の話にもつながろうかと思うわけですが、基本施策ごとの指標ですとか、あるいは目標数値が見られなかった。これについては資料も要求したわけですが、当局の方からは施策の体系のみを示す位置づけだということで、そういったものはこの基本計画には載せないんだよというふうな回答もございました。しかしながら、私は、市民に旧1市5町合併した新しいまちづくりの方向性を示す上では、やはり住民にとってわかりやすい内容のものにすべきだというふうな観点から、指標的な目標数値だとか、こういったものを掲げて住民の皆さんに今はこうだけどもこうしたい。それをこういう理由でですというふうなものをつくってほしかったなというふうに思いまして資料要求をさせていただきましたが、そういうことでした。この点について再度、今後のそういった住民にわかりやすい総合計画を策定していく上でどのようなお考えお持ちなのか。  それから2点目でございますが、よく財政等につきましても類似団体との比較等も出されております。この豊岡市が持っている魅力であり、あるいは弱み、そういったところをやはりこの総合計画に私は盛り込むべきだというふうに思っておりました。この豊岡市が持っている強みですね、それを伸ばす、あるいは弱みをそこに何か行政の日を当てて補てんをしていくというんですか、何とか福祉を向上していくというふうな考え方なものについて、施策に強弱をつけるというふうなことがあってもよかったんではないかなというふうに思って見させていただきました。  特によく類団都市との比較が数値的には出されるんですけども、まちの特色としてこの豊岡市が持ってる部分をもっと色濃く出せるような総合計画の方が、住民の皆さんにも理解がしやすいのではないかなというふうに思って見させていただきました。  この点について旧1市5町それぞれに総合計画も策定されておりまして、それから合併前に新市建設計画も策定をされました。そういう中身を見るにつけ今回提示されましたこの基本計画の中身と私は基本的にはそれほど大きな方向性の違いはないというふうに見させていただきました。この点について、特色ある地域づくりという内容で6−1−1に記載をされております。この点について再度確認をしておきたいというふうに思います。  それから3つ目でございますが、5−2−1に、先ほどの議論にもございました地域力の向上というのが書かれてございます。地域力の向上というと、すぐに人口ですとか、あるいは少子化、高齢化率、こういったところが議論になろうかと思います。  資料をいただきまして見させていただきました。この豊岡市におきましては、高齢化率だけを私、見たわけですけども、養護老人施設ですとか、そういったところを除きましたら353の自治会組織がありまして、そのうち36の自治会において高齢化率が40%を超えているということでございました。実に10%、1割が高齢化率40%を超えてるということでございます。全体的にはまだ20数%ということではありますけれども、大変な高齢化率だなと。そしてよく言われます限界集落と言われる50%を超える高齢化率につきましては、この353地区のうち10地区が50%以上でございます。高いところでは70%以上のところもございますが、この高齢化率を見てみますと特に旧但東町、但東地区が42地区のうち16地区で40%を超えてるということでございます。必ずしも高齢化率をもって地域力が弱いということは一概に言えないかもわかりませんけれども、やはり地域コミュニティーということも企画部長の方からございました。これは大事なんだよと。  これは私も否定をするもんではございませんが、この総合計画を策定するに当たって住民アンケートも実施されておりまして、その重要性の高い上位5位が、旧市町においては第1に自然災害への備えというのがございました。この自然再開への備えというのは、要するに予防もあるでしょうけれども、災害を受けたときの対応というところで、やはり地域の防災力というのが問われてくるというふうに思います。そういう意味でこの地域力の向上というところに本当に具体的な手だてが私は必要ではないかなというふうに思って見させていただきました。特に人口は減っていく、核家族化によって世帯数はふえていく、こういう中でコミュニケーションが失われてくるということも以前から議論されている内容でもございます。特にこの地域力の向上について具体的施策をもう少しわかりやすくお聞かせいただけたらなというふうに思います。まず3点よろしくお願いします。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) この基本計画なり総合計画が市民にとってわかりやすいものであるべきだ。それの具体化するために目標数値が挙がればよかったといったご指摘もいただきました。基本的な考え方は同じでありますし、実際私たちもこの基本計画において目標数値を挙げる作業も一度はしかかりました。しかしながら、その目標数値は実際やってみますとほとんど無責任な数字でしかない。つまり各部局は、自分の所管するところで何をどんだけ伸ばすとかいうことを挙げてくるんですけれども、そのトータルが本当に財政におさまるのかどうかをだれもチェックできない。また、チェックする手法を私たちが持ってないということに気づきました。したがいまして、夢として挙げるのは、それは可能なことではあるんですけれども、それはただに挙げただけである。結局最終的にはその年度年度の予算の中で決めていくことになるという、そういう現実にぶち当たりまして、そういった不誠実なことはむしろやめた方がよかろうという判断をいたしました。  その結果、今回のこの基本計画は、いわば施策体系をお示しする。豊岡市のやるべき事柄の全体像を体系的にお示しするというそういった性格づけにいたしたところです。  この後、実施計画があるわけですが、実施計画も従来から基本的には投資的経費を中心にやりますので、実は経常的な経費の中に重要なことがいっぱいあるわけですけれども、その部分が全く見えてこないということがございますので、もちろん実施計画自体は数字で挙がってまいりますけれども、施策の全体をお示しするとこまでいかないだろう。そうすると、では例えばこの3年とか5年何をやるかを市民にいつお示しするのかということですけれども、私といたしましてはその後の作業になるのではないかと考えています。今行革の側の方でも、先ほど答弁いたしましたけれども、フルコスト計算、実際どのくらい一つ一つの施策にお金がかかってるかということを実は把握されていません。事業費はありますけれども、実は人件費がかかってる。ところが人件費は全くそこは算定されずに、一体その事業は本当にやるだけの価値があるかどうかという、そのチェックがまだできてないというのが実態であります。したがいまして、私といたしましてはその作業ができた後に今後何年間で経常的な主なものも含めてどこまでやるかという作業に取りかかりたい、このように考えてるところです。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(古谷 修一) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 議員の方がおっしゃいましたけども、実は魅力とか弱みとか、そういうとこを含めて特徴のある部分というのを示す必要があったんじゃないかというような趣旨のご質問いただきました。行政といいますのは広く全般的に市民のニーズにこたえていくというのが基礎にございまして、そういう面から見るとすべてを網羅するという必要があるわけですけども、実は基本構想の中にも3つのテーマということで挙げてました。  1つは、何と申しましても安全と安心を築くという大きな柱がある。  2つ目には、しかしそれは地域経済がしっかりしてなければならない。  そしてまた、将来にわたってまちを元気にしていくという面から見れば人と文化を育てるということがございまして、この3つについて、これが一つ豊岡市のテーマになるのかなと、私こう思ってます。  それぞれのテーマに対しまして細々と施策を挙げとるわけですけども、例えば安全と安心を築くという中では、先ほどおっしゃいました地域力の向上、こういったこともこの中に入れております。それからまた、あとは保健・医療・福祉等々そういったことが安心と安全の中に入ってきてる。  地域経済の中には、新たに、取り組んでまいっておったわけですけど、環境経済戦略というものをしっかり位置づけを行ったと。  もう一つは、内発的な発展ということで観光、商業、工業、こういったことも振興という形で挙げてるという格好になりました。  それからまた、人と文化の面では、これは非常に教育の面が濃いんですけども、既に教育行動計画によって実践に入っとるわけですけど、特に子育て支援、教育、こういった面に力を入れるというふうな形に内容的には検討していたという格好になってます。  ただ、非常に見えにくいといいますか、形として議員の方がおっしゃいますように、このことに強い光が当たってるなというふうな比較の面から見ると、なかなか見にくい点があるかわかりませんけども、一つには合併をしたこともございましてそれぞれ6つの地域についても同じような形で地域を見るんではなくて、地域の抱えてる歴史あるいは取り組んできた経過、そしてまた抱えてる資源、こういったものを見詰めながら特色のあるということを基本に置いた地域づくり、こういったことをしていきたいなというふうなことで、6つの地域についてもその方向性を示したという格好になってるところでございます。  それからもう一つ、地域力の関係で議員の方からもご指摘いただきました。確かに限界集落が既に10区あるわけでございまして、やがて地区の自治、区の自治そのものが崩壊をするということが危惧されるというふうな厳しい状況がございまして、それに対して行政が何ができるのかということはあるわけですけども、全国的に見ますとかなり多くのそういった集落もあるようでございまして、いわゆる集落そのものが崩壊する場合に集落と集落とを結びつけて生き残る集落のあり方というものについても、これは検討する必要がやってきますので、そういった方の地区の方々一番悩んでおいでるわけですけど、行政としてそういう地区の厳しい現実を見詰めながら集落と集落とが一緒にならなけりゃやっていけないということがあるとすれば、そのあたりについては地元の方と一緒に話し合いをして新たに存続ができる方向というものを考えていく、こういう取り組みが一個あるのかなというふうに考えてます。  それから合併の中で特に市域が広くなるということがございまして、端に行けば端に行くほど寂れはしないかというようなご指摘もたくさんお聞きをしてきました。その中で合併によるということがある中で、3年間に限ってでございますけれども、地域づくりということを支援しようということで、新たに地域、区の方々が私の区でこんなことを思いついてやってみよう、そのことが地域の活力につながっていくというふうなご提案をいただければ、それについては支援をするということで取り組みを行ってきました。幾つかの区についていろんな特徴のある取り組みも生まれてまいってますので、3年間ですんで、19年度が最後になりますけれども、それについては地域づくりの支援ということで取り組んでいきたいなというふうに考えているとこでございます。以上でございます。 ○議長(古谷 修一) 8番、青山議員。 ○議員(8番 青山 憲司) ありがとうございました。  このたびの基本計画見させていただきました。よく言われる行政に対する考え方といいますか、見方で、計画はすばらしい計画をつくれるんだけども、実施あるいは評価ができないために次のステップの施策がなかなかうまく機能していかない。これも単年度会計ということも弊害としてあるんでしょうけども、なるほどすばらしい計画だというふうに思うわけですが、これを実際に行政サービスに展開していく、そしてやった行政サービスをいかに評価して、できなければなぜできないのか、あるいはそこまでやる必要がないのかということも含めて評価ができるようなシステムというのがやっぱり必要じゃないかなというふうに思うんですね。私から見れば、このたびの計画は大変すばらしい計画だと思いますけれども、環境を考えるんであれば過剰包装かなというふうに思って見させていただきました。もう少しスリムに、それこそポイントを絞って、私はやっていくような方法でも、住民の皆さんは方向性さえ間違わなければ理解を示してもらえるんではないかなというふうに思って見させていただきました。これらの施策がすべてうまくいけば、私はもう住民にとってもこんな幸せなことはないというふうに思いますし、ぜひ実現に向けてやっていただきたいと思いますが、あと数点、内容について感じました点お聞きをしておきたいというふうに思うわけですが、まず防災あるいは減災力の向上というところでは、従来各部署において単独でやってきた事業を今度連携をとってやるというふうなやり方、方策がやっぱりこれからは、以前からも必要であったんですけども、これからもっともっと必要になってこようかと思います。  そういう意味では、例えば内水対策の事業関連では道路の整備ですとか、あるいは宅地の整備、それから農業関係の用水路の関係だとか、あるいは下水に関係する雨水幹線の整備、あるいは排水ポンプ整備と、いろんな分野にわたっての連携が必要になってくると思うわけですね。それは従来から連携をとっておられるとおっしゃればそれまでではありますけれども、そういった部署間の連携を調整する部門を今度新しく考えておられると思うんですけども、その部署の具体的な方針なり方策がありましたら、その点を再度確認をしておきたいと思います。  特に先ほどの高齢化率の課題を申し上げましたが、早速に問題になっております社会保障の適正実施、1−2−7の項なんですけども、国保事業の問題ですとか、あるいは高齢者医療制度の問題、それから介護保険制度の充実、これは1−2−5なんですけれども、やはり保健と医療と福祉のこの連携がもう必要不可欠になってくるというふうに思うわけですね。保健・医療・福祉を連携させていく。特に先ほど申し上げました地域力の向上のところで、そういう限界集落と言われる高齢者の方が多い地域をどうやってこの保健・医療・福祉を当てていくのか、こういうところに私はもっとポイントを絞ってもいいではなかったのかなというふうに思って見させていただきました。  それからもう1点は、やはり地場の産業であります農業、林業、水産業でございます。就業人口の推移、102ページにそれが記載されておるわけでございますが、1次産業、地場である産業である1次産業の就業人口の推移を見ますと、第1次産業はどんどん減少していく状況にございます。ここのところが大きな課題でもあるというふうに思うわけですが、この豊岡市における1次産業、今、豊岡市として重点的に取り組まれようとしている減農薬、無農薬ですとか農業の振興を図られようとしている、それに対して就業人口がどんどん減ってきている。そこのとこの手だてをどうするのかというところを具体的に農林水産業も含めて、やはり環境という命題を打って施策を進めるのであれば、ここのところもやはり大きな雇用機会の創出にもつながるというふうに思いますので、ぜひこの点についてのお考えをお聞かせをいただきたいと思います。  それからもう1点、合併した市域はすごく広い市域でございまして、今これから早速に求められますのは行政情報あるいは災害の情報、防災対策、こういったことだと思いますけども、地域情報化の推進という意味では、広域になったこの自治体の情報の連携あるいは行政側の情報提供といったものをどういうふうに対応していくのかということが重要になってこようかと思いますが、この点について整備方針のみで結構ですので、お聞かせをいただきたいと思います。以上です。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  総務部長。 ○総務部長(中川 茂) まず、1点目の政策調整機能ということでお尋ねいただきました。これについてはさきの行革大綱の中で効率的・効果的な組織ということで、具体的に今政策調整部というふうなことで挙げさせていただきました。これについては改めて機構改革といいますか、事務分掌条例の一部改正というようなことで当然3月の議会には上程申し上げようと思ってますけども、基本的にはこの行革大綱にありますように政策調整部を設けまして政策推進であるとか財政の健全化、行政評価とか行革、それらを一体的かつ、先ほどの岡谷議員の言葉にもありましたけども、戦略的に行うためにこういった部を設けていきたいということあります。  特に議員ご指摘のように、先ほど一つの命題に対して組織を挙げて横断的に業務を行っていくということで、まさしく部の名称どおり、これはそういった業務について調整を行うというふうな機能も持っておりますので、その部においてご指摘のような事務の調整については十分連携を図ってまいりたいというように考えてます。以上です。 ○議長(古谷 修一) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(太田垣秀典) 1次産業における就労人口の減少をどうするのかということでございますけれども、やはり全体的に人口が減少するということで、これは食糧の消費そのものが少なくなるということでございますから、そういう意味で1次産業の就業人口が減ってくるというのは、これはある意味ではやむを得ないことではないかというふうに思います。  その中でどう活性化ということでございますけれども、今環境創造型農業ということがご発言の中ございましたが、やはり農業の収益性の確保、それからさらに若者等に希望を与えるという意味合いにおきましてもこの環境創造型農業というの非常に大事なポイントであろうというふうに思っておりますし、それからあわせて、これもご質問が既にございましたけれども、やはり担い手の育成ということで認定農業者、それから集落営農組織、さらに多様な担い手を育成をするということも一つの大きなポイントであろうと思います。  それからさらに大事なことは、やはり地域に活性化をするためにコミュニティービジネスですか、そういう点についても大事な視点ではあろうというふうに思っております。  それから特に林業分野でございますけれども、林業の方は農業よりもむしろ人力に頼る部分がやっぱり多いというふうに思っております。県民緑税というものが創設をされまして、その関係の実施による雇用というものが期待できます。現に北但東部森林組合の方では事業量に見合う人手が足りないという状況が生じておりますので、緑の雇用担い手事業なんかのいろいろな事業も取り入れながらその分野での育成を図っていくというふうなことが、そのあたりが大事なことじゃないかというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(古谷 修一) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 地域情報化の関係でお答えをしたいと思いますが、実は合併に際しましていわゆる公共施設を結ぶということで、光ファイバーの敷設を民間の業者の方にお世話になってやってまいりました。まだしかし人口でいいますと約7%、6,600人程度の方が光ファイバーが使えないというふうな状況になってまして、やはり行政としてこのことを考えた場合には、どこに住んでおいでても基本的には一定の水準にあるというふうな形をつくる必要があろうというふうに考えてます。実は民間の業者に対して何回も何回も要望活動も行ってきたんですけども、ことしも2月5日の日に具体的に民間の業者にお会いしまして、何とか光ファイバーが敷設されてない地域について民間の努力によってお願いしたいいうこともお話ししてまいりました。ただ、民間の方も投資の問題ございまして、なかなか企業としても難しいというのもございます。努力については頑張ってみたいお話もあったわけですけども、実はことし、18年度に地域情報化の基本計画の策定を行ってまして、3月には仕上がると思うんですが、それを踏まえましてこの新年度には実施計画というものを検討したいというふうに考えてます。特に2011年の地上波デジタルのこともございますので、そういうこともにらみながら実施の方向として新年度で検討を行って、市として具体的にどういう形で何を整備するのかということについて検討を加えて、基本方針といいますか、そういうものをお出ししたいなというふうに考えてるとこでございます。  一つには、いろんなサービスがあるわけです。既に図書館の検索システムもございますし、またことしの3月からは電子申請いうことも始まってきますので、インターネットが使用できるという状況をつくらなければならないこともございますので、そういったこともにらみながら今後の方向性をつくっていきたいというふうに考えております。 ○議長(古谷 修一) 8番、青山議員。 ○議員(8番 青山 憲司) 政策部分について余り細かい内容につきましては掘り下げてはいけないわけですが、また3月の議会でも詳しい点について何点かお尋ねしたいと思います。  やはり安全・安心な暮らしというのはもちろんだれも望むところでありますし、今回のこの基本計画がすべて実行できれば、先ほど申し上げましたが、大変いいまちができるんではないかなというふうに思います。  住民の皆さんに理解の得られるような、そしてこれいつの議会でしたか申し上げました、高校生のアンケートでも50%以上、60%ぐらいの生徒がこの但馬が好きでない、嫌いだと。大方60%近くの生徒が10年後に但馬に住んでいないという、こういうアンケート実態を見ましても、やはりもっともっと、私たちの努力が足りないのかわかりませんけれども、この但馬に住みたいと思えるような魅力のあるまちづくりに心がけていかなければならないなと。政治に携わる一人として、そういうふうに強く思う次第でございます。  例えば安全な暮らしの指標一つ見ますと、刑法犯でございます、刑法犯の件数が減ってきたものの検挙率は依然30%前後ということで、やっぱり数字をもって住民の安心・安全というものを比較しながら、こうなったから安全だという、あるいは安心して暮らせるんだよというもの、指標をできるだけ示していただけるような取り組みをお願いしておきたいというふうに思います。行政評価システムについてもしかりでございます。ぜひそういった方向に体質を変えていくような取り組みをお願いをしまして、私の質疑を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(古谷 修一) 暫時休憩いたします。再開は1時55分。      午後1時46分休憩 ────────────────────      午後1時56分再開 ○議長(古谷 修一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  ほかにありませんか。  19番、森田進議員。 ○議員(19番 森田 進) 19番、森田でございます。私の住みます三江地域は、過日ですけども、車を運転して中貝市長の下宮から下陰、上陰の方に向かう途中にコウノトリが2羽飛んでおりまして、大きく広げた翼はとまれとまれと私に呼びかけているようでありまして、まさしくコウノトリ悠然と舞うというのを実感したわけでございまして、すばらしい感動を覚えたわけでございます。  本日のこの基本計画の説明をいただくわけでございますけども、私もかつてこの議場で旧豊岡市の基本構想をいろいろと勉強させていただいた経過がございます。今回は、いえば新しく合併してできました豊岡市の今後10年、近くは5年の行政が、いえば行政職員がこれからどういった仕事をしていくのかといったことを決める一つは設計図だなと思っておるわけでして、この行政の設計図は中身のいろいろな、材木はどこの材木を使うのや、部屋の大きさはどうするのや、おふろ場はどういったタイルにするのか、こういった具体的なことについては実施計画等々でこれからあるわけでございますので、今のきょうの質問についてはそういった細かい点については幾ら聞いても答えられないし、またないだろうと思うわけですけども、この計画を見させていただく中で大変当局の皆さんのご苦労というものはひしひしと感じるわけでございます。そのご労苦に心から敬意を表したい、このように思っておるわけでございます。  地方自治法第2条の2項に、こんなことはよくご存じだと思いますけども、市町村は地域における事務を処すると定められ、同条4項では事務の処理に当たっては議会の議決を得て基本構想を定めなければならないと規定されております。本日は当局のご高配によりまして議決前に中間案としてお示しいただきましたことにまずもって御礼申し上げます。  本日は、一応通告いたしております項目と通告後に新たにお尋ねしたい点がございましたので、それをあわせてお尋ねいたします。  1つは、地方自治法第14条1項に事務の処理に関して条例を定めることができると規定されております。  そこで初めに、今後5年間の基本計画でありますので、この計画全体からどれくらいの事務量があるのか。この事務量といいますのは先ほど申しましたように設計図でございますので、中身の具体的な、この計画を見ておりますとそこまで事業がうたってありますが、いろいろと文言を見ておりますと必要がありますとか検討します、努めます、進めます、図ります、研究しますといった表現がちょこちょこ見受けられるわけでございまして、その設計図をかいておられるわけでございますから、当面こういった表現であろうかと思うのはやぶさかではないと思うわけですけれども、我々が知りたいのは、やはりその設計図の中にある具体的な部屋はどうするのか、これはどういった材料を使うのかといった、そういった目的に向かって行動する仕事の量、事務量というものがはっきりと見えてこなければ、この基本計画そのものが絵にかいたもちになってしまうと。ですから、当然ながらこの基本計画をつくるときにはそれなりの事務量というものははっきりとあってしかるべきだと思うわけでございますので、まず、その総事務量はどのぐらいあるのか、また、その事務量のうち、今まで機関委任事務というのが地方自治体に委託されておりました。それがなくなりましてから自治事務というふうになったようですけども、この事務量のうち自治事務と法定受託事務、それぞれどのぐらいあるのか教えていただきたい。  なぜこういうことを言いますかといいますと、事務の自治事務と法定事務を分けていただかなければ、住民サービスの中身や、また不服申し立てができない、住民からすれば。こういった問題がありますのでその辺を聞いておるわけでございます。  さらに、この計画に対して新たな条例はどのぐらい制定する予定があるのか、まずこの辺を聞いときます。  それから次は、161ページに文化財の保護と活用と書いてありますし、このコウノトリ悠然と舞うふるさとというこの基本構想にも、自然や歴史、伝統や文化を大切にし、穏やかさと安らぎに満ちた持続可能なまちというふうな項目が将来像としてうたってありますので、この文化財の保護と活用の中から、本市の伝統、文化とは何でしょうか。また、伝統行事とは、その実態は一体どのぐらいやられてるのかをお尋ねいたします。さらに、本市の民俗芸能とはどういったものがあるのかお尋ねいたします。  次に、この小さな世界都市という表現が構想の中には出ておりますが、計画の中にはそういった文言をよう見つけないのですけども、私は。この小さな世界都市といった概念はどこにあるのか。さらに、その小さな世界都市と基本構想でうたってるわけでございますので、小さな世界都市を実現するために特色ある施策とはどんなものがあるのかお尋ねいたします。  次に、178ページに参画と協働の仕組みづくりとうたってありますが、その中で主体的な市民活動団体が育つ環境をつくると、このようにうたってありますが、具体的にはどういったものかお尋ねいたします。  次に、190ページに但馬地域の中核都市としてのリーダーシップを発揮してとありますが、何をどう発揮されるのかお尋ねいたしまして、1回目とします。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  市長。
    ○市長(中貝 宗治) まず、ご質問にお答えする前に、基本計画は議会の議決事項ではございませんので、ご理解を賜りたいというふうに思います。基本構想については法律に基づきまして過日議決をいただきました。  それから、この計画でどれくらいの事務量があるのか、具体的な中身はどうかといった、あるいは自治事務と法定受託事務がどれくらいの量かといったご質問をいただきましたが、出しておりません。ここは施策体系表という位置づけをこの基本計画は持っておりまして、具体的に一つ一つの施策、ここに挙がってるものはさらにより小さな施策でもって構成されるわけでありますけれども、それがどれくらいになるかというのは今後の作業になります。しかも一つ一つの作業をどの程度やるかということもこの基本計画では明らかにいたしておりませんので、そういった分量的なものについては今お答えのしようがないということでございます。  また、自治事務なのか法定受託事務なのかといった区分けも私たちはいたしておりません。いずれにしても市がやるべきことを淡々とこなしていくというか、誠実にこなしていくということではないかというふうに思います。  したがいまして、また、この基本計画を実現するに当たって条例がどのくらい新たなものが必要になるかということもわかりません。実際に一つ一つの課題を進めていく上で条例といった形式が要るのか、あるいはそうではなくて年々の事業ということで進むのか、それはその都度の判断になりますので、この基本計画には総合計画という形で必要な条例数が出てくるものではないということについてはご理解を賜りたいと思います。  その他につきましてはそれぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(古谷 修一) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 161ページの文化財の保護と活用についてお答えいたします。  まず、伝統文化という言葉ですけれども、地域に根差した伝統文化という意味で申し上げますと、民俗芸能であるとか風習、習慣などの伝統行事、それから工芸技術などの無形文化財、こういったようなものがあります。  伝統行事としましては、正月のどんど焼きであるとかキツネ狩り、大綱打ち、これらが幾つかの地区に残っております。それから無形文化財としましては、唯一城崎の麦わら細工の工芸技術、こういったものが無形文化財として認定されております。それから、ほかに伝統行事で市の無形民俗文化財に指定されております伝統行事としましては5つございまして、豊岡の佐野地区の雷神社のお田植え祭であるとか、日高の田ノ口の賽の神祭、こういったようなものがございます。  それから民俗芸能についてでございますけども、民俗芸能は以前には郷土芸能というような言われ方もされておりました。各地域、社会で伝承されてきた芸能のことでして、祭りなどの行事として行われているものが多く、保存会を中心としてその保存に努めてるという状況です。  豊岡におきます県、市の無形文化財に指定されてる民俗芸能につきましては6つございまして、豊岡市法花寺の法花寺万歳であるとか、竹野の轟の太鼓踊り、こういったようなものがございます。  それから、指定にはなっておりませんけれども幾つか市内には民俗芸能がありまして、赤石地区の千本杵餅つきであるとか、日吉大神楽であるとか、但東の太刀振りであるとか、竹野の相撲甚句、こういったようなものが現在把握してるところでは10件ございます。ただ、十分な調査につきましては完璧な調査というのはまだできておりませんので、今後そういった調査研究については今後とも深めていきたいというふうに考えてます。以上です。 ○議長(古谷 修一) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) まず一つは、参画と協働の仕組みづくりにつきましてでございますが、178ページの方に挙がってますけれども、いわゆる主体的な市民活動団体が育つ環境を整えるとはどういうことかというご質問をいただきました。  参画と協働についてはずっと前から必要性が説かれておりまして、取り組みも少しずつ行ってまいってますし、またNPOも育ってまいっておりまして、自主的な活動も広がってきておるというのが実態ございます。  その中で、より一層環境づくりが要るんだろうなと考えてますけれども、一つには、例えば参画と協働を進めるという観点で物を考えた場合に、それぞれがどういう役割を持ってかかわるのかと、そういったことがはっきりしておりませんので、まずそのガイドラインをつくるという業務を急いで行いたいと考えてます。ガイドラインをお示しをして、市民の方々がこういう形で取り組めばいいんだなというご理解をいただくような状況がつくれればもっと環境が変わってきますので、まずガイドラインをつくってお示しをして、いろんな形で参画と協働の実践もしてもらうというふうなことを通じて環境整備をしていきたいというふうに考えております。  それからもう一つは、基本構想の方に小さな世界都市というふうなことがあったけれども基本計画に入ってないというふうな趣旨のご指摘いただきました。  基本構想の第2章の中に小さな世界都市のことを挙げておるわけですけれども、基本計画といいますのは基本構想を実現するための施策の体系化をしたというふうな形になっておりますので、いわゆるコウノトリ悠然と舞うふるさと、こういった将来像を目指して取り組みを行うわけですので、今回作業してます基本計画そのものに取り組むことによって、少しずつこの小さな世界都市に近づいていくんだろうなというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(古谷 修一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 但馬地域の中核都市としてのリーダーシップに関するご質問をいただきました。  かねてからそれぞれの市町がまちづくりのために努力するのは当然でありますけれども、但馬全体の課題というものがございます。北近畿豊岡自動車道でありますとか鳥取豊岡宮津自動車道といった交通インフラの整備を促進することについて、共同してやってまいりました。あるいは、現在は病院の再編問題等の真っただ中でございますけれども、これも但馬全体としての医療を守るということで、今、力を合わせているところでございます。これは一例でありますけれども、つまりさまざま分野で、あるいは事柄において、但馬じゅうで共同して立ち向かっていく必要があるものがございます。そのことのまず確認と、その事業を進めるに当たって豊岡市としてリーダーシップを発揮する、あるいは但馬全体のために一肌脱いでいくというその決意をここに書いたものでございます。  特に、共同して事業を行う場合にはそれなりの組織がつくられます。例えば北近畿自動車道であれば期成同盟会がなされる。そうしますと、多くの場合は最も大きな規模の豊岡市の市長がトップになるといったケースがございますので、具体的にはその役割を果たす中でのリーダーシップを果たすことになろうかなと思います。今後ともさまざまな分野で同様なことが起きてこようと思いますので、単に豊岡のことのみならず、但馬全体のための観点を私たちは絶えず持ちながら仕事をしてまいりたいと、このように考えてるところです。 ○議長(古谷 修一) 19番、森田進議員。 ○議員(19番 森田 進) 事務量をわかりませんとおっしゃいましたけども、この自治法では、事務を処理するに当たっては構想をつくれと、計画をつくれということでこの計画をつくられてるわけですわね。ですからこの事務というのは、住民、地域の問題、さまざまな課題、そういったものをどうやっていくのかということで、この事務を処理するには計画を持ってやれということでこの基本計画、総合計画というのがあるべきですわね。だからこの総合計画が事務にならなきゃならないわけです。ですから、それを具体的に実践していくには基本計画というのをつくってるんだと、これは施策の展開ですと、施策数ですと、施策数イコール事務数になってくると思うんですけどね、そういったとこら辺の、私がなぜ事務量を聞くのかは、政策はこうして挙げられるのはわかる。なら具体的にこれをどういうふうにしていくのかというときに、それは実施計画をつくってやりますんだ、単年度やっていくんですわっていうのはわかる。それはいいんです。だけど全体量として事務量はこんだけありますということがつかめてないのかなということが気になるんですよ。でないとね、この事務量が実質は実行計画になるわけですから、実際にできるんかと。  例えば、この78ページの観光推進力の強化というとこがあります。これいろいろと概要が書いてありまして、重点項目、関連事項と、こう書いてありますけど、こういった事業をするにはどういった事務量が必要なんだということはあってしかるべきじゃないかなと思うんですね。そういった裏づけがなかったら、ここに展開されてるのは書いてるだけに終わってしまう、我々には説得力がないからどのぐらいあるんですかと。  例えばですよ、この誘客促進事業にするに当たっては、どういったシンボルをつくってどういった手法を持ってやっていくんだということがある程度仕事の内容が決まってなければ、この事業が果たしてできるんかどうかということがこちらにはわからないわけですから、その辺の裏づけが事務量として挙がってきてしかるべきじゃないかと思うんでございます。その事務が法定事務なのか自治事務なのかということがきちっと立て分けされてなければ、国や県からの仕事を受け継いでやってる仕事であれば、これまた市民が不服は言えないと、不服申し立てはなかなかできない、審査請求ぐらいしかできないといったような制約があるわけですから、そういった事業の立て分けをきちっとここで示してもらうのが、基本計画を中間といえども教えてもらうときには答えていただけなければ、何かしらすべて先ほど来から答弁聞いておりますと、全部はっきりしたそういった具体的な答弁がないわけです。あとはこの計画を見ましても、一歩突っ込んで調べてみようかと思いましたら、何年度から計画をつくる、それぞれまたいろんな計画をつくるといって、全然我々が具体的につかもうにもつかめないようになってるんですね。  例えばこの観光の計画でもですね、観光振興計画は平成19年から平成22年までにつくると。こういうふうにして逃げてるわけ、逃げてるといったらおかしいんですけど、新たな分野をつくってる。だからこの政策を挙げてる、事業を挙げとるけども、それ以上一歩突っ込んだら、このまた基本計画をつくるんですわと、こういうふうにしてなってるから、実際にこの事業をやるときの事務量、それが自治か法定か、そして具体的にはどうなんだということが全然つかめないこの計画になっておるように思えるんです。だからその事務量というものがはっきりとしないということは、いささか無責任な話ではないでしょうかなと思えるんですけど。  それから参画と協働でございますけども、いま一つガイドラインをつくると、こういうふうにして答弁されました。この計画を出していただいてますけども、ガイドラインを新たにこれからつくっていくんですわ、いつつくるんか知らんけど、3月ごろつくるか4月につくるかわかりませんけども、これさえも提示されない、教えてもらえない。つくるんですということで終わってる。これでは参画、協働がどういったものかということがなかなかつかみにくい。それで、これは市長、私も間違ってました。これは議決事項じゃございませんのはようわかってましたんでね。こういったことであれば、より具体的に中身をわかりやすく説明していただくことの方が親切というもんじゃないでしょうかと思うわけですね。その辺が少し物足りないなと思うんですけど、その辺のあたりの見解を教えていただきたい。  それから民俗芸能、伝統でございますけど、ここに、この基本構想に伝統、文化を尊重して小さな世界都市というのをうたってるわけですから、私は市長が小さな世界都市と言われたことについては、こだわって非常にすばらしい発想だと思って私も賛同しとるわけです。この本当に小さな世界都市に豊岡市がなれば、それはそれはすばらしいインパクトのあるまちになるだろうと思ってるわけです。であるならば、この答弁が余り何だかはっきりしませんでしたので私もしっかりと聞いてなかったんですけども、もう少しこの伝統というもの、民俗芸能というものを、これはその地域にしかないものなんです。東北には東北の伝統があり民俗がある。この但馬、豊岡の民俗、伝統というものをどんと前に出すことが私は一つの、確かにね、コウノトリ悠然と舞って、そしてコウノトリがとまれとまれっていうぐらい感動することは、これは日本国じゅうどこに行ってもない、すごい私は豊岡の財産だなと思っておるわけですから、それに付随してこの伝統と民俗芸能というものは、豊岡しかないものなんです。どこの世界に行ってもここしかないもの、これをどのように紹介しアピールしていくかというこの取り組みが、これから調査研究してまいりますだけでは余りにもインパクトが弱い。もう少し、これについてはこういった構想でこのように調査研究していくんですわ、何のためにするんだというのをいま一つ教えていただきたいなと思うわけですけども、その点お尋ねします。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 事務量につきましては市長の方からお答えしたわけですが、あくまで今回の基本計画といいますのは基本構想を実現するという上での施策の体系という形になってますので、この中で事務量のお示しはできない格好になります。  事務量といいますのは、実際に施策を展開するということが決まって、いわゆる実施に移すという段階で、どういった手法を講じて施策を展開するのかによっても事務量は変わってきますので、一つ一つの事業そのものを具体化するという中からしか把握はできないというふうに考えてるとこでございます。  それからもう一つ、参画と協働の面でガイドラインをいつどうなのかというご指摘いただきました。  もう既に参画と協働というふうな取り組みもなされておるということがあるわけですが、これからより一層広い範囲において市民の方の理解を得たいというふうに考えてますので、新年度に入りましてガイドラインをつくって市民の方にお示しをして、いろんなケースをお示しをして多くの方に加わってもらって、行政と一緒になってまちをつくっていくというふうな方向を考えたいと思ってますので、できるだけ早くつくって議員にもお示しをしてご理解をお願いしたいというふうに考えております。 ○議長(古谷 修一) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 先ほど161ページのとこでお答えしましたが、関連する項目としまして、149、150ページでふるさとを愛する心の育成ということを挙げております。ここでは主に子供たちを中心としたものでございますけれども、各子供たちにふるさとを愛する教育を推進していくと。その中でふるさと学習というものを推進していくと。それから、もちろんそういった中でその地域のオリジナルな伝統、文化に対して直接触れたり体験する活動の充実を図っていくというようなこともうたっておりますし、そういった伝統行事や民俗芸能などを学び体験させるために、鑑賞機会、体験学習などの充実を図ると。それから、芸能そのものの継承ということも非常に大切なことでございますので、その辺は先ほど申し上げました保存会等の団体とか地域の皆さん方の情熱であるとか、そういったとこら辺で盛り上げていただくような形で支援していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(古谷 修一) 19番、森田議員。 ○議員(19番 森田 進) 事務量がわからないと何遍も答弁ですけども、行政には事務分掌というふうにありますね、それぞれが事務を分割してみんな担当しておりますという。その施策を展開するに当たっては、手法を今、部長は言っておられます。手法の数は、実質やらなければならないときに手法としてはたくさんの方法があるでしょう。私は事務として分類してどれだけあるんですかと、こう聞いとるわけです。そういった要するに具体的に実施することを聞いとるわけじゃないです、量を。どういった事務量として分掌してされてるのかということを、それが体系なんですよ。体系をきちっとつくってるかということを聞いとるわけでして、その辺がなぜお答えできないのでしょうかな。やってないというんだったら、はっきりそういうことはしてないと言ってもらえればやってくださいと言うわけですから、その辺のことがもう少し、僕の勘違いかわかりませんけども、ちょっと見えないんですよ、はっきり中身がね。そこを指摘してるわけでして、例えば先ほど言いましたように観光にしたってね、具体的な事務はこういう観光誘致にする、誘客する、事務はこういう事務ですと。また、一つの事業をするにしても、こういった事務ですというものがあって初めてこの事業ができるんだなとわかるわけでしょ。事業を挙げておるだけであって、事業というのは漠然としてるわけですわね。その事業を実現するに当たっての事務、担当ですわな、役所でいうと。どういった担当でどういった係がどうするのかというぐらいのその辺ぐらいまでの、わかりませんかな。まあひとつ答えれたら答えていただきたい。  それから芸能ですけども、四国のよさこい祭りというのは、これまた徳島の踊りは、これも民俗芸能でしょうか、それとも伝統行事ですかな。私はあれほど一つの地域のものが全国で有名になったというほど、あれぐらいまではいかないとも、せめてこの但馬管内では豊岡の民俗芸能を大きくアピールし、認知されてるようなものにつくり上げていただきたい。そういった手法についての考え方はありませんでしょうか。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 何度申し上げても理解願えないんですが、実はきょうのお示ししてますこの基本計画の例えば一つの事例として見ますと、フレームの中にあるんですが、145の基本施策があるというお話をしました。強いて言うならば、この145の基本施策を展開する事務があるということでご理解お願いしたいと思います。 ○議長(古谷 修一) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 最近流行してますよさこい踊りにつきましては、民俗芸能に入るのかどうかというのはちょっと承知しておりませんが、阿波踊りであるとかいったようなものはまさしく民俗芸能に入るものじゃないかなというふうに思っております。  豊岡でもそういった全国に発信できるものをというようなご提案、ご意見でございますけれども、例えば城崎で風の盆を参考にした新しい、これもかつてあったというふうに聞いておりますけども、そういったようないわゆる観光とマッチしたような動きというのも出てきております。それから豊岡でいいますと、例えば法花寺万歳であるとか奈佐節であるとか、こういった常に保存会が中心になっていろんな場で発表したり、全国のいろんな公の場でも発表されたりというようなものもございますが、特に阿波踊りであるとかいうような規模のものと比べますと、まだまだといった感は否めないんじゃないかなと思います。  今後こういった芸能をどう育てていくのかということにつきましては、先ほど申し上げましたように、やはり地元の支える皆さん方の情熱であるとかパワー、そういったものがまず第一だろうと思います。その辺を行政がお気持ちなり熱意なりを酌み込んでどこまで連携できるのかということにつきましては、個々具体的に今後考えていきたいというふうに考えております。 ○議長(古谷 修一) 質疑、ほかにありませんか。  27番、奥村忠俊議員。 ○議員(27番 奥村 忠俊) 先日議決されました基本構想に基づきまして、前期分の基本計画が示されました。基本施策としましては145項目が挙がっておりまして、読むだけでも大変な量なんですけども、これが今後実施されるということになると思うわけです。  ところで、この施策が達成された姿というのも書いてありまして、今後この基本計画を執行していけばこういったまちになるだろう、あるいはこういうことになるだろうということが示されてるわけであります。  そこで、午前中から出たかと思いますけども、いわゆる前期5カ年という中で、豊岡市の予算規模というのももちろんあるわけですけども、合併特例債その他を活用しながら総事業費としては概算でこれぐらいを予定してるというふうなことがわかればお示ししていただきたい。さらに、その財源としてはこういうふうなことを考えてるということもわかればお答えいただきたいと思います。  また、この基本計画の中では財政計画を立てていくということも載っておりましたけれども、これは今後いつごろ示されるのかということについてもお聞かせをいただきたいと思います。  それから少し細かくなりますけども、16ページに安全、安心、そこで交通安全対策ということがありまして、通学路の歩道整備あるいは歩道のバリアフリー化ということがあり、さらには31ページには、いわゆるユニバーサルデザインのまちづくりということでバリアフリー化の推進、特に重点整備地区を設けてというとが載っておるわけであります。この点は非常に重要な取り組みであるなと私は思うわけでありまして、特にこの広範な大きな豊岡市でありますので、歩道等のバリアフリー化といいましてもそう簡単にできるものじゃないというふうに思います。しかし、少なくともこれから障害者の方々や、あるいはお年寄り、高齢者の方々のことを考えますとこのことは非常に重要な施策であると思っておりまして、今当局側が把握になっておられるバリアフリー化をしなきゃならないような地域というのはどれぐらいあるのか。また、今後3年間で実施計画になってまいりますけども、それはどの程度まで実現できるのかなと私は思うわけでありまして、わかればお示ししていただきたいと思います。  それから25ページに医療環境の充実ということがありまして、けさほど中貝市長の方からも、豊岡病院組合の方の示された今後の医療の再編、診療機関の再編等についての説明会があった、それについてのこういうふうに思ってるとおっしゃったんですけども、実は1月の18、19日に出石、但東で説明会がありまして、住民が非常に一生懸命自分たちの地域にあります病院についての意見を述べられました。市長もそれを受けとめられて、しっかり検討したいということをおっしゃっておられました。もちろん但馬全体的なということも入っているわけでありまして、同じ程度の病院がどうなるかということについても関連はあろうかとは思いますけども、その際に市長の方から、再度検討してまたボールを投げ返しますよという、こういうご提案があったように思いました。1カ月たったわけでありますし、節目という点では2月の末だとか、あるいは4月だとかということがこれまでから説明がありましたので、市長として、あるいは病院組合として、この計画についての再度ボールをほっていただける、あるいは提案していただくという時期はいつごろになるのか。3月議会がもう直前でございますのでだれもが忙しくなってくるわけでありますけども、市民としてはその点が非常に気になってるということだと思いますので、その点お示しができるならばお願いしたいと思います。  そのこととあわせまして、私よく承知をしてないわけでありますけども、救急との関係で、休日の急病診療所のことがここにも書いてあるわけであります。これは豊岡市にありますけども、この活動状況や、あるいは利用状況というのを私よく承知をしておりませんので、これが十分に活用されるということも非常に重要なことであると思いますし、これまでからございますけども、こういった休日急病診療所といいますか、これの位置づけ、あるいは活用については今後はどういうふうに考えとられるのか。特に豊岡病院との救急との関連でそういうことがわかればご説明いただきたいと思います。  それから50ページにアンケートが出ております。豊岡市の魅力のアンケートがあるわけで、これは人と自然が共生するまちというところでありますけども、さらに56ページにもアンケートの表が載っております。これを見ますと、いずれも産業に対して、いわゆる働く場所についての不安が出てるように思うわけであります。  特に56ページに産業の振興というのが載っておりますけども、これは表の見方が十分私わかりませんけども、いわば5項目のすべてがマイナスになってるということを見ますと、それだけ働く場所、あるいは若い人たちが定着していただくためにも、このことは今後非常に推進されている必要があるように思うわけでありますけども、特に市長がよく言われます環境経済戦略とあわせまして、これだけにとどまらずに働く場所というのは非常に確保しなきゃならない。企業誘致条例等もありますけれども、そういったこととあわせながら、豊岡の今の経済、あるいは産業構造、あるいは産業そのものをどうしていくのかということについての記述がよくわからないと私は思うのでありまして、その点について、さらにわかりやすい記述や、あるいは明確な目標が必要なのではないかと思いますので、お聞かせいただきたいと思います。  それから174ページ、地域づくりということがありまして、今度近く、地域ブランドといいますか、ということでシンポジウムがあるようでありまして、市長の方もそれに参加するということでありましたけども、いろんなことを含んでると思いますけども、たまたま今出石では、出石そばの地域ブランドを目指してもう1年以上も取り組みが進んでるわけでありまして、これもここに書いておく必要があるんではないかと。市民としては非常にこの点について頑張ってるわけでありまして、明確にしていただきたいなと、こういうふうに思います。  それから地域コミュニティーの必要性が、これは合併前から取り上げられておられまして、それに基づいて地区公民館の建設等が今も進んでるわけであります。これは非常に重要な施策だと私も思うわけでありますけども、特にこの伝統であるとか文化、こういったものを大切にしながら地域コミュニティー活動が盛んになっていくことは非常に重要だと思います。  そこで、その中の非常に重要な位置を示すのは、伝統文化と同じことであるかもわかりませんけれども、地域での祭りというものがやっぱり大事ではないかと思うんです。私、出石のことお話しして申しわけないけども、今の城まつりにしてもそうですし、あるいはだんじり祭りにしましても独特の祭りの仕方があるし、城崎でもそうでありますけども、こういったことは地域の方々が一つになっていく、あるいは仲よくなったり団結をしていくという点では非常に重要な役割を果たしているわけでありまして、また、自分の存在もそこで示すことができるということがあるわけでありまして、その点からしますと、この祭りの位置づけというものがやや弱いように思いますので、その点についての考えを聞かせていただきたいと思います。  それからいま一つは、基本計画の実現に向けてということで今回つけ加えられた、第6章ですか、ここに各市、それから町の基本方針が載せられております。これは読みますと、なるほど特徴をつかんだことが書かれているわけでありますし、すぐに思い起こせることが書かれておりますけれども、ただ、合併をした6つの町がそれぞれ一つになりながら、また地域でそれぞれの光を放つという、こういう方針があるとするなら、それぞれの地域において地域の特性が生かされていく、さらにそれが将来どういうような姿で発展し、なっていくのかということは、これはやっぱり示される必要があるように思います。いわゆるどういう地域にしていきたいか、あるいはどういう地域になっているのか、あるいは望むのか、こういった点が十分示されてないように思うわけでありまして、記述の面におきましてひとつ詳しく書く必要があるのではないかと思いますので、その点についてお聞きします。以上です。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) まず、病院再編に関して、いつごろ玉が再び投げられるのかというご質問をいただきました。  当初から2月末には但馬としての案をまとめたいということを申し上げてまいりましたので、現在その日程を念頭に置きながら精力的に作業を行っているところでございます。それまでに住民の皆さんとの説明会等をやるなかなか日程がとれませんので、今私の腹づもりといたしましては、2月末にそれぞれ支所長がこれならお互い納得できるというようなものをまとめて、その上で地域住民の方々に案としてお示しをして最終的な着地点を決める、こういった手順を今私としては描いてるところでございます。いずれにいたしましても、もう2月の下旬に入っておりますので、これから数日間のうちに突っ込んだ議論をやるべきであると、このように考えてるところでございます。  それから、働く場所についてのご質問もいただきました。暮らしも財政も経済が支えておりますので、ここのところをどうするかというのは極めて大切なことです。他方で、経済そのものが世界的な規模で、あるいは日本全体の経済の中で変動するという現状がありますので、豊岡市の施策として直ちに即効的に目に見えた効果が出てくるというのはなかなか難しいという実態がございます。したがいまして、その意味では粘り強く取り組んでいく必要があろうかと思います。  先ほどたしか担当の部長の方がお答えいたしましたけれども、例えば今まで企業誘致に関する条例は、この新豊岡市の中のバランスを考えて、新豊岡市の中で比較的に競争力の弱いところに企業が進出したときには支援策を出しましょうということで組み立てられています。しかしながら、それは豊岡市の中での競争という意味ではいいわけでありますけれども、では豊岡の比較的に有利なとこに出たいという企業が外からあるときに、豊岡では優遇策がないと、ところが別のまちであるということになりますと、この都市間競争に負けてしまいますので、一定の条件を備えた上で豊岡市全体の企業誘致力を高めるような条例を制定をさせていただきたい、このように考え、今その準備をいたしておるところでございます。  また、環境経済戦略も、まだ量的に十分な成果をもたらすには至っておりませんけれども、極めて有効な切り口であろうと考えておりまして、このことについても積極的に取り組んでまいりたいと思います。  加えまして、先ほどのアンケートで、働く場所に関するような項目はすべてマイナスの評価を受けていたわけでありますが、現実に客観的に足りないという面と、そもそも知られていないという面と両方あるんではないかと思います。この豊岡の中でも、日本でナンバーワンのシェアをその分野では持ってるような企業もございます。あるいは最先端分野で極めて高い評価を受けてるような企業もございますけれども、そういったことの情報が、とりわけ若い人たち、あるいはその保護者に伝わっていないのではないか、こういったこともございますので、但馬あるいは豊岡にどういう企業があるのかという情報をしっかりと集めてアピールをするということもあわせて大切なのではないかと思っております。このようなことにも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  その他につきましてはそれぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(古谷 修一) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) 私の方からは、休日診療所についてお答えをさせていただきたいと思います。  まず、この休日診療所でございますけれども、位置としましては、豊岡の本庁の健康福祉センターの中の1階に設置をいたしてるということです。運営といたしましては豊岡市の医師会と、それから薬剤師会、ここに委託してお願いをしてるということです。休日ですので、基本的には市内の開業医さんが休まれる日ということで、日曜日、それから祝日、それからあと正月の年末、それから年始と、こういうふうな形でお願いをしてるということです。  現在の利用状況につきましては、大体8名前後ということです。大体7.8から8というふうなことで、利用の実績としては我々自身も若干少ないと。先般もちょっと豊岡病院と話をしておりまして、今、病院の方では60名の救急患者があったということから比べたりすると、やはり少ないなと。そういう意味ではPRが不足してるなというようなことから、昨年来、特に年度末からこれのPRについては積極的に進めてるということです。  それから現下の厳しい医師不足の中で、とりわけ豊岡病院における救急医療体制ということがクローズアップをされております。そのような中に、いわゆるこの休日急病診療所をどう位置づけるかというふうなことについても実は議論が既に起こっておりまして、今後、まだ本当に緒についたばかりではございますけれども、現在でも豊岡病院とそれらについての詰めを進めていきたいというふうな形の中で、このいわゆる病院の救急の医療の支援策としての休日急病診療所をどういうふうにうまく活用していくかということについて、これは当然医師会の方もご協力いただかななりませんし、もう一から話をしなきゃならない話でもございますけれども、そういうことについての議論をちょっと深めていきたいと。できればできるだけ早い段階で、どういう方向になるかはわかりませんけれども結論を出す必要があると、こういうふうに思っております。 ○議長(古谷 修一) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) まず、この計画案に示された事業費が幾らかということでございますが、これについては現段階では把握をいたしておりません。そもそもこの計画の中におきましても、施策に基づく重点関連事業というふうなことで一部は書いておりますが、全体というふうなことになれば現段階では把握をいたしてません。これは実施計画という形で具体的には明らかにさせていただくということになろうかと思います。  それからあと、財政計画についてのお尋ねもいただいたわけですが、財政計画については昨年の10月にお示しをいたしました財政の収支見通し、これは現段階での財政計画ということになろうかと思います。  今後の予定でありますけども、この基本計画に基づく実施計画、これを本年度末に策定をするというふうなことがございますので、やはりその実施計画を示していこうと思えば当然財源的な裏づけが必要になってまいりますから、それにあわせて財政計画のさらなる見直しといいますか、策定といいますか、それは必要になってこようかと思います。ただ、事務的には非常に厳しいわけでありますけども、やはり年度末をめどに財政計画も見直していくということでご理解をお願いしたいと思います。以上です。 ○議長(古谷 修一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 16ページの交通安全対策の推進のうち、交通安全関係のバリアフリーのことでございますが、実は昨年に交通安全対策基本法に基づきまして、18年から5年間の豊岡市の交通安全計画を策定しております。これは市長を筆頭に会長に、それから国交省、それから県民局の土木、それから豊岡市の建設、それから警察等も含んだ会議でありまして、その中で5年間の交通安全計画も策定しております。その中で講じようとする施策の中に、道路関係の整備ということで歩行者用の安全の標識であるとか、それから誘導用のブロックであるとか、そういったバリアフリーに関することも考えておりますので、もちろん財政的な面もあるわけですが、今後、県や国交省へも協力を要請して、そういった中で、この計画に基づいてそういった交通のバリアフリーについても進めていきたいと考えております。以上であります。 ○議長(古谷 修一) 暫時休憩します。      午後2時51分休憩 ────────────────────      午後2時53分再開 ○議長(古谷 修一) 休憩前に引き続き会議を再開します。  企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 何かお祭りのことで質問がございましたけども、それぞれの地域のこれからの方向について書いてますけども、もう少しそのあたりを含めたらというふうな趣旨かなと思っておるんですけども、祭りのことも各地域でそれぞれ祭りがあるわけですので、特にそのあたりは意識せずに、今のそれぞれの地域の現状というものを見ながら、これからのまちづくり、地域づくり、どうあったらいいかという観点からつくったものがそこに挙がっている各地域の状況と、こうなってます。  議員の方から、もう少しこのイメージというものがわかないというふうなお話もあったんですけども、各地域のそれぞれ基本構想の中にも特色ある地域ということで掲げておりまして、限られた中での表現だったわけですけども、一応特徴をつかむということで書かせてもらいました。基本計画の中におきましても、地域づくりに向けた基本方針ということで端的にその地域の特徴を挙げて、その特徴を生かしながら今後もその方向での地域づくりをするというふうなことで挙げてますので、2行程度で挙がってますけども、この中にそういう地域の特徴が入ってるいうことでご理解お願いしたいと思います。 ○議長(古谷 修一) 27番、奥村議員。 ○議員(27番 奥村 忠俊) 幾つか再質問させていただきます。  先ほど市長の方から、特に病院の関係で近日中に一つの方向を出したいということで、それを市民に示していくという、こういう答弁がございました。日程的に私が心配する必要はないんですけども、すぐに3月議会が始まりますし、非常にそういう点では慌ただしい時期を迎えるわけでありまして、多くの市民は今回新たに示していただける、どういうものかはわかりませんけども、これについての期待や不安やいろんなものが入りまざってる状況であるというのは事実であると。したがって、その点についてやっぱり考える時間も必要であるということがありますので、できるだけ早くしていただく必要かあるんではないかなと、こういうふうに思いますので、要望しておきたいと思います。  それから、バリアフリーのことで少しお話をさせていただきましたけども、いろんなことが考えられると思うんですね、このバリアフリーという点ではね、歩道のみならず。しかし、そのことがこれから高齢者を大切にしていくとかという点では非常に重要でありますし、まちづくりの基本に据えなきゃならない部分があると思うのでありまして、しかし、かといって、これもこれもと言い出したらもう膨大な数になってしまって、それができるかといったら実際にはできないということもあり得るだろうと思いますけども、少なくとも十分に把握をしておくということが非常に大事ではないかと思っておりまして、先ほど市民生活部長の方から言われましたけども、私も十分勉強しておりませんのでどの程度改修あるいは直したりする場所があるのか、把握なさっているのかということについて再度お聞きいたします。  もう一つは、同じように重点整備地区、バリアフリー化推進と書いてあります。それは具体的にはどういうことなのか。重点整備地区というのは指定されていくというのでしょうけども、仮に指定されればそこはどういうようなモデル地域になるのかいうことも、これは姿として示す必要があるんじゃないかと思います。その点についてもう少し具体的にお話をしていただきたいと思います。  それから休日急病診療所のことですけども、1日に8名程度ということで、これは多いか少ないか私わかりませんけども、豊岡病院と比べればそれは比較する方がおかしいと思いますけども、全然違うということになってきますと、部長が言われたように十分なやっぱりPRが必要じゃないかという、これもそのとおりだと思います。  ただ、十分私もよく承知をせずに質問するのはえらい申しわけないと思ってるんですけども、例えば急病診療所というところのいわゆる医療機器というようなものが果たしてどの程度備わってるのか。例えば一々豊岡病院の救命救急センターに行かなくてもそこで対応ができるというような形がとられるというのかどうか。それも何もなければ、それはやっぱり救急病院の方に行くということになると思うんですよ。救急車が運ばれる先、行かれる先も、あるいは急病診療所に運ぶということも可能なのかどうか、できるのかどうかいうことだってあるわけでありまして、その辺のことについてもう一度ご説明いただきたいと思います。  当初示されました基本構想の中では人口が8万8,000ということで、これは、これからの推移を見るとかなりそれをまだ上回る数字だからという実現可能な数字だという意味のことをおっしゃったんですけども、最終的には委員会の方で9万になったでしょう、よかったなと思っております。しかし、9万になってきますと相当の苦労が必要であるということはだれもがわかるわけでありまして、その点では先ほど申し上げたように働く場所が確保されることが第一必要でありますし、あるいは住むところが、これはやっぱりそれに見合うだけのものが対策として立てられなきゃならない。さらには子育て支援という点も非常に重要な部分であるというふうに思いますけども、市長として頭の中で、今申し上げるような若い人たちに定着をしていただき、さらにまちが発展していくということについて、人口をふやしたということも含めて、市長としての考えや決意を聞かせていただきたいと思います。  それからもう一つ、この工場の関係では企業誘致の例の条例についての見直しを今図ってるということで、私は昨年合併後に、豊岡市として新たにこれがつくられました。それは、それまで例えば出石なんかでも持っておりました企業誘致条例よりも内容的には非常によくなっておりまして、その点は非常によかったと思ってるんですけども、ただ、市長言われるように対象の場所が制限されたということがあって、私はその当時も意見述べたと思いますけども、今回見直して、他との競争に勝たなきゃならないという点では、今言われたことは非常にいいことだと私は思うわけでありまして、その点ではお考えの方向というのは、例えば人がたくさん住んでおられるところも含めてこの条例が適用されるという形に進むということであるのかどうか、そんな今お話があったんですけど、再度お聞かせいただきたいと思います。  それから、今回、基本計画が5カ年が示されました。具体的にこういうことをしたいということまでの詳細まではなっておりませんので、これは実施計画にゆだねるということになってくると思いますけども、総務部長の方からは、この現状では、現段階ではまだ事業費がどのぐらいかかるかまでは把握してないということでありました。ただ、豊岡市の財政状況だとか、あるいは見込める財源というのはある意味で決まってるということがあるように思います。そういった点からしますと、市長の頭の中ではどの程度10年間で必要だというふうに考えておられるのか。また、担当の方では、財政の方では3カ年の実施計画がいわゆる3月議会の中で、あるいは3月予算で出されるということになってくると思いますけども、その点では、3カ年間ではどの程度の、やっぱりこの基本計画を新たに実施していくのに必要になるのか。今もそういうことはおわかりではないかと思いますので、もし示せるのでしたら明らかにしていただきたいと思います。
     それから各市、町の基本方針が示されてるところの2行程度にまとめられてることが悪いという意味を言ってるわけじゃないんです。だから基本構想の中にもそれぞれ書いてありましたけども、ただ、特徴としては非常によくつかんでるわけですけどね、じゃあしかし、それぞれのまちの特徴はそれだけかというとそうじゃないように思いますし、一つのまちとして発展しつつ、かつ地域そのものがそれぞれの光を放つということをよく言われるわけでありますので、そういう点ではそれぞれの地域が今後どういう形になっていくのか。そしてそれが一つの豊岡市として構成するという、こういうことが示されることが、よりそこに住まわれる住民の方にとってはある意味での安心感がわくのではないかなと、こう思ったりしますので、うまく表現できませんけども、そういったことが少し考えられないかなと思っておりますので、これはぜひとも検討していただきたいと思います。  それから祭りのことでございますけども、どこにもあるわけでありますけども、特に私は地域に住んでる一人の人間としましてね、そこで果たしてる祭りの役割というのはごっつい大きいんだと思うんですよ。地域を本当に固めていきますし、それをやり遂げていくまでの過程、道のりが非常に大事な部分がありましてね、そしてそれが終わればさらに次にということがあるわけです。ですからこのことは具体的にどこどこということも必要ですけども、やっぱり市の方針の中でそういったものがこれからの市をつくっていく中では非常に重要なものであるという、こういう位置づけが必要ではないかと思っておりますので、この点についてもぜひとも、どういうふうに表現するかわかりませんが、検討していただきたいなと、こう思います。以上でございます。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) まず、人口をめぐるご質問をいただきました。  当初の私たちの提案したものから審議の中でふやしまして9万になって可決をされたところです。私自身は、この人口は多分結果なんだろうというふうに思います。従来からもそうですし、今回これからもそうであろうと思いますけれども、人口を前提にして精密な計画をつくってきた実績を持ってるわけではありませんし、恐らくこれからもそうだろうと思います。9万人とか10万人とか数字をもとにして、したがってどれくらいの住宅が必要だ、それに対して政策的にどうするかといったことを今までやってきておりません。逆に、ふえた人口を前提にもし精緻な計画を本当につくってやるとすると、恐らくそれは実質的には過剰な投資になる可能性がございます。  したがいまして、むしろ私は、議会の側でふやされたここのところは、つまり、その意気込みであるとか姿勢であるとか、そういったものを強く求められたものというふうに理解をいたしております。もちろん人口がふえるような努力は最善を尽くしますけれども、9万人から逆算してさまざまな必要なものを割り当てていくということにはなかなかなりにくいのではないのか、そのように考えてるところです。  それから、企業誘致についてのご質問もいただきました。  詳細はこれから議会の方に提出しますので、今中身についてこの段階で詳細に明らかにすることは避けたいと思いますけれども、先ほど言いましたように、この豊岡市の中での競争的に弱い地域、例えば山間部に対する配慮もしながら、しかし、他都市との競争にも勝ち抜くためには、いわば現在の条例では対象になってない地域も何らかの形で対象にする必要がございます。加えて、今ある今の対象地域との差も出していかなければいけないということで、どういうことに着目して誘致条例を組み立てていくかが極めて大切なことになります。  当市といたしましては、環境経済戦略というのを打ち出しておりますので、例えばそういうものに着目したような組み立てというのも一つ考えられるのではないのかと、このように考えております。さらに言いますと、北近畿豊岡自動車道は和田山まで開通いたしましたけれども、八鹿までの事業が既に着工されております。八鹿まで5年、豊岡南まで10年と言われておりますので、ざくっと想定しますと日高まで恐らくあと8年だろうと思います。そうしますと、企業からいきますと今すぐ工場ができるわけでありませんで、一定の準備を経て工場が動く時間を考えますと、もう日高は十分、北近畿豊岡自動車道を前提にした企業誘致の射程に入ってるのではないかと、そのように思います。もちろん当然出石もそういうことになるわけでありますけれども、したがいまして、そういった強みが出てきてることを念頭に置きながら、豊岡市全域を対象にした誘致策を強化していく必要があると、このように考えてるところです。  それから、どのくらいお金が必要かというご質問ですが、むしろそうではなくて、どのくらいできるのかということを私たちは考える必要がございます。必要かといいますと、それはやらなければいけないことはいっぱいありますので、それを積み重ねますととんでもないほどの量になります。そうではなくて、私たちの財源には限りがありますから、その限られた範囲内でここに掲げられてるような目的を実現するために、どのように配分するのかに意を用いることが大切なのではないかと思います。  行革のときにもお示ししましたけれども、今後8年間行革を行わないとすると78億円の赤字になる。行革によって81億の効果が出ますので、プラス3億。私たちの基金は現在34億プラス20億でありますけれども、さらに合併特例債で20億を積めば74億になる。そこから将来のために必要な30億を除くと、1年当たり平均、投資財源に回せる一般財源は6億であるということを示しております。したがいまして、この6億前後の金額の中でやれることは何かということをむしろ考えていくことになるのではないか、そのように思います。  祭りの位置づけにつきましては、大切さは議員のご指摘のとおりでありますので、表現上どのようにできるかは検討させていただきたいと思います。以上です。 ○議長(古谷 修一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 交通安全のためのバリアフリー化のことでございますが、先ほど言いましたように、豊岡市の交通安全計画で定められた事業を実施するためにも、その対象箇所の把握というのは不可欠であります。どの程度までをバリアフリーが必要な箇所としてとらえるかということもあるわけですが、警察、それから県等も含めて、そういった担当課は一定の把握はしてると思いますけども、今手持ちをここに持っておりませんけども、そういった把握に早急に努めていきたいというふうに考えております。 ○議長(古谷 修一) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) 私の方から、休日診療、急病診療所の現在の関係です。  まず救急車の搬送は可能かということですけれども、現実、ご案内のとおり休日急病診療所ということですので、基本的には救急車対応ということについては想定はいたしておりません。ただ、第一次救急救命医療の指定病院としては一応いただいてるという状況はございます。したがって、来られた方についてのいわゆる診療の状況ということですけれども、特に大きな機材等、医療機器等については設置をいたしておりません。細かいものにつきましてはちょっとここには手元に持っておりませんのでお示しできませんけれども、基本的な、大きな例えばレントゲン機器であるとかいうものも設置をいたしてないというような状況の中で、大変内科医の先生方が多いというふうなとことから、視触診、問診、そういうようなもので判断されるということです。  ただ、やはり実際にそこで、これは豊岡病院に行った方いいというふうなケースもあるというふうに聞いておりまして、そういう方については医師の方で紹介状、そして病院との連携ということですぐに病院の方に搬送できる、そういう体制というのは整えております。  また、実際に病院の方のお話を聞く中で、やはり救急救命センターにいらっしゃる患者さんの8割以上の方については、実際にそんな救急救命で来られるような方ではないというような話もよく聞くわけなんですけれども、そういう意味合いからしていくと、実際にうまく連携がとれれば、そういう形っていうのはいわゆる休日急病診療所の方で大体自己完結できるのかなというふうには思っております。 ○議長(古谷 修一) 27番、奥村議員。 ○議員(27番 奥村 忠俊) 市長が話されましたように、9万人という人口目標は、これは結果としてそうなったらということだと、これは一つ確かにそうだと思います。しかし、豊岡市として新たに取り組んでいく際に、こうすれば全部こうなるなんてことはだれが考えたってわからないわけですけども、少なくともこれを目標にしながら、他のまちはむしろ人口が減るということであるけれども、我が豊岡市としてはこの9万人を実現したいという目標であらなきゃならない。これは8万8,000でも同じことだと思うんですけどね。そういうつもりでこれは私は9万ということになったんではないかと思っております。結果は10年後ですからだれもわかりませんけども、しかし、少なくとも目標に掲げてこれに向かってやっていくというのは、これはやっぱり昔も今も重要ではないかなと思います。  私、出石で長く議員しておりましたけども、3回振興計画つくりましたが、その都度最初に出てくるのは、やっぱり人口を想定して、これぐらいの目標にしていこうというのが、まちを進めていく、発展させていくということでありました。それが確かということはわかりません。しかし、今回豊岡市としては8万8,000が9万になったわけですから、これは結果で9万になればいい、9万5,000になればなおいいわけですけども、しかし、少なくともこれはやっぱり実現しようという目標でなきゃならない、こういうふうに思うわけでありまして、だからどうということで私も述べることできませんし、予算をどの程度使えばじゃあいいのかと、これは全然わかりません。少なくともそういうものではないかなというふうに私は思うわけでありまして、市長、もし何かありましたらお答えいただきたいと思います。  それから、私の質問の仕方が悪かったのか、それから理解の仕方が悪いのかわかりませんけど、31ページに、今後ユニバーサルデザインのまちづくりというのは非常に重要になってくるわけですね、これはね。これはいろんな面にわたってくるんですよね。  そこで、バリアフリーというのはよく言われるわけでしてね。例えば私の店でも車いすが入れるようにということで、大変努力をして取り組むわけですよ、それはやっぱりいろんなことを思う中から。  そうしますと、市として取り組んでいくということも、これは非常に重要なことでありまして、それを見本を見せることによってさらに個人にも広がっていくということにも当然なっていくわけですから、そうしますと、重点整備地区をつくりたいというのが今後の事業ではあるんですけども、しかし、何の根拠もなしに、思いや、あるいは想像したものもなしにこんな文章を書けるはずがないと思うんです、私は。少なくとも、これをつくってやっていきたい、こういう地域に豊岡市としてはしたいんだということがあると思うんですよ。  そうしますと、この点についてこうであるという見解が全く述べられないというのでは、3回目で今聞いとるんですけどね、ちょっとおかしいんではないかと。忘れられたのかどうか知りませんけどね、その点についても再度聞いておきたいと思います。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 人口問題、人口についての再度のお尋ねでありますけれども、要は、目指すべき目標ということと、現実に何を前提にして政策を組み立てるのかというのは、なかなかそこのところのあんばいは難しいんだろうというふうに思います。  人口がふえるにこしたことはないし、それを目指して頑張るけれども、本当に、じゃあ、ふえた人口も前提にして施設をつくったときに、それが過剰投資になったときにだれが責任をとるのか。むしろ日本全体がこれから人口が減っていくときに、日本じゅうが、実は人口が減ることを前提に施策を組み立てなければいけないという厳しい時代に入ります。  したがいまして、その厳しい現実を見据えた政策と、それから雄々しく目標を目指して取り組んでいくという、その姿勢と、そこはバランスをとりながら進めていく必要があるものと、このように考えています。  それから、バリアフリーについてのご質問ですが、実は新しくできる施設については、もうこれは法的な規制ができておりますので、新しくできるものについては、これはまあ問題はないと基本的に考えております。  要は、既存の、つまり、さまざまな規制のかかる以前の施設がどうなのかということでございます。  旧豊岡におきましては、実は既存施設についてはすべてチェックをいたしております。後はそれを順次と言いながら、予算の制約もあって、着実に進んでいるとは言えない状況でありますけれども、一応のチェックは済んでおります。  ただ、ちょっと私もうかつなことに、旧町部分についての状況を調べておりませんので、これはバリアフリーを標榜するのであれば、市の姿勢として、そこは一度確認をしてみたいというふうに思います。  また、重点整備地区というのは、もともと県自身が福祉のまちづくりを政策として打ち出したときに、すべてを一度にするということはなかなか難しい。しかも、人々の意識もなかなか変わらない。そうした中で、ある拠点的な場所をエリアを定めて、そこのところをまさにお手本的にバリアフリー化することによって、あ、それならいいよねというふうな、こうアピール力を強めていこうという、こういう施策でございます。  したがいまして、本市におきましても、市全体を一度にすることは不可能でありますので、どこか目に見えるような形で実現をしていくと。これは戦略的なやり方として妥当なものではないかと、このように考えているところです。 ○議長(古谷 修一) 暫時休憩いたします。再開は3時30分。      午後3時16分休憩 ────────────────────      午後3時30分再開 ○議長(古谷 修一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  ほかにありませんか。  5番、門間雄司議員。 ○議員(5番 門間 雄司) 5番、門間です。第1回目の質問をさせていただきます。  今後の豊岡市を占う上で、原点と言える基本構想が策定され、いよいよ設計図として基本計画がその概要をあらわしました。  豊岡市を取り巻く状況は、医療を始め、経済、教育、福祉、環境など、さまざまな分野で厳しい状況となっておりますが、厳しければ厳しいほど、自治体は何をすべきか、何のために存在するのか。その目的、役割、進むべき方向を今以上に議論を深め、明確にする必要があると思います。  まず最初にお聞きしたいことは、先ほど同僚議員の質問にも出ておりましたが、市民アンケートを実施されております。その市民アンケートで把握されている住民ニーズに対してこの計画でどうこたえているのか、お尋ねいたします。  アンケートの現状の満足度が低い施策項目、そして、今後の重要度が高い施策項目を取りまとめられておりますが、そこで判明している住民ニーズに対してどのようにこたえた基本計画となっているのか、ご説明を伺いたく思います。  さらに、その市民アンケート結果で期待されていることの一つとして大きく挙げられていることに、公共料金など、住民負担の低減と行政サービスの向上があります。その向上、改善に向けてどう取り組みをなされようとしているのか。  以前、基本構想の段階で質問をさせていただいた際、当局より、現状と課題の掘り下げについては当然指標を持って行い、基本計画で対応を明らかにする旨の答弁があったように記憶しております。  昨今は自治体同士が競争する時代に突入しつつあります。行政サービスの点に関して、豊岡市はほかの自治体と比べてどのようであるかも重要なポイントであると思いますが、そのあたり当局はどう考えられ、今回の基本計画策定に至っておられるのか、お尋ねいたします。  次に、関連計画との整合性についてであります。  各分野にさまざまな関連計画が既に実施済み、見直し待ち、新たな策定を待っているもの、さまざまあると理解しておりますが、基本構想、基本計画の動向により影響を受ける関連計画も多く、それらとのそごの確認については同時進行的に精査をされているものと推察しております。  ただ、その中で確認させていただきたいことは、豊岡モデルの取り扱いについてであります。  基本構想の段階においても、この議場、また特別委員会の場において議論が多くなされたものですが、豊岡モデルは、まちの資源を生かし、多様な分野が連携する豊岡独自のプログラムの創造とされ、今の時点でイメージすることが簡単ではないものであるということから、その推進に向けては相当な注力が必要となるということは、当局も一致する見解ではないかと推察いたしております。  そういった観点から、関連計画の中で豊岡モデルの展開をどのように盛り込んでいこうと現在のところお考えなのか。また、豊岡モデルとして連携していくべき内容というものを、その各関連計画でどう抽出し、その適否、また成果等をチェックすることをどのようにしようと考えられているのか、お尋ねいたしたく思います。  さらに、この基本計画は、関連計画を包括する上位計画的な位置づけであると理解しておるんですが、今回の中間案、1ページの「はじめに」という箇所に、豊岡モデルの展開について、連携だとか、戦略的な取り組みという言葉で記述がございます。  ご確認させていただきたいのは、その動きを担保とするような組織であるとか、仕組みであるとか、手法であるとか、そういったものを、この取りまとめられた基本計画の中でどう取り扱われるのか、ご所見をいただきたく思います。  次に、環境経済戦略の推進についてであります。  環境と経済が共鳴するまちを目指した取り組みの源として豊岡市環境経済戦略がありますが、合併前の平成17年3月に策定されたものであり、中身を拝見すると、豊岡盆地以外の追加ということがなされるべきではないかと。これは当局もそういった認識を持たれているかと思っております。  柱となる戦略の中に、豊岡盆地以外がない現状では、基本計画の中でもうたわれておりますが、その施策の展開も限定的とならざるを得ないではないでしょうか。  環境経済戦略は、市長がよくお話をされる、豊岡の売りの重要な一つであるとすれば、早急な対応が必要と思いますが、今回の基本計画との関連について、ご所見をお尋ねいたします。  さらに関連して、地産地消の推進施策の言葉に、豊岡型と前につけられておるんですけれども、どういったことを意味しているのか。少し細かいですが、お尋ねいたします。  以上、第1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 住民ニーズのアンケートの中で、公共料金の負担低減あるいは事業の効率化に関するその答えに対してどうこたえるのか、こういったご質問をいただきました。  まず、特に市のさまざまな行政施策あるいは企業部のような事業につきまして、さらなる効率化を図って、全体のコストを圧縮するという努力は当然なされる必要がございます。  現在、一連の行革の中で、特に企業部においては熱心に今、そのコスト削減策に取り組んでいるところでございます。このことにつきましてはしっかりとやってまいりたいと思います。  他方で公共料金の負担低減についての要望が多いというのは、ある意味でよく予想できることでありますけれども、他方で負担の適正化を図るということも必要でございます。  これまで公共料金について、実際にかかっているコストよりもかなり低い金額で市民に負担を求めてきておりますけれども、市民負担が利用者の負担部分でない部分というのは、これはだれかがかわりに負担してきたわけでありますから、この辺の負担の適正化ということもしっかりと取り組んでいく必要がございます。  現在、公共料金等についての、その負担の適正化についての作業はまだ行っておりませんけれども、早晩、この部分についても手をつける必要があるものと、このように考えているところです。  それから、他の自治体との比較についてのご質問もございました。  財政状況を見るときに、私たちはしばしば他の自治体との比較を申し上げてまいりました。これはもう国の方の財政支援制度そのものが、類似団体等をかなり念頭に置いたものになってきておりますし、まず倒れないということが、観点から見ますと大変重要な論点でございますので、相当私たちも意識をいたしております。  しかしながら、どういう施策に重点を置くかというのは、まさに私たち自身が決めればいいことでありますので、私自身は、特に他のまちと比べて豊岡がここが劣っている、ここがすぐれているということを意識はせずに政策を遂行しているところでございます。  私たちがどういうまちを目指したいのか。その目指すまちを実現するために、どういうところに特に力を入れるのか。このことを私たち自身の問題として取り組んでいく必要がある。このように考えているところです。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(古谷 修一) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(太田垣秀典) 環境経済戦略の関係でございますが、議員ご指摘のように、この戦略は、いわゆる合併前につくられたものでございます。  しかし、合併直前につくったということで、合併というものを見通す中で策定をされたということでございまして、したがって、豊岡という表記はございますけれども、盆地に限ってこれを規定しているものではないという認識もできるものではなかろうかというふうに思っております。  現在は環境基本計画が策定中でございます。その中で、それを策定後にこの戦略についても今見直そうという考え方を持っておりますが、そういう意味で、変更もそんなに大きいものではないと申しますか、そういうものになろうかなというように思っております。  したがって、計画というのはその関連性でございます。基本計画との関連性についても、そういう整合性に配慮をしながら、考えて、進めてまいっております。  なお、豊岡型ということを地産地消につけておる意味でございますけれども、一般的に地産地消というのは、特に、例えば農産物ですとか水産物ですとか、そういうものをその地域で消費するというような、そういうことを意味しているケースが多いわけでございますけれども、特にこの環境経済戦略の中では、今の農林水産物ということだけではなしに、例えばかばんなどの工業製品を含めまして、地域で生産されたものを地域で消費することによって、地域の農家ですとか、あるいは企業を地元で支え合うという、そういう側面もございますので、そういうことから、豊岡型と名づけたということでございます。以上でございます。 ○議長(古谷 修一) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) まず1つは、関連計画との整合についてということでご質問をいただきました。  関連計画との整合につきましては、既に基本計画の策定作業に入る中で、十分その整合に留意しながら取り組んでまいりましたので、特にそごは生じていないというふうに考えております。  現在まだ策定作業を行っているものもあるわけですけれども、これらにつきましては、きょうお手元にお示ししましたこの基本計画の中間案、この方針に沿って整合を図っていくという格好になろうかなというふうに思っております。  それから豊岡モデルの関係で、それぞれ個別の計画があるんだけれども、それとの関連をどうするのかというような趣旨のご質問をいただきました。  これは何度も申し上げておるわけですけども、豊岡モデルといいますのは、さまざまな分野のさまざまな取り組みを有機的に連携させていって、それを大きくしていって、協働してまちづくりを進めていくという一つのプログラムのあり方、これをいうというふうにしておるわけですけども、したがって、豊岡モデルについては、個別の関連計画の中で具体的に盛り込むものではなくて、各施策の展開をするという中において、豊岡モデルの新たなプログラムの誕生ということで、そういう方向で取り組みを行っていきたいというふうに考えているところでございます。  それから、その例えば豊岡モデルの実現を図る場合に、どこがそのチェックをしたり、取り組みの指導をするのかという趣旨のお話がございました。  もちろんこれはこれだけ今回の基本計画の中で大きな目玉にいたしておりますので、各職員みんなが、すべての職員がこの豊岡モデルの意義について十分認識をして、それぞれの施策を展開する段階において、この意識をする中でどういう方法が考えられるのかということについては十分吟味をして、関係職員間での協議も通じてモデルをつくり上げていくという格好になろうかなと思っておりますが、例えばつくった場合、それが有効かどうかというような意味でのチェック、あるいは成果があったのかどうかと、そういうチェックも要るんだろうなというふうに考えておりまして、これらにつきましては、基本的には行政評価を担当する部署の方でそのチェックをする、成果の評価をするという格好になろうかなというふうに考えております。  それからもう一つ、アンケートをとって策定作業にかかったわけですけども、多くの方々からいろいろと市民の方の声も上がってきてまして、特に56ページの方には市民アンケートのある部分を入れていますけども、非常に多くの分野において、特に不満というような形で挙がっておるものとしては、エネルギーの関係のこととか、バリアフリーの関係とか、雇用機会の問題、あるいは保健、健康保険制度、そういった健全化のこと、自然災害への備えといったことが厳しくとらえられているという格好になっていますが、お手元の中間案にも含めていますけれども、特にエネルギーについては新たに新エネルギーの利用というようなことで、項目を起こして施策の展開をしようという格好にしていますし、また、ユニバーサルデザインについても、施策として掲げて展開をしたいというふうになっています。  雇用の関係は、これはなかなか単独ではいかないと。いわゆる豊岡のまちづくり全体を通じて、いろんな面での豊岡の魅力というものをつくっていって、企業に来てもらうと。あるいはまた、豊岡の魅力を知ってもらって、外部から豊岡に入ってもらう。あるいはUターンのこともあるわけですけども、そういう面では、総合的な施策を展開するということを通じて雇用機会の創出については考えていきたいなということで、施策を盛り込んでおるという格好になっています。  それからまた、自然災害のこともご心配があるわけですけども、これも安心・安全という中に防災の関係を位置づけておりまして、そういう面では、市民の方々のご心配については、大体、全体的に基本的な施策を掲げて取り組むというような方向を示していますので、ご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(古谷 修一) 5番、門間議員。 ○議員(5番 門間 雄司) 2回目の質問をさせていただきます。  先ほど、前の議員さんの質問のときに、その指標化については、実は私自身も、どうしてもそれで評価をしないと、それで見ないと、できてるのか、できてないのか、そして、計画が終わった段階で、どこに反省点があって次に生かしていくのかというのが見えてこないということをずっと思っておりまして、先ほどの議員さんのやりとりの中では、現時点では考えていないということで、実は少し残念に思ってはいます。  しかし、先ほど私の質問の中で、自治体間競争という話をさせていただきましたが、もう既に、例えば行政サービスの件でいえば、ある関係機関でしょうか、行政サービス度ランキングであるとか、そういったものでもう自治体は評価がなされておりまして、例えば調査項目というのも私は今手元には思っているんですけども、子育て環境であるとか、教育であるとか、住宅インフラ、高齢者福祉、公共料金とか、これが多分共通する項目としてあると思うんですが、こういうことに対してもう順位がつけられている。本、書籍としても公表されているという状況があります。
     ですから、今回基本計画では、そういったものを、例えば順位を上げるということは非常に稚拙な考えではありますけれども、養父市、朝来市、香美町、周辺の福知山であるとか、そういったところとの自治体間競争ということをやっぱり念頭に置いた上で、その行政サービスの展開というのも、どこを目指すべきなのか、どうあるべきなのかというのは考える必要があるんではないかなというふうに思っております。  先ほど市長の答弁の方では、特に自分たちが自分たちのことをやっとけば、住民は、ここに住む人は評価してくれるんだというような趣旨でお考えになられていると思います。それも一つの考え方ではあるとは思いますけれども、住民ニーズをどうとらえて、それにこたえていくということも、もう一本の大きな柱ではないかと思っておりますので、今回の基本計画の中でも、もう一度、その指標することができないから、それを無視してしまうと無責任になる云々の発言もありましたが、できる手段を考えるということを行政のプロとして、ほかの自治体でもやられているようなこともあるんではないかなと思っております。ですから、もう一度そういったことをご検討いただいた方がいいんではないかなというのがまず1点あります。  それから、先ほどの雇用関係、実は産業の振興ということに関しては、私自身も、本当に市としてかかわることが分野としては狭いけれども、住民のニーズも高いところで、非常に苦慮されているところではあるというふうには理解しておりますが、そのマネジメントサイクルというようなことを今後お考えになっている中では、やはりもう少し具体的な取り組みということをサイクルの中に乗せて評価するということも、逆にしにくいところだからこそ、マネジメントサイクルの方でフォローして注力することが必要ではないかなと思っております。  そういった関係の中では、今、基本計画の方を見させていただくと、非常に苦慮された表現になっているのが現実だとは思います。この辺、どう、もう一段、何かほかの自治体を見習うであるとか、もう少し、今、行革で補助金は削減しておりますが、何か知恵を絞った形で検討する部署、それかプロジェクトチーム方式であるとか、ありとあらゆることを考えていただきたいというのが今の気持ちでありまして、その辺についてもご所見をいただければと思います。  それから、豊岡モデルの件につきましては、ちょっと私の質問する意図も余りうまく伝わっていないところがあるかもしれません。何を申し上げたかったかといいますと、豊岡モデルというのは連携がキーポイントであると。ただ、その手段のことを、大きくそうするんだということでのせておられまして、だからこそ、ほかの人にはわかりにくい。その事例をもっと示せという声も多くあったように記憶しております。  そのときに、手段が、果たしてそれが本当に回っているのかということは、今のご答弁だと、職員の意識によるというご答弁だったように私は今理解しております。  もちろん現時点でご在職の職員さんのことを信用していないわけではありませんが、ここまで大きく手段として豊岡モデルを実施していきたいんだというんであれば、システムとしての仕組み、もう少し盛り込まないと、職員さんの意識に頼るということだけでは、果たして現時点でこれが回るかどうかというのは、私は非常に不安は感じておるところです。その辺についてもご所見をいただければと思います。  あともう一つ、2回目の質問の最後に、効率的・効果的な行財政運営というところで、行革の大綱が出て、行政のスリム化が示されておるんですが、今回の基本計画のその施策展開の中で、支援するという言葉が非常に多く使われております。  要は、言いたいのは、補助金の削減、補助金という手段を使って今まで支援をしてた。行革大綱でそれを削減の方向で取りまとめられた。そして、次に基本計画が出てきて、支援をすると入れられておる。じゃあ、今ご想定されている、今、市がかかわって支援をするということは、じゃあ、一体どういう形でかかわろうと、かかわれるんだというふうに考えておられるのか。もし、事例等を示すことが、具体的なイメージを示すことができるんであれば、確認をさせていただきたいということです。  2回目の質問を終わります。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) たしか旧豊岡時代に、もう10年ぐらい前になるかもしれませんけども、東洋経済新報社が、全国の都市住みよさランキング等を出しまして、旧豊岡市は、堂々、たしか全国18位でありました。とても信じられるものではありませんでした。  それは、要するに、職場までの通勤時間が短いとか、あるいは1人当たりに金融機関がどのくらいあるかということで、指標で出たものでありました。  つまり、こういったランキングというのはそういうものであります。そのランキングに一々一喜一憂していて、それで豊岡市がいいとか悪いとかということは、余り行政の目安にならないのではないのかと、私はそのように思います。  また、例えば子育て支援策がどのようにあるかということは、これは確かに指標として出るかもしれませんけれども、しかし、そこにある山々がとてもすばらしいということは、人を引きつけることだってあるわけでありまして、そういったものは指標化はされません。  したがって、先ほど申しましたように、私たちは私たちの道を行くだけだと。それが基本ではないかというふうに思います。  それから、指標化につきまして、行政のプロであるならばすべきだといったご指摘もいただきました。私もぜひそのようなことをいずれはしたいと思います。ただ、プロであるからこそ、今やってはいけない。今やりますと、各部局が勝手てんでんばらばらに、何の根拠もなく、ふやしたいところ等を挙げてきて、それをだあっと挙げれば指標化できます。もちろん後で達成できたかどうかの判断もできると思いますけれども、そもそもその指標自体が妥当なものかどうかのチェックがとてもできない。こういう状況にございますので、その作業を、次の段階の作業というふうにしたところでございます。  その他につきましては、担当の方から答弁をさせていただきます。 ○議長(古谷 修一) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) まず、ちょっと順番が変わりますけども、支援のことについて、具体的に事例があればというふうなご質問をいただきました。  例えばという格好になるんですけれども、1つ、一番最初の方に防災・減災力の向上という施策がございまして、その中に、3つ目の施策として、自主防災活動の支援という形でうたっています。  この中に4つほど支援のことを挙げておるわけですが、1つは、自主防災組織の体制づくり、あるいは行動マニュアルの作成を支援する。これは、特に体制をつくるという場合、マニュアルをつくるという場合は、これは専門的なある経験というのが要るわけですので、これは市の職員が経験を通じて、地域の方に入っていって、具体的に体制づくり、マニュアルづくりについて応援をしてあげると。そういう意味での支援になるのかなというふうに考えています。  それからまた、同じように、地域別の防災マップをつくるに当たりましても、これも経験が要りますので、地域の方等に、市の職員が地域に入っていって人的な支援をするという格好になるのかなと思っています。  また、同じく、防災訓練が地域でされるという場合にも、これは指導に入る必要がありますので、訓練ができるだけ効率的に行われるような形で、市の方から入っていって応援をすると。そういう意味での支援になるのかなと思っています。  それからもう一つは、自主防災組織が例えば資材、資機材を整備をするといった場合に、これはもちろんその自主防災組織はみずからの力によって、基本的には資機材の整備をお世話になる格好になるわけですけれども、ある面で市として何らかのその補助をすると、そういったことも具体的には出るのかなと。こういう形の支援があるのかなというふうに思っております。  それから豊岡モデルについて、議員の方から、果たしてうまく回るのかという意味で、疑問の観点からのご質問をいただきました。  私が申し上げましたのは、その豊岡モデルを掲げて市政を運営するという格好になるわけですけども、やはり基本的にだれかが指示をして豊岡モデルをつくれよということが初めあるんではなくて、職員そのものが行政のプランに沿って実施をして、実施をした場合、その後には評価が来ますよと。十分このことを流れを認識をして業務に当たるというのが基本になりますので、施策を展開する場合には、豊岡モデルということを十分、常に日々意識をして、自分の仕事は、担当は決まっていますけれども、どこの部署と関係するのかと、どこの部署の業務と関連づけることによって、より大きな成果を生むのかと。これについては、やはり一番詳しい担当者のところで十分議論をして、具体的に豊岡モデルを生み出していくということが要るのかなというふうに思っています。  それはあくまでばらばらでなされることが出てきますので、基本的には、やはりこのマネジメントをする必要がありますので、行政評価をするセクションができましたら、そこで一定の考え方を示していくということが要るのかなというふうに考えています。以上でございます。 ○議長(古谷 修一) 5番、門間議員。 ○議員(5番 門間 雄司) それでは、3回目、最後の質問をさせていただきます。  先ほど市長の方から、行政サービス度のランキングは信用できないという話と、あとは、そういったものではとらえることができない、きれいな山があったり、川があったりということをおっしゃっておるんですけれども、確かにそれは言えます。しかし、僕の今の価値観でいうと、それは理想です。はっきり言うと、理想だと思います。  今の若い世代が豊岡にどんな魅力を感じてここに住もうと考えるのかというのは、そういうことももちろん言っていかないといけませんけれども、もっともっと今、若い世代がどんなことを考えてて、まちの魅力というものはどういうところに価値観を見出しているのかということを、もう少し現実に立って考えないと、どんどん若者は流出していってしまうんではないかという危機感を非常に強く持っております。  先ほどの同僚議員の質問にもありましたけれども、今の若い世代が、高校生のアンケートで、豊岡に住みたくない、帰ってこないということも、そのあらわれではないかと私自身は感じております。  別に市長自身がそこに目をそらしているわけではないということは十分理解はしておるんですけれども、確かに行政サービスランキングというのが絶対正しい、正しくないということを今言っているわけではなくて、最初からそれを否定するんではなく、そういったものを目にする機会のある若い世代というのは、その数字にやはり踊らされるというか、少し考えて、豊岡がいいまちだとか、悪いまちだとかという判断を下す傾向というのは、市長が思っておられるよりも、ひょっとしたら強いんではないかと思っておりますので、行政サービスのサービス度というものをいろんな機関がはかっている状況がふえてきていると思いますので、当局といたしましても、そういった情報を把握して、今、豊岡が置かれている、評価されている外部評価ですね、それがどうなのかということは、少し気にしていただいた方が、基本施策を実施して、人口をふやすという面に関しても必要ではないかなというふうには思っております。もし、またご所見があればいただければと思います。  それから、先ほど豊岡モデルのシステムの件については、その職員の意識に頼るということじゃなくて、ボトムアップですね。最初からもう職員さんの方に、豊岡モデルというのはこうなんだというのを示して、ボトムアップ形式にして、果たしてそれができているかどうかというのは、今後つくられるであろう評価部署でおいてローリング、事業の査定をしていくというような理解であると思います。ぜひ、期待しております。  その連携というのは、実は本当に僕は難しいと思っております。一般の企業でも、部署が違えば、仕事の内容は何をしとるかというのは、興味があったとしても、自分が今仕事にどう結びつけるかというのは、相当高いモチベーションと相当高い意識がなければ、結びつけることは困難ではないかと。ましてや、役所という、今まで縦割り行政の弊害が叫ばれている中で、そういったことが果たして可能であるのかということは思っております。  ただし、これをすることによって、1足す1が2にも3にも4にもなるということと私期待しておりますので、ぜひその辺は、個人の意識に頼るという部分ももちろん必要ですけれども、組織としての担保、仕組みの担保というのをもう少し考えていって、表現を何かの形でいただければなというふうに思っております。これについても、もしご所見があればいただければと思います。  それから最後に、新たな産業の創出と育成というところで、またその産業のことになるんですが、基本施策で、産官学の連携がうたわれておるんですけれども、これについても、言うはやすし、行うはかたし。それこそ、産官学の連携を本当にしていこうと思ったら、専門官、専門的なつなぎ役がいたとしても、たやすく実現できるというものではないというふうに認識しています。  それはこの豊岡が今置かれている、こういう、この地域で置かれている、先ほどから出ているような工場誘致についても非常に難しいような課題がある中で、産官学、学についても、豊岡が果たしてそれに、豊岡の近辺にどういったものがあるのか。都会ほどそんなに多くはない。  ですから、状況を考えても、専門のつなぎ役を置いたとしても、非常にたやすくできるものではないと思っておるんですが、そういったことを現在、どういうふうに分析、把握されて、この基本計画の中で表現されているのか、ご説明をいただければと思います。  質問を終わります。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 若い人の行動パターンについてのご所見をお伺いしましたけれども、まだまだ圧倒的に少ないのではないかと思います。  ランキングを見て、自分のすみか、住む場所を、じゃあ、豊岡の若い人たちが本当にやっているかというと、私は、事実はそうではないのではないかというふうに思います。むしろ、大学はどこにあるのか。あるいは自分が働きたいところはどこにあるのか。あるいは地元への愛着はどうかと。そういうことの中で、ほとんどの場合は、私は場所が決まってくるのじゃないかというふうに思います。  もちろん議員の言われたような数値でもって、あるいはあちらの方が子育てがしやすそうだからというふうに、その住む場所を変えていくという行動パターンが多分ふえてきてはいるだろと思いますけれども、私はまだまだそのような行動パターンは少ないのではないかと思います。  あちらの方のまちと比べて、うちは子育てが弱いからそこをやりましょう。学校の方はこうだからこうしましょうといって、言うなれば、そういう意識で今まで来たわけであります。そして、あちらの方ではこんなすばらしいことをしているからやりなさいよと議会から促されて、頑張りましょうと、こうやってきたわけですけれども、そんなことはもはやできないと。限られた財源の中で、自分たちにできるものは何なのか。あるいは自分たちが特に力を入れているものは何なのか。したがって、この分野においては他のまちに劣っているかもしれないけれども、この分野では私たちは強いということがあれば、それはいいわけでありまして、要は、トータルとしての魅力をどう築いていくかということが私は基本なのではないかというふうに思います。  それから、豊岡モデルについての議論が先ほど来あります。なかなか私も正直言って難しい議論だろうと思います。  今の豊岡市の置かれている状況は、システムをつくるというようなところまでとても行ってなくて、職員の意識に訴えて、どういうシステムをつくっていったらいいのかを模索すべき時期にまだ、そういったようなところにあるというのが現状ではないかと思います。  こういうものが世の中で一般的に行われていれば、それを素早く取り入れればいいわけでありますけれども、現に縦割りの弊害の中で、それを実現をしていないというのが実態でありますから、要は、豊岡はそこをフロンティアとして考えて、その道に突き進んでいこうと、こういうことでありますから、豊岡の中で、むしろそれをシステム化する努力をするということが大切なのではないかというふうに、現状認識としてはそのように考えているところです。  それから、産官学の連携が、言うほど簡単でないということもご指摘のとおりだろうと思います。  ただ、既に幾つかの芽は出てきております。  例えば、今、子供たちの運動遊びというのは、市の職員がやっておりますけれども、それは言うならば幼児期であります。では、小学校に入った後に、引き続きどういうプログラムをつくるのがいいのかということについて、現在、神戸の大学と教育委員会とでもって協力をしながら、その事業を進めようといたしております。  あるいは神戸大学との連携を今実は強めておりまして、大学自体が特定の地域と結びついて、そこの地域振興ということに深くかかわっていきたいというような方向性を既に打ち出しておりまして、神戸大学が今、豊岡に大変関心を寄せております。その関心を寄せている一つのテーマは、環境経済という部分でございまして、私も過去に、直接、神戸大学の学長や、あるいは担当の副学長ともお話をいたしましたし、神戸大学からも何度か調査に来ておられますので、こういった芽を大切に育てていきたい。  まずはすべてを全面的に展開することはなかなか難しゅうございますので、1つ、とにかく成功してみせる。あるいは2つ目を成功してみせる。その努力が今は肝要なものと考えているところです。方向性としては、しかし、この道を歩む必要があると、このように考えているところです。 ○議長(古谷 修一) ほかに質疑はございませんか。  17番、伊藤仁議員。 ○議員(17番 伊藤 仁) 17番の伊藤でございます。  今回の基本計画を勘違いいたしておりました。今回提出してくる計画というのは、個々の具体的な計画が出てきて、それで実施計画で5年間分出てきて、それで、実施計画としてとりあえずここから始めたいんですよといったような提出になるのかなというふうに勘違いをしておりました。  今回読ませていただきまして、このとおり実現できたら、本当に立派な豊岡市になるのではないかというふうに感じておりました。  それでは、まず最初に、安全・安心して暮らせるまちから、7ページで、治水・治山・砂防対策の強化についてお聞きをいたします。  洪水による災害の危険性のある河川については、河道掘削、築堤などの河川整備事業を計画的に進めますとありますが、六方川については河道掘削、築堤を考えられているのか、お尋ねをいたします。  次に、内水対策として、排水ポンプの設置、増強を行い、住宅地の浸水被害の軽減を図りますとされていますが、市内で何カ所を考え、優先順位についてはどのようにお考えなのか、お聞かせください。  次に、基本施策に、防災危機管理体制の充実で、避難所とされる学校を始めとする公共施設の耐震化を進めるわけですが、学校については、1981年以前に建てられた20校を優先順位をつけて、10年をかけ補強工事を行うと報道されておりましたが、それでは、地区公民館を始め、避難所の耐震強度についてはどのような順番づけで行われるのか、お尋ねをいたします。  次に、10ページの消防・救急体制の充実についてお尋ねをいたします。  救命救急体制では、救命率の向上を図るため、より高度な救命措置を行えるよう、気管挿管や、強心剤の薬剤投与が行える体制を整備する必要があるとされますが、認定救急救命士のことかなと思いましたが、整備計画をお尋ねいたします。  次に、AEDについてお尋ねいたします。  民間で22台、市の施設で21台配備されているとお聞きいたしましたが、全体としてAEDの設置計画数は幾らなのか。どの時点で完了したとされるのか、お聞かせください。  次に、12ページ。消防力の強化でお尋ねをいたします。  高規格救急車など、定期的な更新により、消防力の強化を図るとされますが、医師不足により、病院の集約化、重点化が現在議論になっております。本格実施されますと、豊岡病院がパンク状態になり、ほかの病院へ搬送しなければなりません。また、今後小児科で問題になるNICUが実施できなくなれば、神戸までの搬送が必要といった事態も起こってまいります。そうなれば、救急車の更新では済まなくなるというふうに考えますが、増車についての考え方についてお聞かせください。  次に、25ページ。医療環境の充実についてお尋ねをいたします。  地域医療連携システムの構築は、市立診療所の充実に努めますとされておられますが、どのような充実なのか。今より何がよくなるのか、お尋ねをいたします。  また、病院、診療所と、但馬救命救急センターとの連携を図り、救命救急医療体系、体系的な整備を進めるとは、どういうことを言われているのか、お尋ねをいたします。  次に、休日急病診療所の利用促進というふうにされておられますが、私は啓発活動が足らないというふうに思っております。啓発活動の中で、この範囲の治療であれば安心して来てくださいよといったような啓発活動、そういったものが必要であるというふうに思っております。そして、そのことが豊岡病院に、先ほど日曜日に60人も行かれていたと、そして、なおかつ、8割の方が急を要してないんだと言われた実態の中で、そういった、こういった治療なら来てくださいというような受け入れ体制、そして、啓発活動を行っていただきたいというふうに思います。その考えについてのご意見をお聞かせください。  次に、今回いろんな計画がたくさん出ておりまして、私も全部把握しておりませんが、105ページでいいますと、総合的な土地利用として、都市計画マスタープラン、農業振興地域整備計画、こういったものはいつごろできるのか。また、132ページで、子育て環境の充実として、次世代育成支援対策・地域行動計画、健康行動計画は、これはいつごろ出されるのか。いずれも3月に出るというふうに理解したらいいのか、お尋ねをいたします。  最後に、109ページの住環境の整備として、老朽化の著しい住宅について、対応についての検討が必要であるとされておりますが、マスタープランを3月に策定するということですが、今森住宅についてお聞きしたいわけですが、建てかえが決まって、その順番が来ないと解体をしないというふうな理解でいいのか。住宅マスタープランは、建設と解体とは切り離した計画なのか、ご説明をお願いします。  以上で1回目とします。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私から、病院再編に関するご質問にお答えをいたします。  議員は、その再編が本格的実施されれば豊岡病院がパンクするだろうと言われましたけれども、むしろ豊岡病院は今、現にパンク寸前でございます。しかも、医師不足によりまして、例えば内視鏡の施術ができる医師がいないということですから、例えば胃等で内出血した患者が運び込まれても、豊岡病院は対応できないという、大変情けない、残念な状況になっております。  したがいまして、現在のその再編の一つの柱は、豊岡病院と八鹿病院の24時間、365日の救急体制を整備するということでございますので、これはもうぜひなし遂げる必要があるものと、このように考えているところです。  当然のことながら、病院の再編そのものは、最初の案が提案された後のさまざまな議論を踏まえて、救急でも、一次救急、二次救急、三次救急も十分考慮した上での案がつくられるべきであると、このように考えているところです。  ただ、医師の数が圧倒的に不足しているということを前提に組み立てようといたしておりますので、それぞれが100点満点とはいかないかもしれませんけれども、トータルのシステムとして、できる限り高い点がとれるような仕組みを考える必要があるものと考えております。  また、NICUにつきましては、これは過日からの報道によって、大変ご心配をいただいているところでありますけれども、一つには、今直ちに、では、NICUがこれまでどおりできるだけの人員が確保できるかというと、これはすぐにはできない可能性があります。小児科医自体が大変こう逼迫している状況、数として逼迫しておりますので、すぐにはできないかもしれない。そうしますと、当面、どうしてもNICUでやらなければできないような患者が出てきた場合に、言われたように、神戸あるいは姫路への搬送ということも当然検討しなければいけないと思います。  ただ、この場合には、大変その時間的にこう緊迫した状況でございますので、基本的にはヘリコプターでの搬送を考える必要がある、このように考えております。  現在、県の方といたしましても、神戸空港にこの救急搬送用のヘリが3機ございますので、例えば豊岡病院から出動依頼があった場合には、神戸大の附属病院で小児科の医師をピックアップをして、そして、豊岡へ飛んでくる。そして、豊岡で必要な手当てをした後に、神戸大の附属病院あるいは県立のこども病院といったところへ搬送するというような仕組みをしっかりとつくっていく必要があるものと、このように考えております。  ただ、夜間で飛べない、あるいは暴風雨で飛べないというような事態がございますので、そういった場合には、議員がご指摘のように、救急車でこれは搬送せざるを得ないという事態になります。その際には、姫路がこれはもう時間的には最も近い場所でございますので、姫路への搬送を考えることになるのではないかというふうに思います。  ただ、今私が申し上げたのは極めて大ざっぱな枠組みでございますので、今後、さらに精緻な仕組みとして検討される必要があるものと、このように考えているところです。私としても、もちろんNICUが豊岡病院できちっとできるための最大の努力はする。これがまず大前提でありますけれども、それでもなお、どうしてもそこが難しい場合の仕組みの構築について私も努力をしてまいりたいと、このように考えているところです。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(古谷 修一) 建設部長。 ○建設部長(黒坂 勇) それでは、安全・安心の中で、六方川の改修計画があるのかどうかということなんですが、兵庫県が出しております円山川下流圏域の河川整備計画のパンフレットが今手元にあるわけでして、その中でいきますと、局部的な整備は行うということをうたっておりまして、その中に六方川が入ってございます。ですから、全体的な整備計画はないというふうには伺っております。  それから、排水ポンプの関係なんですけれども、これにつきましては、円山川緊急治水対策事業の中では、まず城崎地域、これは大谷ポンプ場だと思います。それから、豊岡地域、これは豊岡排水機場でございます。それから、六方地区、これは梶原・上庄境の分でございます。それから、国府地区、この4カ所については内水対策をするということを聞いております。現にかかってもいただいております。  それからもう一つ、都市計画マスタープランの年度なんですが、これにつきましては、平成17年から19年にかけて、今、マスタープランを作成中ということでご理解いただきたいと思います。  それから、老朽住宅の関係ですけれども、さきの議員にも申し上げましたが、現在、住宅マスタープランを作成しておりまして、これは3月には何とか仕上げていきたいというふうに考えております。  それで、具体な、今森住宅の旧というのか、古い住宅があるわけですが、それについては現在のところバリケードで囲っている状況でありまして、やはり後々、子供たちが出入りしたりとかというようなこともあって、なかなか管理が難しい状況にありますので、それらについては、できる限り早い時期に撤去をしていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(古谷 修一) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(太田垣秀典) 新市の農業振興地域整備計画でございますけれども、現在、策定作業中でございます。  策定の完了時期は、明年度早々になろうかというように思っております。以上です。
    ○議長(古谷 修一) 防災監。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 救急救命の関係で、認定救命士の養成計画をお尋ねでした。  現在、認定の救急救命士は18年度で8名おりまして、19年度ではそれをさらに5人、認定救命士として認定ができる予定でございます。その後は、順次数名程度ずつ救命士をふやしてまいりたいというふうに考えております。  それから、救急車の増車の関係でもお尋ねがございました。現在、豊岡消防本部として救急車を持っておりますのが、予備車を含めまして8台保有をしておりまして、現在以上に増車をする計画はございません。 ○議長(古谷 修一) 健康福祉部参事。 ○健康福祉部参事(湯口 敏) 私の方からはまず1点、AEDの設置につきまして、具体的な配備計画、配備計画数というふうなものは、現在持ち合わせていません。AEDが取り扱えるような人材を育てていくというふうなことで、講習等を積み重ねていきたいというふうに考えております。  それから、25ページの市立の診療所の充実というふうなことでございますけど、診療所の医療機器の整備等、今後努めてまいりたいというふうに考えております。  それから、26ページの休日の診療所の関係でございます。議員おっしゃるように、今後PR、啓発活動等が必要だというふうなことは十分承知をいたしております。今後とも適切な啓発等を行ってまいりたいと思います。  それから、次世代の計画はいつかというふうなご質問がございました。現在、策定作業を進めております。3月中には策定をしたいというふうに考えております。計画年度は、19年から21年度でございます。  それからもう一つ、健康行動計画につきましても現在策定中でございますけど、策定は19年度末というふうなことにいたしております。計画年度は、19年度から28年度というふうな予定でございます。以上です。 ○議長(古谷 修一) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 地区公民館の耐震化の件でお答えいたします。  現在、地区公民館は29館ございますが、そのうち、今後改築、特に公民館の整備のあり方ということで、今後の改築予定のものを除きますと、現在、56年以前で、耐震化の計画が上がっていないものというものが7館ございます。  とりあえず、公民館につきましては、現段階では、公民館のない地区とか、それから庁舎活用型のもの、そういったものについて優先的に整備していくという方向で考えておりまして、この7館についての耐震化ということについて、特に現段階では計画としては上げておりません。 ○議長(古谷 修一) 17番、伊藤仁議員。 ○議員(17番 伊藤 仁) それでは、再質問させていただきます。  六方川についてなんですけど、局部的な整備計画であるということで、全体ではないんだということでございますが、梶原地区あたりの内水を防御するために輪中堤をつくるんだということは、新聞紙上でも見させていただきましたけど。  というのが、それから、その堤防がまだ、百合地であるとか庄境を通り、梶原から庄境、百合地あたりまでずっとしてくれればいいんですけど、そうでないのであれば、やっぱり築堤でありますとか、土砂の掘削でありますとかといったことも、それは現時点の話であって、今さっき答えられたのは激特絡みで、今決まっているだけの話であって、これからも要望していっていただきたいなというふうに思うわけですが、ご所見をお聞かせください。  それと、排水ポンプの設置についても、わずか4カ所が今決まっているだけなんだといったようなお話でしたが、以前から森津地区のしらさぎ団地でありますとか、それで、この議場でも何回も取り上げられておりましたし、青果市場の国道が一番最後に、市内で最後の方で水がひくんだとかといったことが常に話題になり、言われているわけですし、そういったことを、4カ所だけしか決まっておりませんじゃなしに、今後もそういうお願いをし、要望をしていくんだといった姿勢を、わかる形で書いていただけたらなというふうに感じましたし、これについてもご所見をいただけたらなというふうに思います。  それから、消防・救急体制につきましては、病院の集約化がはっきりしていません。今がパンク状態で、集約されればパンク状態にならないのかなというような感じで今聞いとったわけですが、僕は発想が逆に感じるわけなんです。  というのが、やっぱり、もしも計画どおり診療所ができたということになりますと、豊岡病院、八鹿病院に集約させるわけですから、予想外に集まってくるんじゃないかというような危惧をしておるんです、私自身は。  それで、そういった中で、一方ではそういう計画が打ち上げられているのに、救急車は、まあヘリコプターを使われるんだといったお話がありましたけど、豊岡病院がいっぱいなら八鹿病院へ行かんなんとかね、例えばそういうことが近々、そんなに何時間、神戸だ、姫路じゃなくても、出てきた場合、今限られた台数しかなければ、不安でしようがないわけですよね。あんたは、1台足りませんから乗れませんとか言うわけにはいきませんしね。  そういった全体、その病院の集約化のことが、今回のこういった、集約化がはっきりしてない、そして、この救急体制も決めれるのかと、現時点でね。だから、それだけの、そういった集約化が出た時点で、はっきりこれでいける、いや、足らんということをもう一度、再度ここについては検討していただきたいなというふうに思うわけですが、いかがでしょうか。  医療環境の充実で、休日の診療所の件に移りたいんですが、やはり休日診療所の方に来てくださいよと啓発をかけるのはいいんですけど、ここから先の治療はできませんので、これは困りますよと、ここまでは来てくださいよということは、はっきり線を引いておかなければ、患者にしたらたらい回しの二度手間になって、余計不安をあおるわけですからね。日曜、休日をしてますよということを市民の皆さんに啓発活動をするんだというときには、はっきり、この範囲はこっちに来てくれと。で、豊岡病院を助けてくれと。そのかわり、ここから先は無理ですよということは、場所と、日曜日やっていますよと。ただそれを宣伝したらいいわけじゃなしに、その辺の線引きをきちっとして、市民の皆さんに啓発活動をやっていただきたい。そういうふうに思いますので、その辺も踏まえた周知の仕方を考えていただけたらなというふうに感じました。  それで、最後に今森住宅ですが、管理が難しいから早急に撤去したいといったお話がございました。これは、僕が聞いてたのは、マスタープランと切り離した考え方でよろしいんでしょうかということを再度確認させてもらいまして、2回目とさせていただきます。 ○議長(古谷 修一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) まず、救急車の件ですが、今、豊岡病院で救急搬送がふえておりますのは、豊岡市民がということではなくて、豊岡以外のまち、例えば香住であるとか、そういったところが夜間救急をやっておりませんので来るということでありますから、豊岡市がそのことによって救急車をふやす必要は特にないと、このように考えているところです。  まだ、先ほどのヘリコプターと申し上げたのは、例えば成人の救急のことではありませんで、それは今までも豊岡病院で受け付けてきたわけでありますから、その中身がちゃんと対応できるように、今再編をやろうとしているということで、成人のその救急患者をヘリコプターでもって神戸大学の附属病院に運ぼうということではございません。  先ほど申し上げたのは、つまり異常な出産なり分娩をして、子供の状態が非常に極めて悪いと、しかし、豊岡で対応できないような事態が現に起きたときにどうするのかということについてのお答えでございますので、そんなにたくさんのケースがあるとは考えられないというふうに思っているところです。  専門家ではありませんので、どのくらいな発生率かはお答えすることはできませんけれども、したがいまして、新生児で、特に大変な事態であって、こども病院であるとか、あるいは神戸大の附属病院に救急に搬送しなければいけない事態に備えて、救急車を特に増車する必要があるものとは、現時点では考えておりません。 ○議長(古谷 修一) 建設部長。 ○建設部長(黒坂 勇) 六方川の改修計画なんですが、議員ご承知だと思いますが、百合地から梶原、それから庄境にかけて、パラペット、それから矢板、土手といった形で、まあ工法はいろいろと変わりますが、そういった形で囲っていって、中に数カ所ポンプをつけて強制排水するという計画でございます。  六方川そのものの改修につきましては、以前から要望活動を行っておりますので、今後もその要望については従来どおりやっていきたいというふうに思っております。  それから、具体的に森津とか青果市場等々の内水はということがあったわけですが、自己流といいますか、自分の水ということになってしまいますので、ポンプをつけるということになりますと、豊岡市がということになると思います。そういった形が、じゃあ、ここだけかといいますと、もうあらゆるところにあるわけでして、それを市として、じゃあ、つけれる状況にあるのかといいますと、恐らくないと思います。  ですから、臨機応変といいますか、それぞれの地域に合ったような形で、ポンプを持っていったりとかといって、急場をしのいでいるのが実態でございます。  また、青果市場の前は国道178号が通っておりまして、県が管理しておるわけでございますが、それらについては、県の方で、その部分だけでも何とか対応できるような形をとっていきたいというようなことも申されておりますので、その辺を期待をしたいというふうに思っております。  それから、今森住宅の取り壊しはマスタープランとは切り離してということなんですが、それはマスタープランとは切り離して、取り壊しについてを考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(古谷 修一) 17番、伊藤仁議員。 ○議員(17番 伊藤 仁) 救急車につきましては、市長との認識のちょっとずれがありますので、豊岡の住民がたくさん使うんじゃないんだと。でも、周りからいっぱい来られる。もしも万が一満杯になった場合、豊岡の人がすぐ、豊岡病院に近いんですけど、よそに行かんなんということが出てくるん違うかなということを僕は言うてるんですけど、まあその点については、もし、これも危機管理の一つとして、実際そうなるとかということではないにしろ、そういったシミュレーションも要るのではないかと感じたので、言わせていただきました。  それで、それと、医療環境の充実で、医師確保に努めますよということも書いてあったり、但馬救急センターとの連携とかというふうに書いてあるわけですが、但馬救命救急センターは、県に責任を持っていただくなり、医師確保は豊岡病院組合に先頭を切って責任を持っていただくなりして、やはり豊岡市としてはここに記載していただきたいのは、19年度の予算組みにしましても、資金ショートしないかといった不安が組合としてあるわけですよね。  だから、ここの豊岡市として基本計画に書き入れるということは、豊岡病院組合を豊岡市は一生懸命支援しますよと、豊岡市が医師確保に努めますよじゃなしに、組合の存続のために努力しますよといった書き方の方がいいのではないかというふうに感じたわけですが、いかがでしょうか。  これで終わります。 ○議長(古谷 修一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 実は、豊岡病院組合に対して豊岡市が財政負担をする場合には、これは明確にルールが決まっております。  豊岡病院のような、豊岡病院、それから日高病院、それから和田山病院、こういったものにつきましては、過剰に資金を出すことはできない。これはもう総務省の基準で繰出基準というのがございまして、一定のルールに従って、これは淡々と出していくと。あとの経費については、これは豊岡病院組合がみずからの責任を負わなければいけないと。  ただし、出石病院と梁瀬病院は、これは不採算地区の病院というふうに言われています。つまり、頑張っても、構造的になかなかペイしない病院だと。そういう地区にあるというふうになっていまして、その部分の赤字は、全額、構成市町で持たなければいけない。つまり、今は出石病院も大赤字でありますけれども、豊岡市と朝来市でもって応分の負担をして支えている。梁瀬病院についても、まあこちらの方の赤字は、これはかなり小さいわけでありますけれども、負担をいたしておりますので、そういうルールに基づいて支援をするといいましょうか、財政負担をすることになります。  したがいまして、もし本当に倒れるかどうかというような非常事態になった場合には、改めてどういう支援策をするのか検討する必要があるものと、このように考えているところです。 ────────・──・──────── ○議長(古谷 修一) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思いますが、これにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(古谷 修一) ご異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて延会することに決定いたしました。  次の会議は、明22日午前9時30分から再開することといたしますので、ご了承願います。  本日は、これにして延会いたします。ご苦労さまでした。      午後4時39分延会 ────────────────────...